試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-47[ツヌ103F] 車両更新 (クハ100-43[ツヌ124F] 改番,編成異動) ※'弁天橋区仕様

2016-07-26 21:19:55 | 国鉄/JR101系
前言撤回。

在籍するKATO製101系ではツヌ118F(Mc155:再生産品),弁天橋区仕様(Mc170),塗装変更車の投入で新金型先頭車両が増加した。
但し旧製品編成の一部は対比要素を残すため車両更新,車体更新を行わない予定でいる。
だがツヌ118F(旧製品)を出自とする編成は大多数がLP402前照灯先頭車両で残っており前面見附の違和感が拭えなかった。


国鉄101系ツヌ103F (1979/3)。
[ツヌ103F]:Tc48-M230-M'224_Tc35-T72-M252-M'c183+Mc152-M'159-T'c47
※旧製品。

これを少しでも軽減させるべく車両異動により間接的な旧製品先頭車両の更新を行う。
形式構成から組成変更の難しいツヌ103F(Tc48:旧製品)へ新金型車両を割り当てる方向となった。
車体更新用種車捻出編成にはツヌ124F(Tc74:弁天橋区仕様+旧製品)を抜擢した。
クハ101-74,クハ100-43(ツヌ124F)はクモハ101-170,クハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)により車体更新を行った。
列車線直通快速仕様兼用編成でもあったがその機会は減少しつつあり廃止される。
編成解除となるツヌ124Fだが新たなプロトタイプ選定が必要でツヌ103Fとの同時進行は行えない。
そこで改番だけで作業が終えられるツヌ103Fの新金型編成改装を先に進める。


さよならツヌ124F。
※弁天橋区仕様+旧製品。

出場時期の早い101系津田沼区仕様編成は大半が1979年3月現在の編成表を基に組成された。
そのため1980年代の編成は殆ど存在しない上に一癖ある編成を数多く選定しており車両異動には不向きだった。
中でもツヌ103Fはクハ101-35(旧製品)を4号車に挟む3-4+3編成が特徴の一方で足枷にもなっていた。
このままLP402前照灯編成で固定される可能性が高く車体更新対象筆頭候補に挙がっている。
本来ツヌ124Fとの対比でツヌ103Fを旧製品編成のまま維持させる予定だったが比較編成同士での車体更新に至った。


クハ100-43(ツヌ124F)。
※弁天橋区仕様。

第一次新金型車体更新試作編成に起用された旧ツヌ124Fは三代目ツヌ118F(Mc155:旧製品)が種車である。
当初旧クハ100-43(旧ツヌ124F→クハ100-30:ツヌ101F)はクハ100-86Assy車体に載せ替えるだけの予定だった。
だが計画変更でクハ100-86Assy車体に元クハ100-79(トタ冷房5F:Mc198←クハ100-67:旧ムコ3F)用床板が組み合わされた。
そのため再生産品LOT相当床板を履き[千ツヌ]電略標記インレタまで転写済であり再生産品車両に対しての見劣りは無い。
従ってクハ100-43(ツヌ124F:弁天橋区仕様)はツヌ103Fへの異動に全く支障しない車両だった。


クハ100-47(ツヌ103F)。
※旧製品。

一方のクハ100-47(ツヌ103F:旧製品)だが初竣工以来一度も再入場することなく現在に至っていた。
旧ツヌ103F自体も内嵌式尾灯に齟齬があった旧クハ101-35(塗装変更車←旧クモハ101-78:旧ムコ3F)が離脱したのみに留まる。
この入場には塗装変更車廃止名目も含まれ先ずクモハ101-170(Mc170)をクモハ101-118(ツヌ133F:弁天橋区仕様)に改番した。
そして旧クモハ101-118(元ツヌ133F:旧製品)がクハ101-35(ツヌ103F:旧製品)へと廻りメーカー塗装車での統一を果たした。
宙に浮いていたクモハ101-170(Mc170)が存在しなければ車体振替は実現しなかったはずであり偶発的な措置と言えた。
3-4+3編成がツヌ103Fの膠着状態を呼び込む要因だったが初となる本格入場にて編成見附は大きく改められる。


入工中のクハ100-43,クハ100-47 (ツヌ124F,ツヌ103F)。
※弁天橋区仕様,旧製品。

当初クハ100-47(ツヌ103F)ではクハ100-43用車体とクハ100-47用床板を組み合わせる車体更新が採用される予定だった。
しかし途中で保留車の側面窓セルLOT統一が難しくなると気付き車両更新へと方向転換した。
その結果工程にはクハ101-47(旧製品)は関与せずクハ100-43をクハ100-47へ改番する小変更になっている。
改番も4番遅らせるだけであり[クハ100-47]標記を継続使用する節約式とした。
車両番号標記は傾きがある上にやや[クハ100-43]が劣化し始めているが間近で見なければ判らない。


