地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父鉄探訪2019春 (10) ラグビー三峰口

2019-09-29 01:34:00 | 地方民鉄 (秩父)


 ラグビーのW杯、始まる前は関係者とチケット購入者を除けば大して盛り上がっていなかったように思いますが、いざ始まると一気に巷が盛り上がるのは、何ともいつもの日本らしいと申しますか……。何はともあれアイルランドを破るほどの快進撃にはお祝い申し上げたく存じますし、このところ都内で明らかに激増しているラグビー目当て訪日客の皆様には、試合のない日にはごゆるりと日本風情を楽しんで頂きたいものです。



 というわけで、以前もアップした秩父鉄道のラグビーW杯ラッピング・7503編成……三峰口停車中の画像をレタッチしてみました。生憎の超〜ド逆光で、背後に見えているはずの武甲山がスッ飛んでしまったのは遺憾ですが (^^;)、3番線にはレアな7000系を従えて、何とも良い光景であったのを思い出します。
 それにしても、折角ラグビーも盛り上がっている昨今、鉄コレでも7500系の標準バージョンとラグビーバージョンが出れば絶対に売れると勝手に思っているのですが、何の音沙汰もなく時宜を外してしまっているような……。以前出た秩父鉄道鉄コレが在庫過剰を引き起こしていたのは否めず、以来新規リリースに慎重になっているのではないかと推測しますが、東急8090系改め秩父7500・7800系は今や押しも押されぬ不可欠な主力であり、いずっぱこ駿豆線の3000・7000系までも鉄コレ化されつつある昨今、秩父7500系についても十分機は熟しつつあると思うのですが……。


秩父鉄探訪2019春 (9) パレオデキと12系

2019-08-27 12:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 2020年は完全にSLが運休となる秩父鉄道、無難に考えればデキ201と12系を使ってEL客レを運転するものと予想できますが、問題は料金設定。これまでは確か、EL代走の際にはSL急行料金を全額返却し、乗車券のみで利用できたはずです。SLが牽引するわけでもないのに普通列車よりも遅い列車では、電車急行料金をも徴収できないという考え方なのかも知れませんが、何はともあれ気軽に12系客レに乗車可能という点で非常に嬉しい反面、今や貴重な12系に乗るのに料金を払わないのも申し訳ないと思わなくもありません。



 そこで、一つの考え方として、この秋以後EL急行料金を設定することになった大井川鐵道に倣って、秩父鉄道でも電車急行並みの料金を取るのはありだと考えます。12系にしても、既に大量廃車から長い時間が経ち、部品が次第に減っているでしょうから、困難さの度合いが上がりつつあるメンテナンスを着実にやって頂くためにも、料金を取って頂ければと思うわけです。
 まぁいずれにしても、SL運転時と比べれば、観光客の利用が減ってしまうことは否めませんが、その代わりにゆったりとした長距離列車旅気分を都心の至近で気軽に味わえる存在として、来年は秩父のEL急行に着目したいと思います。(運転されればの話ですが)


秩父鉄探訪2019春 (8) C58 363

2019-08-23 12:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 JREでは最近、駅の旅行センターであるびゅうプラザを続々と閉鎖し、みどりの窓口の機能も主要駅を除けば指定券自販機+えきねっとに移行しつつあるところです。それは自ずと、JRE管内において、臨時列車や他社線の指定券を購入しづらくなることを意味しております。
 昨日秩父鉄道公式HPにて、10月以後のSL急行は全車自由席とする旨が発表されましたが、このこともまた、JREにおける指定券販売網の変質の影響を大きく受けたものと言えそうです。もっとも、指定席車はキハフ、もといスハフで、指定券を払って逆にSLの音が聞こえず単調な発電機の音がやかましいという本末転倒な事態にもなっていましたので、まぁこれで良いのではないかと何となく思うものです。



