
この秋から冬にかけての事業者限定鉄コレ大合戦、とりあえず日比谷ヲタ祭りも無事終了し、前半戦の総括・総決算……という雰囲気に浸っておられる方も多いことかと存じます。万難を排してのお目当て品ゲット、誠にお疲れ様でございました (もうイイ加減、自ら進んで財布と体力の両面で苦痛を買いに行っているような気がします ^^;)。
そんな中、個人的に最もシブくツウ好みの世界だ……と思ったのは、開業100周年を迎えた能勢電が放った50・60型鉄コレであります。路面電車とほとんど変わらない小粒なボディと張り上げ屋根が印象的なこの電車、能勢電がベッドタウン路線として輸送力増強に追われて阪急中古車を大量に導入するまでの主力であり、晩年は総括制御が出来ないため川西能勢口~川西国鉄前間のごく短距離を朝夕チョロチョロと走っていたものですが、川西市内の福知山線連絡ミニ電車としての役目を廃線ゆえに終えたのが80年代初頭ということで、当時まだ関西を訪れたことがなかった小学生にとっては、時刻表の記載及びRF誌の記事のみでかすかに知り得た存在に過ぎませんでした。したがって、残念ながら個人的には縁もゆかりもなかったことは言うまでもありませんが、かつてはあの能勢電の急峻な路線をこんな青白ツートンの小粒でキュートな電車が走っていたことを想像するだけでもワクワクしますし、ベッドタウンの片隅を朝3往復・夕2往復のみ走るという最高に侘び寂びな世界を当時の時刻表で目敏く見つけて驚愕しドキドキしたのも懐かしい思い出です……。

というわけで、能勢電がかくも地味な車両でありながらも歴史的存在として強く思い入れ、開業100周年の目玉にしようとした……ということに拍手を送りたい気分ですが、同時に事前予告以来脳裏をよぎっていたのは……世間的にはマイナー過ぎる可能性が高いため、果たして売れ行きはどうなのか??ということ。日比谷の初日、能勢電鉄コレは阪急阪神と同じく2個限定でしたが、限定しなくとも大丈夫な気が……。フタを開けて見ると、予想通りに能勢電の整理券を受け取る人は多くなかったのですが、まぁ私も能勢電はとりあえず1個購入しただけですので、余り「もっと買うべきだ」等ということは申し上げられません (^^;)。う~ん、折角能勢電が鉄コレ初のポール集電に挑戦しつつ、こんな小粒でカワイイ車両をリリースしてくれたというのに……。とはいえ、やはり現役の100周年記念塗装車の方が売れそうな気もします (出れば妄想6連実現のため3つゲットさせて頂きたいのですが。爆)。
何はともあれ、この連休前後にしこたま購入した各社鉄コレのうち、能勢電は2両のみで作業が早く済むだろうということで、最初に開封してインレタ貼りとN化 (但し現時点では適合する動力がないため置物に過ぎません) を進めてみた次第です。しかし……ただでさえ華奢な見てくれの台車枠が、少々力を受けるとバラバラになるヤワい構造であり、何かショボいな……という印象 (汗)。一方、ポールと古典的Zパンタはなかなか良い雰囲気♪ 車体の雰囲気も、塗装がチナ・クオリテーであることに目を瞑りさえすれば、如何にも地方民鉄の小型車!という感じであり、なかなかの佳作ではないか……と思います。
そこで「単にこの車両を能勢電の狭い範囲の車両にとどめておくのは勿体ない! 一応塗装と車番は能勢電のそれに従い、フツーにGM阪急白インレタで車番を貼るとしても、下回りはD-16あたりを履かせ、連結器有りな状態として、貨車をも牽引する田舎電車というテイストにしたい!」と思いまして、画像のような感じで仕上げてみました。こんな下回りにしただけでも、もう全然能勢電50・60型ではないかも知れませんが……(^^;)。このうち、ポール集電車につきましては、無改造ではパンタがはまらず、ポールを引っかける台座を外すと穴が開いた状態になりますので、屋根改造が面倒臭いということでポールそのまま (^^;;)。一方Zパンタ車両につきましてはGMのPS13に交換しまして、「川西国鉄前の廃止で職を失った後、かりに動態保存イベント運転車として台車等交換・パンタグラフ集電化のうえ現存しているとしたらこんな感じか……」と妄想することも可能なようにしました (爆)。なお、本来正面窓と一体化したテールランプは、1枚目の画像では銀河の旧国用テールランプに交換されていますが、開けてみたら片方が最初から無かったためです……(というわけでもう片方も変更)。しっかりしろよオラン・チナ……。
いやはや、とんだ俺様流カスタマイズで失礼しました~(^_^;)。一方、果たして今後この車両に適合した動力は出るのでしょうか……?

どう見ても混合列車とか似合いそうな気がするんですよね~♪ (^^;;;)