ＤＶ

ＤＶに関する資料を見せていただく機会があり、
じっくり読ませていただきました。
ある程度の知識はもっていたものの、"目からウロコ"な内容に
ショックを受けたものがありました。それがこれです。

『なぜ男は暴力を選ぶのか』　沼崎一郎さん著

ＤＶ理解の初歩は「男は暴力を選んでいる」という考え方であり、
加害者の実像を知る事こそＤＶ対策の第一歩であるということ。

暴力には様々な形がある。
こわい思いをさせるなら、それは暴力。
不自由な思いをさせるなら、それは暴力。
暴力の目的は、コントロール。
暴力とは、「こわがらせ、あやつる」力です。
見た目と違うバタラー（加害者）の実像。
「ソトヅラとウチヅラは大違い」
「ウソとゴマカシが大得意」
「弁解や責任逃れが上手」
「いろんな力をつかってコントロールしようとする」
「嫉妬心と所有欲が強い」
「子どもを平気で犠牲にする」
「酒や薬物のせいにする」
「なかなか変わろうとしない」などの特徴。
会社では礼儀正しく、近所ではおとなしく、警察にも逆らわない。

けっしてキレやすい性格なのではなく、
キレていい相手にだけ、「こわがらせ、あやつろう」として
選んで暴力をふるっているのだということ。

ＤＶを家族病理などと見なしてはならない。
計算高い男のソトヅラに騙されてはいけない。

あぁ、この本、たくさんの人に読んで欲しいなぁ・・・
自分が被害者だと気づいていない女性に絶対読んで欲しいなぁ・・・ と、
こころから感じた１冊でした。