地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

千葉支社に君臨する209系の夜

2016-12-30 12:00:00 | JR発足後の車両


 今年も間もなく終わりを迎えますが、当たり前の話ながら、今年も様々な馴染みの車両の衰退を眼にしてきた一年でありました。そしていずれは、JR化後の車両であっても「もうすぐ消えるから記録しておかなければ」と思うようになるのかも知れません。そうなる前に、取りあえず撮影出来るときに日常の姿をマメに記録しておいた方が良いのかも知れないと思うようになりました。というわけで、先日生まれて初めて外房線に乗り (爆汗)、しかも一気に安房鴨川から蘇我まで全線に乗ったことを記念しまして、安房鴨川と勝浦で撮影した209系の画像を貼ることにします。



 四十路の関東在住ヲタが今さら外房線に初めて乗ったとは、傍目にはまず有り得ない話かも知れませんが (^_^;;;;)、それだけ私が乗り潰し系鉄ヲタではないことを御理解頂けるかと存じます (滝汗)。しかしまぁ、外房線初乗車は積年の課題でしたので (113系が走っている頃に乗っておけよ……と)、スッキリした気分で年を越せそうです。もっとも夜に乗りましたので、車窓風景は引き続きの課題ですが……。
 さて、来年は果たして日本の内外の鉄シーンでどのような変化が起こるのでしょうか。そして私自身も、どんな車両や未乗路線と出会うことになり、どんな模型に興奮することになるのでしょうか。皆様良い新年をお迎え下さい。庵主敬白。m(_ _)m

上信のシブい役者2016 (3) 切妻151F

2016-12-29 00:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 ここのところ、中山道を歩く旅の途中で出会った鉄道車両を断続的にアップしているところですが (徒歩鉄という新ジャンル開眼? ^^;)、そういえば上信が高崎駅を発車して最初に通過する踏切である中山道踏切を渡った際に、上手い具合にやって来てくれたのが……元西武401系の151F! (実際には10分以上踏切で粘りましたけど ^^;;;) そのときの姿は↓をクリックして頂ければ表示されますが、「ググッとぐんま」キャンペーンに協賛する「うまへた」なステッカーHMが付いている反面、余りにもドピーカンなトップライトなのがイマイチでした。というわけで、去る8月に「あまのじゃく軍団」の一員として参戦した上信ビール電車の下仁田での折返し休憩中に撮影したカットを引っ張り出してみました。



 上信151Fは、西武401系の貴重な生き残りにして、長年にわたる上信の主力として大活躍を続けてきたものですが、とりわけ最近は1000系に端を発する上信標準塗装 (緑バージョン) を纏っており、乗って良し、撮って良しという嬉しい存在となっています。しかし、元々上信のオリジナル車 (250・6000形) と比べるとボロさが目立つのはどうしても否めず、しかも西武新101系や完全新造車7000系の導入以来、西武701系をベースとした下回りと車内のいずれも、相当ヤバいレベルになりつつあるのかもな……と思います。
 そこで、そう遠くない将来に、7000系の追加投入 (予算面であり得るのか?) や他社からの購入によって、この編成を含む上信150形が果たしてどうなるのやら、そろそろ懸念するべき頃合いとなりつつあるような気がします。では、他社から購入する場合、その車種は一体どうなるのか……? 妄想するうちが華というものかも知れませんが、すぐ脇を走る107系の車体を活かし、下回りをごっそりと入れ替えたシロモノとか、結構上信には使い勝手が良さそうではないか?と予想しているのですが……。




横川近辺車両めぐり (6) 茶色のEF63 1

2016-12-27 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 碓氷峠鉄道文化むらでは現在、来年の碓氷峠区間廃止20周年を控え (?)、色褪せた保存車両の化粧直しが進んでいますが、先月久しぶりに訪れてとりわけ圧倒されたのが……美しい葡萄色に塗り直されたEF63 1! しかも「白山」HMを取り付けられ、一層のオーラを放っているように思われます。まさか、急行「白山」が運行されていた当時、この電車特急イラストHMを取り付けていたわけではないでしょうが (笑)。



 いっぽう、ナハ11を挟んだ反対側に連結されているEF62 1は、残念ながら色が褪せ褪せ状態。しかし、もし現在青いナハ11ともども艶やかな葡萄色を纏うならば、EF63 1と合わせて最高にお腹いっぱいな光景となることでしょう。
 これまで個人的に、昼間に鉄道での碓氷峠越えをやったことがなかったため (←お前本当に首都圏在住の四十路鉄ヲタか?という糾弾が殺到しそうな……^^;)、N模型でもEF62・63といった碓氷峠対応罐は全く持っていないのですが、今回こうしてトップナンバー保存車を眺めた直後に歩きで碓氷峠を越えるという経験をしてしまいますと、う~む、やっぱりいずれ購入して飾ってしまいたくなりますね……。

関西私鉄頭端式ターミナル物語2016

2016-12-25 12:00:00 | ノンジャンル


 【阪和電鉄→JRW阪和線天王寺】1日1本のB快速、103系で到着♪



 【南海なんば】ステンレス車体が艶やかに光り、6000系最高♪



 【近鉄上本町】偶然小田急9000顔が揃う (抵抗/界磁チョッパ車希望。汗)。



 【阪急梅田】1編成しかないというスヌーピーHMの1000系も見参!

