地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ第17弾をN化する (3) 上田5250形!

2013-04-30 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 琴電も京王も京阪も京福も箱根登山も良いですが、今回の第17弾で個人的に最も熱く期待していたのは、上田交通の至宝・5250形!! (*^O^*) 半鋼製電車の技術が確立されて間もない昭和初期のゴツゴツリベットボディに、大正モダーンの優雅さを引きずった時代の雰囲気を丸窓として表現した車両が、塩田平という緑濃き小盆地に長年息づいて来たこと自体、かつて地方民鉄経営に佳き時代があったことを雄弁に物語るものがありますが、そんな5250形の活躍の再末期である1980年代半ばに上田交通を度々訪ねた10代半ばの私は、寒暖の差が激しく厳しい気候を長年耐え抜いてなおも気丈に走り続ける剛健なボディと、温もりあふれる贅沢な工芸品そのものな車内の組み合わせに、右も左も分からない青二才の少年ながらも心の底から「これが職人技というものなのか……」と陶酔したものです……(遠い目)。
 そんな上田5250形は奇跡的に3両とも現存し、今もなお往時の活躍を偲ぶことが出来ますが、この鉄コレも僅かな塗装の乱れを除けばとにかく素晴らしい!!の一言です\(^O^)/ と申しますか……今回の17弾の中でも、とりわけ上田5250形は屋根の塗り分けといい側面のサボ・表記といい、恐ろしく手間がかかった珠玉の一品と言えるのではないか??と思います (うっとり *^_^*)。



 というわけで、そんな5250形を、現役当時でも絶対に有り得なかった堂々3連にしてみたほか (確かかつて4運用あったラッシュ時に電動車3連なんてやろうものなら変電所がスッ飛びそうですが……^^;)、以前第12弾として発売された4257ともども並べてみました♪ バックには、先日押入を大掃除した際に出土した、何となく購入したきり組み立てず放置したままであった「建物コレクション・農業倉庫」を配置してみまして、如何にも田舎の交換駅らしい雰囲気を演出してみましたが、そもそも別所線の線路脇にこんな農業用倉庫ってあったっけ……(^^;)。それに、建物コレクションも数年間押入に放置したためか、かっちりと組み上がらずに屋根が浮いているという……(汗)。まぁ、雰囲気ですよ雰囲気 (滝汗)。
 なお、上田5250形のパッケージにはトラス棒パーツが付属品として封入されていますが、トラス棒はN化に際して台車の首振り具合に支障をきたしますので、私の場合は取り付けを省略しました。……とゆーかそもそも、嵌めようとしてもうまく嵌らないので諦めたというヘタクソぶりですが (滝汗)。
 それはさておき、これだけ素晴らしい出来映えの5250形であれば、クハ290の一刻も早い製品化を期待せずにはいられません! さらに、クハ290以前の相棒としてクハ273 (元東横キハ1) とか、ぶら下がりサハ60形 (元東急サハ3350) とか……上田もまだまだ出て欲しい車両が目白押しです。
 ちなみに、第17弾の全体的な傾向として、精巧なモールドとリアリティを目指したのは良いとしても、パーツがガッチリと組み合わされ過ぎて、パンタグラフを屋根から、あるいは床下パーツを台枠から取り外しにくいという問題があります。また、ダミーカプラー受けの構造が変わったことから、台枠と車体を分離する際にうっかりするとすぐにダミーカプラーが外れて落下します (ダミーカプラーを残しておきたい車両のN化の際に何度やらかしたことやら。汗)。また、車体が非常にスリムなため、従来の金属ウェイトは使えず、ちょっと高くなったN化パーツセット・TT-03Rを購入する必要がありますが (ウェイトを入れなければ従来品でも良いでしょう……)、17弾用の細身なウェイトは17弾に合わせて発売された新動力にも1枚おまけとして入っています。動力そのものが小型軽量であるにもかかわらず、他の鉄コレ動力と同じ値段だからですかねぇ~。まぁ全体としては値上げだと思いますが、総じてこんな出来であれば、C国の賃金上昇と合わせてまぁ納得でしょうか。

鉄コレ第17弾をN化する (2) 京王緑2400形!

