試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3600形クハ3611[3618F-2] 芝山色 (元芝山クハ3611 種別表示器交換,[K'SEI]CIマーク・[Keisei]社名板転写)

2016-04-28 21:15:35 | 京成線:3600形
奇跡。

元芝山3600形3618Fの京成3600形3618F芝山色(3618F-2)化は2両目のクハ3611が入場した。
クハ3600形を先に入場させたのは手間の掛かり方に拠る。


元芝山3600形クハ3611(元3618F)。

中間車は分解不要で従来の回着整備に[K'SEI]CIマークと[Keisei]社名板の転写が加わる。
分解を伴うクハ3618,クハ3611を竣工させ今後の展開を楽にする狙いである。


入工中のクハ3611。

何度も分解してきた京成3600形系列の運転台付車であり作業は大胆に行えるようになった。
注意を払うのは側面窓セルの取扱いだけで他は京成3300形並に進行できる。
今は種別表示器撤去に苦労する3300形より楽に思える。
京成3600形用TNカプラーSPはクハ3618(3618F-2)でようやく最終形状が決定した。
クハ3611はそれに倣いTNカプラーSPのカバー前端を切断している。
クラフトナイフで直線状に切り落としたが切断面が試行錯誤したクハ3618と変わらないのが悲しい。
外観からは一切見えないので構わないがこれならニッパーで切り落としても同じだろう。
交換予定の3658F現行色中期仕様(3658F),3668F現行色VVVF制御編成現行仕様(3668F)ではこちらも大胆に作業する。


TNカプラーSP,京成3600形用TNカプラーSP。

運行番号表示,種別幕は再用とした。
切り出す手間が無い代わりに位置合わせへの時間を多く割いている。
運行番号表示は各方面からライトを当てて綺麗に表示されるよう調整した。
[A01]は[A01]の脇に余白があることを確認できた。
これでも[A01]が暗くなるようならステッカーへのインク染み込みが原因になる。


位置調整中の[A01]:富士川車輌工業製ステッカー(再用)。

種別幕は色地[快速]幕で平行が取りやすかった。
横方向からの漏光は実車が電照式種別表示器であり過度に気にする必要は無い。
平行と中心を合わせることを最優先とした。
車体の分解から組立までを30分程度で済ませている。
この中に3600形用TNカプラーSP細工,種別表示器撤去,ステッカー位置調整が含まれており如何に作業度が上がったかよく分かる。
組み上がった車体に京成3600形用TNカプラーSP装備済の床板を装着した。
当初から現物合わせを廃止した京成3600形用TNカプラーSPの取付は初である。


不都合無く嵌合した床板。

物理的に車体裾へ当たる部分が無いため床板嵌合のストレスは全く無かった。
TNカプラーSPの胴受が車体に接しているだけで他に接触する部分は無い。
当然床板の湾曲も生じず不自然な点も見られない。
カバー切断面が乱れても気にしなくていいのは車体裾に隠れるためである。
そして課題のインレタ転写に移る。
[Keisei]社名板は[芝山鉄道]をオーバーレイするので自分の腕でもそこそこの状態になる。
クハ3611も殆ど違和感は無い。
ジオマトリックス製インレタの[Keisei]社名板は縁取りがあり[芝山鉄道]の白地が見えても誤魔化せる。


クハ3651,クハ3611 (3658F,3618F-2:海側)。

一方誤魔化しの利かない[K'SEI]CIマークはクハ3618で4回失敗した。
うち2回はしっかり転写されず[K'SEI]CIマークがばらばらになった。
効果は不明だが消しゴムで塗装面を均してから転写を行っている。
クハ3611で失敗すると枚数が足りなくなりそうな気がする。
しつこいほどシートを擦り台紙をゆっくり剥がした。
同じ方法で両側とも一発で成功した。
多少のずれは誤差の範囲内とし[K'SEI]CIマークが掠れない事を合格ラインに下げている。


クハ3651,クハ3611 (3658F,3618F-2:山側)。

クハ3651(3658F)と比較しても大幅にずれていないように見える。
戸袋吹寄の中央を外しているが斜めになることなく転写できた。
今の技量では上々だと思う。
何よりインレタロスを生まなかったのが一番の結果である。


クハ3611 点灯試験[A01 快速 成田]。

[A01]は3桁とも揃って表示されたがやや右斜め上になってしまった。
これは出場までに修正したい。
[A01]は視認できておりインクの染みは無かったらしい。
社外品を使うリスクとも言えるがこの程度はしっかりこなせるようになりたい。




京成クハ3611芝山色(3618F-2:[K'SEI]CIマーク・[Keisei]社名板転写,側面行先表示器基準幕化)。

無事クハ3611も竣工した。
[K'SEI]CIマーク転写が一発で決まった理由は分からない。
ただ塗装面を均し始めてから転写安定度が増したように思える。
ステンレス塗装にインレタを転写する機会が殆ど無かったため試行錯誤が続くだろう。
元芝山3600形3618Fはモハ3617以下6両の復籍が残っている。
[Keisei]社名板の残数が不足し一度に仕上げられない。
ユニット単位で入場させ少しずつ作業を進める予定である。




京成3600形3658F中期仕様 (3658F:京成3600形用TNカプラーSP化)。

なお[K'SEI]CIマーク位置参考で活躍したクハ3658,クハ3651(3658F)はこの機会に京成3600形用TNカプラーSPへ交換した。
ロアフレームはTNカプラーSP擬に転用予定したい。
ジャンパ連結器を撤去した影響は全く見られなかった。
出場後早くも2回修正された3658Fだがこれで落ち着くと思われる。

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