[クハ100-43]:2-4位側。

さっそく[クハ100-43]標記インレタをゴム系接着剤巻取用爪楊枝で除去した。
半固形化した接着剤塊が転写糊ごと[クハ100-43]だけを取り除いてくれるため効率は良い。
1-3位側,2-4位側共に車両番号標記と三方コック蓋との間には余裕が無くこの方式が最も効果的だったと思う。
無事[クハ100-43]は保持され開いた[クハ100-43]標記跡に[クハ100-47]を転写した。
苦手な[7]標記インレタだが当初定めた位置よりも若干[クハ100-47]に近付けている。


[クハ100-4[7]]:2-4位側。

まだ[クハ100-47]は離れ気味だがまずまずの標記になり旧クハ100-47(元ツヌ103F)とほぼ同等だと思える。
その他プロトタイプが繰り下がるためシルバーシートマークインレタを新たに転写している。
これは列車線直通快速仕様を兼ねるツヌ124Fの設定上敢えて転写していなかったもので忘れた訳ではない。
続いてプリズムケースに差し込まれているクイックヘッドマーク用マグネットの撤去に取り掛かった。
各所で放置されてきたマグネットだがこれからは撤去する方針とした。




クイックヘッドマーク用マグネットを撤去したプリズムケース。

クイックヘッドマーク用マグネットは何時所要になるか判らず保管品を確保する狙いがあった。
初めての作業ではなかったが元クハ100-43用プリズムケースは嵌合がきつく撤去に苦戦した。
約1/3さえ顔を出してくれればクランパーで引き抜けるがマグネットの嵌合具合にも個体差があるらしい。
どうやらプリズムケース奥側の成形に問題があったらしくクランパーでの引き抜きは抵抗無く終えられた。
その代わり強引に抉り出したためマグネット取付口周囲は傷だらけになってしまった。
但し外観や性能には全く影響無く嵌合への差し障りも一切無い。


旧クハ100-47,クハ100-47 (元ツヌ103F,ツヌ103F)。
※旧製品,弁天橋区仕様。

組み上げたクハ100-47(ツヌ103F)の側面見附はHゴム支持再現の印象が若干旧製品車両異なる程度である。
[千ツヌ]電略標記は転写済でシルバーシートマークも追加されたため旧クハ100-47(元ツヌ103F)同等に仕上がったと思う。
黄色5号色温度も殆ど変わらず新旧クハ100-47の識別は前面見附が頼りになった。
そのため何度か取り違えそうになり旧クハ100-47(元ツヌ103F)を完成線に退避させた。




クハ100-47 [11C 中野]:運行番号・行先変更施工。
※弁天橋区仕様。

クハ100-47は弁天橋区仕様車体へと改められ前面見附の違和感払拭に成功した。
旧製品LP402前照灯車では錯覚頼みの誤魔化しが効かずこれが新金型車体への更新を選択した名目たった。
行先表示類は[27C 飯田橋]ではなく旧クハ100-43時代を承継する[11C 中野]とした。
一旦[飯田橋]表示編成は消滅するが元ツヌ124Fのプロトタイプ再編時に復活させる予定である。


クハ100-47 点灯試験[11C 中野]:表示器点灯色変更施工車。
※弁天橋区仕様:2ndLOTライト基板装着車。

2ndLOTライト基板を持つ再生産品LOT相当床板だが表示器点灯色変更対策は終えており布幕らしく点灯する。
塗布されていた水性マッキーはやや厚塗りに見えたが赤味が強い傾向は伺えない。
表示器用プリズム塗り潰しの主眼は青味を消すためで点灯時の違和感を弱める狙いがある。
これまで余り気に掛けて来なかったが経年で若干の変化があるのかもしれない。
但し点灯試験では前尾灯点灯に安定さを欠く傾向が現れ今後の不安要素となった。




クハ100-47(ツヌ103F:クハ100-43 改番)。
※弁天橋区仕様:車両更新。


モハ100-159+クハ100-47 (ツヌ103F:元モハ100-158+元クハ100-43)。
※旧製品+弁天橋区仕様。

旧クハ100-47(旧製品)時代の雰囲気を保ったままクハ100-47(ツヌ103F:弁天橋区仕様)が竣工した。
弁天橋区仕様車は独自のHゴム支持再現を持つが再生産品車両ほど側面見附は崩れていないと思う。
トタ5F(Tc14),ツヌ118F(旧製品),日根野区仕様(Mc28)の第一期製品以降毎回処理が変わるHゴム支持再現は困りものである。
弁天橋区仕様用側面窓セルは再生産品LOT品よりも旧製品LOT品に近く今回の車両更新で幸いした点だと思う。
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