2013-04-29 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 鉄コレ第17弾、次にN化してみたのは……昨今の京王れーるランド限定2700系鉄コレ発売に加え、この4月から期間限定で毎週1回相模原線沿線の事業所に出向いており、何となく個人的に京王が盛り上がっていることから (笑)、京王2400形でございます。そして同時に、多摩Zoo駅前保存車の公開が楽しみ!ということで……。今や7000・8000・9000系の10連が猛スピードでガンガン吹っ飛ばす京王が、昔はこんな小型車の世界であったとは、本当に隔世の感があります!



 そんな2400形をしみじみと眺めるにつけ、思わず机上でこんな編成を組んでしまったのは……ええ、私だけの妄想ですね。スミマセン (笑)。いやその勿論、現実の2700系ではこのような編成は存在せず、あくまで2010系が輸送力確保のための綱渡りとして小型車をサハ化した車両を組み込んでいたわけですが、そんな超デコボコ編成をRP誌アーカイブス等で目の当たりにするにつけ、「こういうのって良いよね♪」……ということで (^_^;)。もっとも、屋根を全くいじっていない (ライトも装着したままの) 2400形を2700系に挟むことで満足できるはずもなく、いずれ是非2010系とダブルルーフのサハ2500との組み合わせをお手軽に鉄コレで再現できる日の到来を気長に待ちたいものです (何という酔狂……^^;)。

50周年を迎える神奈臨・青い名場面2題

2013-04-28 00:00:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 昨晩は、いつもお世話になっております「あまのじゃく」様のお声がけのもと、伝説の名サイト『川崎界隈貨物事情』(現在は「資料室」として、主に車両画像と時刻表を中心に継続) の管理人でおられるSFL様の新たな人生の門出をお祝いする宴が都内の某居酒屋にて開催されました。そして、今から約10年前に付属「川崎界隈掲示板」を介し、神奈臨をはじめとする横浜・川崎界隈の濃厚過ぎる貨物スポットの話題で盛り上がった同志のみなさまが久しぶりに参集し、例によってマニアックな会話と酒を楽しみまくりました♪ 
 思い出してもみれば、鉄活動に復活して間もなかった私が新たな探求テーマのひとつに神奈臨を選んだ頃、突如彗星のように現れて一層刺激を与えてくれたのがSFL様のサイトであり、しかも鉄活動といえば常に一人で孤独にやっていた私が初めてバリバリにハードコアな鉄道趣味系オフ会というものに参加したのも、掲示板を通じて知り合ったあまのじゃく様の主催による、神奈臨とマニアックな貨物スポットを語る激濃な宴が最初だったのでした。そして、今よりも千鳥線で出退勤ついで鉄をする時間があった頃 (=ダメ怪社員度が強かった頃 ^^;;)、来るか来ないか分からない列車を千鳥町の大踏切にて待っていたところ、チャリンコに乗ってSFL様もやって来て「お互い好き者ですねぇ~」と笑ってしまったシーンを昨日のことのように思い出しますが、今後も是非SFL様におかれては、そのフットワークの良さを公私ともどもますます活かして頂きたい……と思いつつ、「そういえば最近全然神奈臨に行くヒマ無いなぁ」ということも痛切に思い出した次第です (滝汗)。
 宴会そのものは、一次会からしてマニアックな鉄ヲタトーク全開であったことは言うまでもありませんが、二次会のカラオケは酔狂度全開……(笑)。あまのじゃく様の絶妙な選曲により鉄道車両が画面に映る都度大盛り上がりしたわけですが (^^;)、小田急9000と八木沢駅にはマジカンドーでした (爆)。私自身久しぶりのカラオケでアホな姿を晒してしまい恐縮ですし、SFL様のお祝いという趣旨が完全にスッ飛んでしまったのもマズかったですが (滝汗)、何はさておきご参加の皆様には、黄金週間に相応しいハードコアなひとときを共有させて頂きどうもありがとうございました! (^O^)



