試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3519[3520F-1] 更新車 中期仕様 電装解除:非動力車化 ※失敗記録:山側側面窓セル折損

2016-12-20 21:11:50 | 京成線:3500形
奇遇。

マイクロエース製京成3500形3520F-1,3528F更新車中期仕様は編成単位で整備を進めていた。
ところが急遽3527(3528F)の動力車化に至り3519(3520F-1)が中途半端な状態になった。
先に3519の整備を施してから3528FのM2車整備へ戻るよう計画を変更している。


京成3500形3520F 更新車 中期仕様 PT-43形パンタグラフ搭載車(二代目)。
3520F-1:[3520]-[3519]-[3518]-[3517]。

予定変更により3519が3520F-1の初入場車になった。
既に動力ユニットを3527へ供出し分解されていた。
床板を仮組みし後廻しにしても良かったが二度手間を避け先に入場させる。


3519(3520F-1:二代目)。

3528(3528F)にあった前面打痕の影響で組成計画が改められる。
当初は製品通りの4+4編成を組み3520F-1+3528F(3520F-2):上り方面行,3528F+3520F-1(3528F-2):下り方面行が内定していた。
これを逆にするため動力車位置を変更する。
3520F-2,3528F-2で増結,基本の関係が逆転するが動力車位置は製品仕様に倣う。
同時に3528F-2は厳密なプロトタイプ設定を諦めている。


入工中の3519。

床板は3527入場時に中央部下垂防止策を採っていた。
よって車体側のみの加工で済み手早く終わらせるつもりで作業に入っている。
予め広幅貫通幌を撤去し窓セル撤去に入った。
しかし事はそう上手く進まなかった。
これまで上野寄M1車は妻面窓セルを撤去すると同時に貫通扉も脱落してくれた。
ところが3519は妻面窓セルへの流し込み接着剤が流入したせいで貫通扉は車体に残ったままになった。


車体に残る貫通扉。

この時は特に何も不自由しないと考え作業を進めた。
従来通り側面窓セル撤去に着手したがとんでもない失策をやらかす事になる。
マイクロエース製京成3500形更新車はM1車,M2車共に長手方向の窓セルが車体に対して余裕が少ない。
そのため側面行先表示器モールドと併せて側面窓セル取り出しを手こずらせる原因になっている。
車体からセルを剥離させ端部を貫通路側へ引き出し撤去する際の負担を軽減させていた。
3519も広幅貫通路側に逃げれば問題ないと考えた。
しかし側面行先表示器モールドの存在が行く手を阻んだ。
先に狭幅貫通路側を浮かせた分の皺寄せが行先表示器部に集中したらしい。
山側の側面窓セルはこの負荷に耐えられずS字形成形部で折れてしまった。


破断した側面窓セル(山側)。

決して油断した訳ではない。
少々強引な撤去方法が折損を招いたと言える。
ここまで3500形では大きな失敗はしてこなかったが遂にやらかしてしまった。
幸いだったのは破損箇所がS字形成形部に限られたことだった。
これなら外観から失策を隠せそうである。
側面行先表示器基準幕化を済ませ組立に戻る。


接着固定した側面窓セル。

まず折損させた山側から側面窓セルを組み付けた。
S字形成形部は複雑に破断していたため一部をカットしている。
2連ユニット窓部だけを嵌合で済ませるのは危険でゴム系接着剤を塗布した。
車端部にも代があったがS字形成形部のみの1点止めにしている。
残ったセルも流し込み接着剤投入痕へゴム系接着剤を塗布し全面的に接着剤に頼った。
一方の海側は瑕疵無く作業を終えている。
なお床板は上野寄M1車同士の交換で座席部品の反転は行っていない。




3519中期仕様(側面行先表示器基準幕化,電装解除:非動力車化)。

どうにか誤魔化しが利いた様で折損させた2連ユニット窓部はしっかり固定できた。
3519(3520F-3)では側面窓セルが当初から分割されていた。
まさか同一番号の車両が分割窓セルを有する様になるとは思いもしなかった。
ただ非動力車化されたため今後分解される可能性は非常に少ない。
奇しくも3519は3520F-1,3520F-3共に電装解除車になった。
結果的には無難な選択だったかもしれない。

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