地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

近江路歩き鉄 (8) 京阪600形新塗装

2017-11-30 12:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 大津市内の東海道=中山道を歩く際における一つの楽しみは、時折京阪石山坂本線の踏切を渡る際に撮り鉄できることでしょうか。さらに、大津中心街の「札の辻」から北にほんの少々歩けば、浜大津〜三井寺の併用軌道に出ますので、ここでしばしフィーバーするも良し。そこで自ずと、浜大津界隈にさしかかると歩みも遅くなります (笑)。とりわけ、今や大津地区は塗装変更まっただ中でありますし、浜大津と坂本の駅名改称も来年に迫っていますので、地味〜に過渡期の様子を撮る楽しみがあります。



 というわけで、ついに江戸日本橋から浜大津まで歩きつないだ!と思ったら、さっそく新塗装車の御登場〜! 周知の通り、京阪の新塗装は伝統的・原理主義的京阪ヲタからは疎まれているようですが (そんなことない?)、新塗装もかくも美しい塗り上がり具合となっており、京阪一般車のイメージであるグリーンも保たれていることから、そんな鬱憤は「走るんです」やAトレ三昧となってしまった首都圏のヲタからみれば贅沢極まりない話であると言えましょう。
 ちなみに、去る11月中旬現在、少なくとも611+612、619+620、707+708が新塗装となっているのを確認しております。思いのほか塗装変更のペースは速いのかも知れません。また、707+708に乗ったところ、13000系のイメージに準じた車内カラーリングに変更されていました。比叡山〜琵琶湖日帰り回遊ルートのアピールに賭けた京阪の気合いの入り方を見せつけられる思いです。

近江路歩き鉄 (7) JRW223系

2017-11-29 00:00:00 | JR発足後の車両


 現代における中山道の旅とは、江戸日本橋から京都三条大橋まで、入れ替わり立ち替わり現れる鉄道車両を乗り継ぎ、そして撮る旅でありますが (鉄ヲタの場合)、私の場合には三条大橋に着く前の最後に乗った鉄道車両はJRWの223系でした。まぁ、一日では歩き通せない米原〜京都間ですので、区切り打ちで歩こうとする人は多かれ少なかれ途中JRWを使うことになりますが……。
 というわけで、横浜駅東口から夜行バス「びわ湖ドリーム号」に乗り、草津駅東口に着いたのが7時10分頃。駅構内の「麺屋」で腹ごしらえした後、草津から石山まで僅かな時間ではありますが、目の前に停車した223系のトイレ付きクハで用を足し、万全の準備で石山駅に降り立ちました



 しかし、そこで東海道線を全く撮らずに出発するのもアレですので、とりあえず一本だけ米原方面行きを撮影したところ、これまた223系でした。まぁ、JRWの東海道・山陽線では最もメジャーな車種ではあります。
 それにしても、日本橋からここまで出会うJRの旅客車は、E231・E233・E235・209・185・651・E657・E531・キハ110〜112・107・115・211・E351・E257・E127・213・313・キハ25・キハ75・キハ85・311・681・683・207・221・223・225・113・321・281……。ええと、他にも書き漏らしがあるかも知れませんが、これだけでも本当に多様性がありまくりです。そして、JREの「走るんです」系車両が如何にショボいかということも、こうして書き出してみるにつけ明らかですなぁ……。

近江路歩き鉄 (6) 京阪大津700形旧塗装

2017-11-27 12:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 草津宿から京都に向かって東海道=中山道を歩いて行きますと、途中南草津駅前では今をときめくマンション群を眺めますが、基本的には古い街並みも多い細道のアップダウンが続きます。それが終わって県道を進むと、琵琶湖国際マラソン大会でもお馴染み瀬田の唐橋に到達し、渡ってすぐに京阪の石山坂本線・唐橋前駅に着きます。いや〜、既に養老鉄道の東赤坂駅で近鉄電車を眺めて「関西に来たなぁ〜」と思ったものですが、ここはもう関西の中の関西、おけいはん沿線やで!!……ということで、雨の中ですがテンション上がりました♪