 というわけで、神奈臨趣味をきっかけに今まで続いているヲタ交遊のありがたさを改めてかみしめつつ、撮ったきり全然レタッチするヒマもないままHDに眠る画像の中から、神奈臨のシンボルカラー (?) であるブルーが罐だけでなく牽引されている車両にも塗られ、全体として何とも魅力的な編成美を魅せているカットを掘り起こしてみました。
 1枚目は……言わずもがなの「北陸」用14系寝台車・フィリピン向け甲種です。望遠側で撮った後、グイッと広角側にひねってみたシーンですが、何故こんな良い感じのカットをレタッチせずに放置していたのか……と (苦笑)。フィリピンに送られた後の14系は、ビコール・エクスプレスとしてマニラとルソン島南部・ナガとの間を毎日1往復していたわけですが、路盤流出事故のため再び長期運休……。復活後は、本来の終点であるレガスピまで延長運転され、南本線は目出度く全線再開通となるようですが、フィリピン国鉄の公式サイトではなかなか正式な告知が出て来ませんなぁ……乗ってみたいのですが。いっぽう、千鳥町の西群線ヤードは最近フェンスが極めて厳重になり、この位置ではキレイに撮影出来なくなったのは寂しい話です (-_-)。これは甲種輸送時の一部の輩の乱行もさることながら、千鳥線列車の時刻も知らずに西群線ヤードに勝手に乱入してPVを撮影しまくっていた音楽業界のせいでもあり……(鬱)。
 いっぽう2枚目は、ふだん線路磨き列車が1日1往復するだけの水江線で、OTブルーのタキ43000を牽引したDD5516がハンドル訓練のため (?) 数往復していた際のカット♪ そんな偶然が今後何時また巡って来るのか全く見当もつきませんが、水江線は千鳥線と比べて撮りやすいスポットが豊富なだけに、沿線に再び荷主が現れないものか……と期待せずにはいられません。しかし、それも何時のことやら。

 そんな神奈臨、来る6月に開業50周年を迎えるとのことですが、50~40年前はまさに高度成長期のイケイケドンドンな雰囲気の下で臨海工業地域が整備された結果、神奈臨の車扱貨物も隆盛を極めたとか。しかし、その後の貨物輸送の激変や、臨海工業地域の寿命到来と業種転換により、千鳥線も水江線も滅多に列車が来ないレア線に甘んじているほか、本牧の列車本数も大幅に整理されて久しく、国際埠頭線の復活の兆しもありません (T_T)。そんな中でも、川崎貨物駅や横浜本牧駅にトラックで運び込まれるコンテナは依然少なくないということで、これからも神奈臨におかれては引き続き横浜・川崎界隈の物流の担い手として奮起して頂きたいものですし、そんな神奈臨の濃いぃ貨物列車シーンを今後も折に触れて記録して行きたいものだと思っております。まぁ少なくとも1ヶ月以内に美味しい展開が待っているということで、天気さえ望み通りであれば必ず撮影に行くつもりであります (^^;)。

鉄コレ第17弾をN化する (1) 琴電120・345!

2013-04-27 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 14~15m級の小粒 (?) な電車を中心に構成された鉄コレ第17弾は、地方民鉄マニアな人間にとってはただでさえ垂涎モノであるのみならず、かねてからネットやイベントで試作品を眺める都度、何やらミョーに気合いの入った精巧なモールドに期待が高まらずにはいられないものがありましたが、ついに黄金週間を前にして発売となり、即ゲットを決め込まれた方も多いものと存じます。私も近所の模型屋での発売日である一昨日の夜に4ボックスをゲットし、晩飯もそこそこに速攻で開封作業を進めてみましたが……例によってマスキングが不十分な部分の塗装乱れが皆無ではないものの、総じてまぁまぁ良い感じに仕上がっており、あたかも掌の上で精緻な細工物を眺めるかのような気分です♪ 鉄コレもここまで来たのか……という感慨が湧いて来ますね (^O^)。



