地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

中国高速鉄道N模型・CRH380Aを愛でる

2019-09-30 00:21:00 | 模型素人物欲見聞記


 結局先頭車のみ購入 (^^;)。ライトは点灯可能です。



 実車では政治的にも永遠にあり得ない東海・台湾との並び (爆)。



 古今大陸最速並び。ある意味でこの組み合わせが最も「神」。



 緑亀との並びが最もしっくり? 在来線も走れますし。

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 明日は中華人民共和国建国70周年の国慶ということで、大陸のそこかしこでは義勇軍進行曲(国歌)が半ばエンドレスで流されることでしょうが、これを作曲した人物である聶耳(ニエアル)が藤沢の鵠沼海岸で溺れ死んだことをほとんどの中国人は知らず、したがって江ノ電に乗ってスラムダンクの聖地・鎌倉高校前に押し寄せる中国人観光客が、すぐそばにある聶耳先生の記念碑を表敬訪問しようとも思わない(したがって、いつ鵠沼海岸を訪れても中国人の姿なし)というのは何とも滑稽なことです。まぁそれが、愛国すらちぐはぐな中華人民共和国クオリティというものでしょうか。
 そして今や、中国から独立せんと欲する香港で、ソ連→ロシア国歌に比肩する美しいメロディーの「願栄光帰香港」という歌が爆誕し、事実上の香港国歌として日々怒濤の大合唱が繰り返されている今、それを潰そうとする中共の義勇軍進行曲って一体何なのか、勇ましいメロディーが空回りして聞こえて来そうです。

 というわけで、今や日本のご近所は何もかもがますます混沌の極みの観を呈しているところですが、鉄道車両も鉄道模型もこれまた混沌。当の中国からも新興メーカーが台頭し、少なくとも中国国内のヲタの願望に応えつつ、さらなる販路を日本にも求めつつある状況があります。
 そんな中、去る8月のJAMでも展示走行され、このたびポポンデッタ扱いで日本国内の流通ルートにも乗ったのが、KUNTER製の中国高速鉄道CRH380Aです。以前JAM見物ネタをアップした際に、「欲しい……とゆーか買う買う」といった趣旨を記した手前、私も目出度くゲット致しました♪ 但し、先頭車だけですが……(^^;)。
 いやいや、当初は基本3連をゲットしたいと思ったのも確かです。しかし、いざ某店で所望の旨を伝えて試運転してみたところ……M車のガックンガックンと余りにもぎこちない走りに限りない不安を覚え、その場では「ごめんなさい」。改めて先日、先頭車のみを扱っていた大井町IMONに向かい、コレクション・アイテムとして購入・収蔵することにした次第。
 ライトが点灯し、KATOの室内灯を挿入することも可能であるとはいえ、動かない先頭車に6,000円も払うのはどうよ、というご意見もあることでしょう。しかしこれは、1980年代から10代の小僧なりにいろいろな書物で中国の鉄道情報を漁り、1990年に緑皮車ばかりだった中国を初訪問するなどして以来、過去約30数年にわたり中国鉄道事情の変遷を眺め続けた者のはしくれにとっての、ある種の記念品でもあるのです。
 
 帰宅後はさっそく様々な車両と並べてみたのですが、中国と台湾が平和的に統一する可能性などというものは天地が顛倒しても最早あり得ず、さらには反中共企業としか思えないJRCのN700系が将来博物館などでCRHと並ぶ可能性などというものも異次元的にあり得ない中、「まぁせめて机上のヲタ・コレクションとしては仲良くしたまえ」と遊んでみるのもまた、混沌の極みに達した時代におけるシュール・リアリズムというものでしょう (笑)。いっぽう、マイクロ製のパシナ12と並べてみると、両者が放つオーラが複雑にからみ合って一層強烈なオーラを放っているように思えるのは私だけでしょうか。
 何はともあれ、今回は先頭だけの購入でしたが、いずれマイクロが中国CRHを出さないものか(同じ中国製なのに、M車の転がり具合の激しい違いって一体……) と思うものですが、一方で最近は外国型発売体制を強めつつあるKATOが中国進出を図ってCRHを出すと面白いだろうなぁ、という妄想で頭の中が満たされつつあり、困ったものです。

秩父鉄探訪2019春 (10) ラグビー三峰口

2019-09-29 01:34:00 | 地方民鉄 (秩父)


 ラグビーのW杯、始まる前は関係者とチケット購入者を除けば大して盛り上がっていなかったように思いますが、いざ始まると一気に巷が盛り上がるのは、何ともいつもの日本らしいと申しますか……。何はともあれアイルランドを破るほどの快進撃にはお祝い申し上げたく存じますし、このところ都内で明らかに激増しているラグビー目当て訪日客の皆様には、試合のない日にはごゆるりと日本風情を楽しんで頂きたいものです。



 というわけで、以前もアップした秩父鉄道のラグビーW杯ラッピング・7503編成……三峰口停車中の画像をレタッチしてみました。生憎の超〜ド逆光で、背後に見えているはずの武甲山がスッ飛んでしまったのは遺憾ですが (^^;)、3番線にはレアな7000系を従えて、何とも良い光景であったのを思い出します。
 それにしても、折角ラグビーも盛り上がっている昨今、鉄コレでも7500系の標準バージョンとラグビーバージョンが出れば絶対に売れると勝手に思っているのですが、何の音沙汰もなく時宜を外してしまっているような……。以前出た秩父鉄道鉄コレが在庫過剰を引き起こしていたのは否めず、以来新規リリースに慎重になっているのではないかと推測しますが、東急8090系改め秩父7500・7800系は今や押しも押されぬ不可欠な主力であり、いずっぱこ駿豆線の3000・7000系までも鉄コレ化されつつある昨今、秩父7500系についても十分機は熟しつつあると思うのですが……。


