試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ301-6[ミツK10F] 青帯未更新車 ライトケース前面灰緑色化試行

2016-11-28 21:50:33 | 国鉄/JR301系,103系1000番台
展開。

マイクロエース製JR301系ミツK10FはミツK5F基本セットを種車に出場した。
実質301系2ndLOTに該当するミツK5Fからライトケースが黒色に仕様変更された。
ミツK9F化に際し未更新車へ改装し窓支持Hゴムを灰色化した。
黒色ライトケースの方が灰Hゴムが浮き立つと考え製品仕様のまま存置していた。


JR301系ミツK10F 青帯未更新車。
ミツK10F:Tc6-M16-M'11-M18-M'c6

ミツK10F単独では黒色ライトケースでも不満は無かった。
しかし5両編成のため原則マイクロエース製103系1200番代ミツK9Fと併結し10両編成を組む。
103系1200番代はライトケースが灰緑色で編成前後の運転室内色が異なっていた。


JR103系1200番代ミツK9F+ミツK10F。

ミツK9Fは301系ミツK5F,103系1200番代ミツK6Fとの併結も考慮している。
ミツK5Fはクモハ300-3,クハ301-3(ミツK2F)との部品交換で灰緑色ライトケース化した。
マイクロエース製103系1000番代ミツK8Fも103系1200番代に揃えライトケース前面を灰緑色に塗装した。
その結果青帯車グループでミツK10Fだけが黒色ライトケースで取り残されてしまった。


クハ301-6 青帯未更新車(ミツK10F)。

基準編成の差異解消を目的にミツK9Fもライトケース前面灰緑色化を採り入れたい。
しかしクモハ300-6,クハ301-6を同時施工すると後戻り出来なくなる。
ミツK10F+ミツK9Fの逆組成はモハ103-1209(ミツK9F)の弱冷房車ステッカー印刷がネックで組成回数が減っていた。
先ず先頭に立つ機会の少ないクハ301-6のライトケースを灰緑色化し様子を見る。
その効果を見た上でクモハ300-6への施工を判断する。


入工中のクハ301-6。

301系はライトスイッチが簡便な方式で床板を分離すると同時に外れてしまう。
工程には影響しない部品のためライトケース撤去後に車体を被せ紛失防止策を採った。
ライトケースは機構の割にかなり大型で設計の古さを感じさせる。
構成部品数が多い上にライト基板抑えを取り外すのに戸惑った。
独立したライト基板抑えを持つライトユニットはそうお目にかかれないと思う。


7pcs構成のライトユニット。

ライトケース塗装は前面のみとし側面はマスキングテープで覆った。
黒色のメリットは側面から目立たないことでこれは活かしたい。
加えて室内部品の一部を黒色化しておりこの効果を削がないようにしている。
スプレーは何時もながらのGMカラー#41:伊豆急ペールブルー一択になった。


安定の厚塗りで終わった塗装。

やや天候に恵まれない日だったが小部品ということで強行した。
結果は散々だったが厚塗りのお陰で黒地は透過していない。
おまけに目立つ埃を取り除いたと同時に塗料も持って行かれた。
さすがに再塗装する天候ではなく取り敢えず先に進んだ。


貼り替えた遮光用アルミテープ。

ライトケースは塗装部に気を付けながら組立てた。
製品純正の遮光用アルミテープが大幅に劣化していたため手持ち品へ貼り替えている。
厚くなるが代用手段が無く嵌合に支障しないか引っ掛かった。
最終的には別方式へ移行し一時的な措置で終わっている。


組み立てたライトユニット。

7pcsのライトケースで塗装したのは1つだけである。
ややマスキングが甘く塗料の吹き込みがあったが嵌合には影響しなかった。
301系の欠点はライトユニットが組込み難いことである。
ケースの組立が上手く行っても嵌合に苦戦する可能性が残る。


成形色のB形防護無線アンテナ。

ライトケース組込前にベンチレーターと同色の防護無線アンテナが目に入った。
以前から違和感の元になっていた。
マイクロエース製品では301系,103系1000番代ミツK8Fが成形色で屋根上から浮いて見える。
クハ103-1009,クハ103-1010(ミツK8F)はKATO製防護無線アンテナに交換した。
301系もクハ301-6でアンテナ交換を試行しようとした。
ところがアンテナ撤去と同時に屋根板塗装が剥がれた。
マイクロエース製防護無線アンテナ台座はKATO製アンテナ台座より僅かに大きい。
そのため剥離痕を隠せずマイクロエース製アンテナの塗装へ切り替えている。


ダークグレーで塗装したB形防護無線アンテナ。

スプレーはGMカラーのダークグレーでマイクロエース製,KATO製防護無線アンテナとは若干色合いが異なる。
ただ成形色よりは数段見附が良い。
違和感を抑えるには十分だと思う。
なお防護無線アンテナの塗装は急遽思い付き深夜に行った。
日付を跨いだため組立は日を改めている。




クハ301-6(ライトケース前面灰緑色化)。

組込が厄介なライトケースは健在だった。
屋根裏のストッパーが平行着脱をさせてくれない。
尾灯プリズム→前照灯プリズムが浅く嵌ったところで表示器類プリズムが収まる位置を何度も探した。
この作業性の悪さは運行番号表示器,行先表示器,コーポレートマーク表示器が並ぶ301系ならではだろう。
どうにかライトケース組込み車体を組み立てた。
幸いにして雑な灰緑色化部は快速表示器,幌受に隠れ目立たない。
灰Hゴムの存在感が薄れると思ったが意外に影響しなかった。
これでクモハ300-6のライトケース前面灰緑色化を決断した。


クハ301-6 点灯試験[01K 中野]:前照灯。


クハ301-6 点灯試験[01K 中野]:尾灯(漏光不合格)。

点灯試験まで漕ぎ着けたがもう一山待ち構えていた。
前照灯は問題無かったものの尾灯では連結器上部に尾灯の赤色が反射する。
やはり代用アルミテープでは無理があったらしい。
これを解消するため皺々になった製品アルミテープを復活させた。
ところがこれでも漏光を解消できない。
ただ被せてあるだけに等しいアルミテープは何の役にも立たなくなっていた。
ここで2日目も時間切れとなり遮光対策は3日目に持ち越されている。


アルミテープを追加したライトケースと床板前端部。

製品アルミテープが機能しないため漏光経路を辿りここを埋める方式に切り替える。
連結器上部に反射するためこの付近をカバーすれば良いだろう。
先ず手持ちのアルミテープを尾灯プリズムの連結器欠き取り部へ貼附した。
これだけでは不安があり床板前端部にもアルミテープを追加貼付している。
懸念された嵌合支障は腰高設計に助けられ杞憂に終わった。


クハ301-6 点灯試験[01K 中野]:尾灯(漏光対策追加施工)。

二重の対策で完全に漏光を抑えられた。
入場予定のクモハ300-6では製品アルミテープの状態に関わらず漏光対策を採る。
時間都合で3日間に渡る作業になったが何とかクハ301-6が竣工した。


クモハ300-6+クハ301-6(防護無線アンテナ塗装)。

ダークグレーで塗装した防護無線アンテナも良い結果を得られた。
未施工のクモハ300-6は明らかに浮いて見える。
何故成形色にしたのか不思議だがクモハ300-6も揃えたい。
各所で手こずっただけにクモハ300-6も予め苦戦を前提とする。

この記事についてブログを書く
« 国鉄103系津田沼電車区329F [... | TOP | クモハ300-6[ミツK10F] 青帯... »