 というわけで、石山寺からやって来る電車を、唐橋前駅南側の踏切と東海道踏切で連続撮影したところ (駅での停車中に小走りで移動可。笑)、何と一発目で旧塗装700形が来ました☆ せっかく中山道を歩いて京都に達しようとしている以上、新旧塗装の過渡期に間に合うよう大津界隈に着きたいものだと思っていましたので、これは大当たりです (^^)。
 ちなみに、京阪は大津地区と比叡山を組み合わせた観光回遊ルートのアピールに本腰を入れ (叡電〜八瀬ケーブル〜ロープウェー〜延暦寺シャトルバス〜坂本ケーブル〜江若バス〜石山坂本線〜京津線)、来年春には坂本を「坂本比叡山口」、浜大津を「びわ湖浜大津」に解消するとか。また、これに合わせて、新塗装への塗り替えを急ピッチで進めつつあるという印象ですので (後日記事にします)、旧塗装+坂本幕の組み合わせを撮るなら今のうちですぜ旦那……。こう記すとヲタが殺到……するわけないか。のんびりまったりが身上の大津地区ですし (^^;)。

近江路歩き鉄 (5) 京都抹茶色113系

2017-11-26 09:05:00 | 国鉄型車両


 中山道が近江鉄道とつかず離れずの関係を保つのは、近江八幡の手前にある武佐で終わり、その後しばらく中山道は時折新幹線を眺めながら、篠原駅の南に広がる丘陵地帯を上がったり下がったり。それがようやく終わると、脇の新幹線ガードの奥には221〜225系が昼寝をする野洲の車両基地が見え、「ををっ!ついにここまで!」という感慨を覚えます。その後、野洲あたりでは高架下をくぐり、野洲川橋を渡る際には近江富士をバックに鉄橋を通過する電車を眺め、「これは絶景じゃ……」と思ったのですが、JRの橋はかなりの長さでコンクリートが電車を隠しているのが残念無念! その後は守山〜栗東界隈の旧街道を進み、ついに草津駅前に到達! 中山道は草津駅の南東で東海道と合流しました。



 そんな草津に着くということは、113系が未だ息づく草津線に出会うということを意味するわけですが、そもそも関西線〜柘植〜草津線ルートこそ往年の東海道の並行路線であり、「東海道本線」を名乗る資格があるというものです。しかし、中山道の岐阜〜米原〜草津間の方が線形が良く (加太越えの面倒を省略でき)、主要な都市が次々に現れることから、本来は「中山道本線」を名乗るべき区間が「東海道本線」に乗っ取られている (爆) というのは歴史の怪しいカラクリというものでしょう (笑)。
 草津宿に到達した夕方は、ちょうど京都との直通列車が運行されている時間帯につき、草津線ホームはもぬけの殻で肩すかしを食らったのですが、後日続きで草津駅に降り立ったところ、先頭が5700番台未更新車の113系4連がちょうど発車するところでした♪ 既に113系が失われて久しい関東の地から、はるばる歩きつないで113系現存の地にたどり着いた感慨を味わったのでした……。


近江路歩き鉄 (4) 黄色標準塗装800系

2017-11-24 23:11:00 | 地方民鉄 (近畿)


 現在、近江鉄道を訪れる際の最大のお楽しみは、西武系の会社ならではの赤電復活塗装車・822Fと言えましょう。しかし、このたび中山道を歩いた際には、そんな赤電との邂逅は実に空しいまま終わりました (苦笑)。あるときは、前方100mほど前にある踏切をちょうど赤電が通過していったり、またあるときは、数百mほど離れた水田や鉄橋の上を走り去って行ったり……。ま、目に焼き付けたから良しとします (んなわけない……号泣)。そして、赤電は逃したものの、黄色一色の標準塗装を纏った800系につきましては、愛知川の御幸橋を渡る際と、武佐駅前の踏切を渡る際に撮影の機会があったのは幸いでした♪



 それにしても近江鉄道の800系と820系、カラバリも豊富ですので、一体いつ鉄コレ化されるのか……と、まさに一日千秋の思いで待ち望んでいるのですが、今回中山道を歩き、近江鉄道が多くの区間で中山道並行路線として敷かれているという事実を強く認識するに及び、改めて800系鉄コレカモン!と思います。少なくとも、双方の黄色標準塗装に加えて、801Fライオンズ色、822F赤電は当然出るべきでしょう……。だいたいそもそも、近江鉄道の鉄コレが半鋼製旧型車とED14、そして西武新101系改め100系しかないのは、はっきり申しましてラインナップとして抜けすぎです……。モハ1形、500系、220形、LE10形といった、如何にも地方私鉄なアイテムにしても、まだ一両も登場していません。
 もしかすると、鉄コレ高騰によって誰もが購入対象を絞っていると思われる中、近江鉄道の多くの車両の鉄コレは登場するタイミングを見失ったのではないか、という悪い予感がします。あるいは、例えば800・820系のように、妻面の切り欠きを鉄コレとして表現する部分が難しいのかも知れません。