 というわけで、「をを!これは!」と思ったものからN化に着手しているところです。同時購入の上田7200・豊橋1800と合わせて妄想長編成化を目指すと、作業の手間といいパーツ代といい途方もない気分ですが、まぁぼちぼち参ります (汗)。
 そこでまずN化のうえ記念写真を撮ってみたのが琴電! 1000形はサーモンピンクツートン、3000形は復活旧塗装ツートンという触れ込みで発売されましたが、何とシークレットとしてサーモンピンクの3000形・345が出たではありませんか!! これはシークレットでありながら、タマ数が多い3000形の日常の姿そのものであり、しかも345号は志度線所属ですので、既に第8弾で発売されている720形と連結して、サーモンピンクのみの志度線編成を組むことが出来るという……♪ もちろん、車番さえ無視すれば (笑) 長尾線所属の120号と連結し、1000形と3000形がいつも手を取り合って力強い姿を魅せていた長尾線ラッシュ3連の雰囲気を再現することも可能です♪♪ 
 う~む、それにしても……シークレットは大方の事前予想であった京阪350特急色や箱根登山114青ツートンではなく、はたまた琴電300の茶色姿でもなく、極めてありふれた日常姿の345であったということで……むしろ長年の日常姿を楽しみたい向きの注目を激しく浴びて、345の晒し売りは暴騰することになるのでしょうか?? (滝汗)。いっぽう、1300形以外の全ての車両と混結可能な古豪が発売されたことで、今後は例えば20形・30形や5000形といった定番車両、さらに67のようなマニアックな車両の発売も、長い目で期待したいところです……!

ヤンゴン熱鉄記 (12) キハ47 503

2013-04-26 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 四国のキハ40・47は、個人的には琴電訪問のついでに高松駅にて高徳線のラッシュ時4連を眺めたり、あるいは志度にて日中の単行を眺めたり……といった経験はあるのですが、そこで「是非今度は乗って、かつ本場徳島を訪れて激写しまくりたい」と思っても、なかなか機会がないまま1500形増備のあおりで廃車が進行しているというわけで、何とももどかしい印象を抱かずにはいられない車両です (汗)。そんなキハ47もミャンマー国鉄に渡ったということを知るにつけ、「今後は朱色とクリームの標準塗装にキハ47も加わるのか……それはそれで良く似合うかも知れないものの、それにしてももう一度キハ47の四国塗装を撮る機会はあるのだろうか?」とフクザツな気分でしたが、豈に図らんや! 結局キハ47はミャンマーで塗装変更されず、線路市場+四国塗装という光景を激写することになろうとは! (*^O^*)



 そんなヤンゴンのキハ47 503=RBE2573、いつもお世話になっております斎藤幹雄様のRP誌におけるレポートによりますと、当初は同時にミャンマー入りした他の3両と同じくマンダレーに配属されたものの、相棒が絶不調になったことから車両不足に喘ぐヤンゴンに送られ、キハ58と編成を組んでコンピュータ支線専属となって久しいとのこと。総じて、ベンチレータを撤去したのみで外観・内装とも大きな変化はなく、車高はいじらなかったことは四国色の維持にもつながっているわけですが、そういえば低いホーム面に合わせ、ステップ中央に補助手すりが装備されたのは、一瞬「??」と思う変化かも知れません。
 基本的に、起動可能な片運DCが2両連結された場合、エンジンを起動させるのは先頭の1両のみで、次位の車両は完全にトレーラー扱いとなりますので、コンピュータ大学発ヤンゴン行では次位となったキハ47は車内を少々のぞいただけですが、今のところ薄いグリーンの化粧板と臙脂色のモケットの組み合わせは割とキレイですので、とくにキハ47に乗りたいという方は早めの方が良いも知れません。そして今後は……全般or重要部検査のタイミングとともに、恐らくミャンマー国鉄の優等車両新標準塗装 (茶+クリーム+青細帯) に塗り替えられると思われますので、ヤンゴンでの四国塗装も今のうちかも知れないですね……。
 ともあれ、こんな感じでキハ58+47のプチ旅を楽しみ、ヤンゴン中央駅の一つ手前・パヤーラン駅 (アウンサン将軍マーケットや華人街・インド系街といった繁華街に近い) にて下車し激写を楽しんだあとは、アノーヤター通り界隈のビルマ料理レストランへ。充実した国鉄型DCの一日を振り返りつつ飲み干したミャンマー・ビヤーの濃厚な美味さといったら……極上のものであったことは言うまでもありません。