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 先日の甥っ子引き回し関西行における最大の目的のひとつである《103系・201系サウンド鑑賞》につきましては、如何せん甥っ子がVVVFに飼い慣らされた関東の中坊であるためか、103系も201系も総じて「国鉄時代の古い電車」という括りになってしまい、両者の違いにどうも今ひとつピンと来ない様子。「をいをい……103と201、抵抗制御と電機子チョッパ制御で全然違い、MT55とMT60のサウンドも完全に別じゃないか!」と叔父としては思うのですが、一方で甥っ子は、VVVFや交流モーターのメーカーごとの違いや細かい技術の違いをどうでも良いと思っている叔父さんのことを不思議に思っているようですので、これはまぁどうしようもない時間の流れ、世代間断絶というべきものなのかも知れません。
 しかし一方で、関西私鉄の頭端式ターミナル駅が如何に偉大で、それに比べれば関東の駅は如何にショボいかを知らしめ、それによって「所変われば品変わる」カルチャーの違いというものを理解させたい……という叔父さんの意図はドンピシャで当たりました (笑)。これだけ立派な頭端式ターミナルに、「走るんです」とは全く比較にならないほど優雅な雰囲気の電車が次から次へと出入りする光景を眺めれば、現時点では総合的な趣味性という点で関西>関東としか言いようがないことを、中坊なりに強く認識せざるを得ないようでした。とりわけ阪急梅田の壮麗なる雰囲気と、阪急電車の凄まじい艶光りには激しいショックを受けまくっていました (笑)。というわけで、走るんですシリーズの走行音の微細な違いで喜んでいるような狭い視野を脱し、もっとめくるめく鉄道趣味の世界へとハマりまくって欲しいと思うばかりですが、どうなることやら (悪い叔父さんだなぁ~^^;)。

大阪圏103系の落日 (2) 森ノ宮オレンジ

2016-12-24 00:00:00 | 国鉄型車両


 既にJRWが予告しております通り、本日夕方16時から大阪環状線の323系が運用に入ることになりますが、323系は既に数本用意され、まさに満を持して集中置換体制に入るということなのでしょう。すると、直ちにオレンジ103が消えて行くことになると思われます。非常に永きにわたり「大阪環状線といえばオレンジ色の電車」という印象を形づくってきた103系の時代が終わって行くのは誠に寂しいものがあります……。
 もっとも、既にそれなりの時間をかけて、関西線や阪和線の多くの列車を環状線に直通させるようになったこと、加えて森ノ宮のオレンジ8連も大部分が201系で運行されるようになったことから、ついにやって来た103系の引退はフェードアウトの感が強いという方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、今でも待っていれば必ず乗れる103系が、長年活躍した大阪環状線から消えて行くというのは、やはり大事件であることに変わりはないはずです。



 というわけで先日、公立校よりも一足早く冬休みに入った甥っ子を連れて、私も環状線103系の夜行バス日帰り葬式乗車を果たして参りました。否、今回の関西とんぼ帰りは、当初必ずしも葬式乗車を意図していたわけではありません。まずは、リアル中二病絶賛発症中の甥っ子が、京急新1000やE231・E233のVVVFメーカーごとの音の違いなんぞにこだわっていて、103系に乗ったことがなく、めくるめく関西鉄道界の面白みもまだ十分に理解していないことに心を痛め (^_^;)、「少なくとも叔父としてお前をちゃんと103系に乗せてやることで、《103系を知らない哀れな子供達》になってしまうのを回避させてやったぞ (キリッ)」と死ぬまでドヤ顔するための企画だったのでありました (笑)。しかし、夜行バスの予約を済ませた後ではじめて、阪和線の103系が師走に入って廃回ラッシュになり始めたらしいという事情、そして12月24日に323系が運行を開始するという情報が入ってきたことで、俄然「12月23日までに関西を訪れることにして大正解!!」と思ったのでした。
 もっとも今回は、単に103系と201系に乗るだけでなく、関東私鉄など足許にも及ばない関西私鉄の偉大なるターミナル群の何たるかを甥っ子に見せることにも注力しましたので、この期に及んで長時間ホームの先端で粘ったわけではありません。立ち寄りはしましたけど……(^^;)。
 そこで今回は、去る9月に撮影したオレンジ103系の画像を貼ることで、そんな節目の記念としたく存じます。今すぐ森ノ宮の103系全編成が離脱するのか分かりませんが、長年の活躍どうもお疲れ様でした……!