宮城乗物縦断 (12) 宮城交通@仙台

2019-09-27 14:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 2017年夏時点での仙台駅前はキュービックの夢の国♪



 同じ窓割り・車体長のキュービックが続々と流れていました。



 エアロスターの比率もそれなりに高いです。



 2019年春、いつの間にかエルガが主流に……。(@富谷営業所)

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 宮城県内の奥州街道を徒歩で北上しながら鉄道とバスを撮った記録を淡々とアップするシリーズは、しばらくの間2017年夏に訪れた仙石線と仙台臨海鉄道を扱うかたちで脇道に逸れておりましたが、再び仙台駅前に戻って奥州街道を北上することにします。
 仙台駅前・青葉通り界隈をウロウロしておりますと、怒濤のように行き交う路線バスの大群に思わず目を見張るものがありますが、その中でも如何にも名鉄子会社らしいカラーリングで活躍しているのが宮城交通バスです。
 宮城交通は複雑な経緯を経て宮城県内の零細なバス会社・鉄道会社が大合併した結果として、宮城県内の非常に広い範囲をカバーしていますが、その系譜の一部は、かつて仙台市内から奥州街道に沿って北上した軽便鉄道である仙台鉄道に連なっています。仙台鉄道がもし今も存在していれば、北仙台を起点として八乙女、七北田(地下鉄泉中央駅の東)、富谷といった仙台北郊のベッドタウンを結ぶ、(宮城電鉄が鉄道省に戦時買収された)仙石線並みに繁盛した路線になっていたのかも知れないと夢想しなくもないのですが、哀れ、仙台鉄道はカスリーン台風で路盤流出の大損害を受け、運休・廃止・バス転換となってしまったのでした。また、そもそも仙台鉄道は、東京から北へ北へと路線を延ばす日本鉄道が、仙台から北では奥州街道沿いを選ばなかったことに伴い、奥州街道の宿場町の危機感を受けて設立されたものですが、かりに日本鉄道が仙台以北でも奥州街道沿いのルートを選んでいたとしたら、果たしてどのような感じになっていたのか……と想像せずにはいられないものがあります。
 というわけで、仙台駅や泉中央駅に向かう宮城交通バスを眺めながらの奥州街道の道中は、秘かに鉄道界の「もしも」に満ち溢れたものでもあるのですが、今さらそんなことを考えるのは私ぐらいでしょうか?
 そんな宮城交通・仙台近郊の車両は、2017年時点では二段窓のキュービックが大いに幅を効かせていたものですが、今年の黄金週間の時点では、かなりの数がエルガに置き換えられており(名鉄のお下がり?)、泉ヶ岳の山並みを借景にした富谷営業所の前をせっかく通っても、「あれれ……キュービックぎっしりな光景を期待していたのに」とガッカリすること限りなし。これもまた諸行無常というものでしょう。

西武秩父線&101系50周年、新101系40周年

2019-09-26 13:58:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 険しい奥武蔵の山と谷間を急カーブとトンネルで貫き、まるで手品のように巨大ピラミッド・武甲山の麓に抜ける西武秩父線は、最近西武秩父駅の日帰り湯「祭の湯」オープンを核とした西武秩父駅の全面大改装、チ○○特急もとい「La View」の登場、そして芝桜やアニメ聖地巡礼などなどで夙に注目されるところとなっています。そういえば、三峯神社の雲海を眺めるための夜行列車ツアーなんてのも現れました。さらには、小田急線内にも西武特急での秩父観光を促すポスターが貼られるなど、昔は全く考えられなかった展開もあり、まぁ世の中移ろい変わるものです。



 そんな西武秩父線がこのほど開業50周年の節目を迎え、来月には新101系を使用した臨時電車が飯能〜西武秩父間で運行されるとのことですが、西武秩父線が50周年ということは、山岳区間での安定運行に意を注いだ101系が登場してからも50周年! そして、新101系にモデルチェンジして以来40周年でもあります。既に池袋線・新宿線の運用から離脱しているとはいえ、ついこの間まで (?) 池袋や高田馬場で見かけていたような気がしますし、新101系の西武残留組は車内が完璧にリニューアルされていますので、もう101系50周年、新101系40周年なのかと驚くばかりですが、視点を変えればこれほど安定した性能の傑作車両はなかなかない、ということなのでしょう。支線で走る分には、性能とサービスの両面で何の不足もないと思いますので、末永い活躍を望むばかりですが、今後新2000系が新宿線を追われるようになったら新101系にも動きが生じるのでしょうか?

仙台海沿い鉄遊覧 (5) 仙台臨海DE65

2019-09-23 12:57:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 東日本大震災からの復興のために仙台臨海鉄道の助っ人としてやって来た罐としてはもう一台、秋田臨海鉄道のDE65 2が存在しています。この罐、元はといえば新潟臨海鉄道がDE11と同等の機関車として新造したものですが、周知の通り新潟臨海鉄道の廃止に伴い、秋田に移籍していました。そして震災に伴い罐を失った仙台臨海鉄道を救済するため、8年の有期契約で貸し出されているところです。その期限がこの秋に迫っていますので、今後の去就が注目されるところです。



 というわけで、仙台臨海色の罐が活躍する中にあって、貸出機であるDE65 2は、秋田臨海そのままの国鉄色(新潟時代は黄帯だったところ、秋田移籍で白帯に) で稼働しています。旋回窓つきのゴツい出で立ちのDE11タイプの罐が、緑タキのある風景の中を走り回るのはここだけ (多分) ですが、私が訪れたときには仙台西港に出入りするコキを牽引する運用に入っていました。まぁこれはこれで、国鉄色のDE10・DE11が相当減った中にあって、なかなか貴重な光景で楽しめました♪