試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形モハ3589[3592F-2] 6次車 現行色 晩年仕様 運行番号表示器設置,前面種別・行先方向幕変更

2016-07-09 21:10:03 | 京成線:3500形
突破。

TOMYTEC製京成3500形3592Fはモハ3589で全車の第二次整備を終える。
モハ3592で成功した運行番号表示器印刷消去をもう一度行わなければならない。
たまたま成功したのかやり方に誤りが無かったのか判明するだろう。


京成3500形モハ3589 6次車 現行色。

車体の分解はここに来てようやく手慣れた。
M2車の構造も味方していると思うが手早く完全分解に至った。
これだけ捗るようになれば分解も苦にならなくなる。
入場第一号のモハ3591ではかなり手こずったがすっかり安定したらしい。


入工中のモハ3589。

最初に運行番号表示器印刷の消去へ取り掛かった。
モハ3592と同じく貫通扉を撤去し助士側窓を薄め液に漬けた。
ところが白地印刷が全く落ちてくれない。
時間が経過しても運行番号表示器形の白地が残ったままだった。
薄め液に漬ける時間を長くしたくなく筆を持ち出し白地印刷を擦り落とした。
モハ3592では浮いた印刷を払うだけに使った筆はモハ3589で違う役目に変わっている。


消去された運行番号表示器,種別・行先方向幕。

モハ3589では同時に種別・行先方向幕も剥離した。
回着当初は存置するつもりだった。
しかし少しでもセル厚さを薄くするためモハ3592入場中に路線を転換した。
行先方向幕の印刷もなかなか浮かず最後は綿棒で強引に拭き取った。
印刷定着には個体差があるようでモハ3592とは対照的な結果になっている。
ただ薄め液使用は正しかったようで当初の目的は達成できた。


Hゴム色修正,運行番号表示器,貫通扉取付を終えた前面セル。

前面窓支持Hゴムは全てマッキーで塗り直しておりモハ3592,モハ3589共に僅かながら表情が濃くなった。
補修した助士側窓支持Hゴムに揃えるのが目的だが運転台側はワイパー付近だけ製品印刷のまま残っている。
ワイパーの銀印刷を守るため敢えてマッキーを廻さなかった。
ここはマッキー使用と腕都合で深追いしていない。
同系色で余り差が生じないのはモハ3592で確認できている。


助士側窓内側へ取付けた運行番号表示器。

運行番号表示器は前面窓部が凹になっておりこの上部に接着した。
マイクロエース製3000系列やグリーンマックス製3150形より窓寄になる。
しかしセル厚や印刷滲みで大きな差にはならなかった。
プラ板は現物合わせでかなりきつく嵌っている。
横支持が強力な上にゴム系接着剤を併用しており脱落はしないだろう。
なお運行番号表示器ベースのプラ板はt1.0mmでマイクロエース製3000系列より厚くした。
糊代を確保するのが狙いで効果はこれから表れると思う。
その代わり厚みが目立つため断面をマッキーで塗り潰している。


[普通 ]。

その他側面行先方向幕の基準表示化を済ませ車体を組み立てた。
全窓セルはスムーズに嵌り所要時間を大幅に短縮できている。
モハ3598は車体の印刷滓が激しかったため分解後に全窓枠を綿棒で擦り清掃した。
これが奏功したか不明ではある。
しかしこの工程をモハ3591から取り入れていれば進捗率が高まったかもしれない。
側面方向幕の基準表示化は3592F全車とも青マッキーで塗り潰したが何れも斑がある。
車体に嵌め込むとその位置都合で殆ど判らなくなるのは窓セル再現のお陰だろう。
敢えて残した[普通]種別幕は他京成形式には無い新鮮さを与えている。




モハ3589 [B53 普通 (千葉) ちはら台]。


モハ3628 [■ ■ ■ ■ ■]。

前面種別・行先方向幕はモハ3592同様マイクロエース製3300形側面行先表示器用ステッカーとした。
製品印刷を消去したのはステッカーと印刷で幕幅が異なる事も関係している。
下地が透けると青地と黒地がずれてしまうためモハ3592での路線変更は正解だったと思う。
ステッカーサイズはぎりぎりで切り出しに失敗しなければ透過を心配しなくていいのだが。
運行番号表示器を内側に設置した効果を改めて感じ取れた。
これが外貼ステッカーだと段差が気になったと思われる。
更に運行番号変更も容易で拘った甲斐があった。
経年劣化による剥離も抑制でき一石二鳥だろう。

車両番号を内側表示に変更出来なかったのは残念だが仕様の前に諦めた。
そのため車両番号板と運行番号表示器の見え方に差が生じている。
マイクロエース製3600形の前面と決定的に異なる部分である。
屋根板を落し込み式にすれば両方とも内側再現が可能だったと思う。
そこはブランドによるコストの壁なのかもしれない。




モハ3589現行色晩年仕様(3592F-2:側面行先方向幕基準表示化)。

モハ3589竣工で3592Fは出場を迎える。
TOMYTEC製品で楽に整備できると思っていたがとんでもない経過を辿った。
それだけしっかりした製品ということでもある。
予想以上に手間取ったが納得できる形になったと思う。
初めて挑んだ窓セル印刷消去も何となく手応えを得た。
今後同様の措置を取る際に大きく寄与するだろう。

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