 また、公式HPでの発表によりますと、2020年はそもそもC58の全般検査に伴い、SL急行を一切運転しないとのこと。このためEL代走となるのかどうかについては今のところ不詳ですが、春と秋のハイシーズンにはそれなりに混み合うことも考えれば、EL急行として運行されるのではないかとみております。
 それにしても、運休期間が1年間とはもの凄い長さだとしか思えませんが、一方でC58 363が全般的に不調で、最近は突発的にEL代走となる機会が増えていたのも事実です。そこで、恐らく火室まわりを徹底的に補修する(ことによると完全新造も?)ことによって、今後長きにわたる活躍を担保しようとしているのかも知れません。
 思い出してもみれば、C58 363が復活して秩父鉄道に入線して以来、早いもので今年で31年。既に、国鉄での現役時代 (1944→1973年) よりも長い期間、秩父路で活躍していることになります。それだけに、騙し騙しの小補修ではなく、思い切った長期補修に踏み切ることは、ある意味で適切な判断かと思われます。
 ちなみに2枚目は、早いもので5年前の広瀬川原まつりで披露された、夢の貨物列車再現バージョンです。こんな夢を再び正夢にして頂くためにも、あるいは東急ステンレスカーをC58が本当に牽引するという妄想をいつか実現して頂くためにも、来年の全般検査で調子全開を取り戻して頂けるよう祈るばかりです。

秩父路探訪2019春 (7) 変顔7002編成

2019-08-04 00:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 東急2020系の大量 (?) 新造に伴い再開された8500系の廃車は今のところ、8500系の中でも最末期に製造された8638F以後の軽量鋼体車が中心で、とりわけVVVF車を組み込んだ8642Fの廃車は「来るものが来た……」という感が強いです。いっぽう、8630Fまでの非軽量鋼体車は今のところ、調子が悪いといわれていた8620Fが廃車となったのみ。06、14〜17、19、21〜23、25〜30の系15本が未だガンガン走っているのは、とても嬉しい反面何とも不思議なことです。これに加えて軽量鋼体車31〜37の計7本が活躍中で、計22本走っている今が田都8500系最後の華というものです。



 それにしても、8590系が富山に追加で行きそうなのはさておき (10020・14720の引退が予告されています)、最近廃車された8500系が今のところ全く他社譲渡の対象となっていないことを考えますと、やはり8500系は東急で永く活躍し過ぎたため、現在も生き残っている8500系220両は譲渡されるタイミングを逃したまま、「昭和の凄く古い車両」として全車解体される運命にあるのかも知れません。7700系がなおも養老で生き延びることを思えば、車体そのものは全く腐らない8500系がこのまま大量にスクラップになるのは誠に忍びないものがありますが、さて一体どうなるのでしょうか。
 そしてもう一つ忍びないのは、結局秩父に譲渡された7500系が6両にとどまっており、改造平面顔の7002編成も僅か1本の珍車となってしまう可能性があることです。都営6000がこの先消える可能性が高いとして、代わりの車両は是非東急8500系として頂き、この変顔も増えて欲しいものです……(嗚呼煩悩妄想の夏)。


秩父鉄探訪2019春 (6) ラグビー7503編成

2019-07-27 15:00:00 | 地方民鉄 (秩父)


 東京五輪があと1年後に開幕なのだそうですが、熱中症対策や交通規制、それにウチの怪社も例外ではない諸々のスケジュール変更の面倒臭さが本当に思いやられます。一方、とにかくこれを機に、曜日限定でも良いので電車の終夜運転が日常的に実現して欲しいものです (現業さんからは面倒臭いという声が上がりそうですが)。
 そんな東京五輪の前には、ラグビーのワールドカップが日本で開催されることになっており、しかも開幕まであと2ヶ月を切っているのですが、五輪と比べて盛り上がらないのも直前になれば何とかなるのでしょうか (庵主は球技好きではないため、まぁどうでも良いのですが ^^;)。その開催地の一つは熊谷となっているため、秩父鉄道でも7503編成がワールドカップ・ラッピング仕様となって活躍しています。



 この編成、実際に乗ってみますと突然、埼玉開催応援団員でおられるオードリーの春日サンの車内ラッピングがドドーンと目の前に迫って来て、結構ビビります。別に御本人がキライなわけではないのですが、やはり車内という密室空間で、オッサンの巨大ラッピングに迫られたくないと申しますか……(^^;)。なお、別の扉から入れば美女の巨大ラッピングがお出迎えとなりますので、これはもうまさに、ビビるかシアワセいっぱいになるか、二者択一のガラポンくじです (笑)。
 そんなラグビー・ワールドカップ仕様の7503編成ですが、外観はご覧の通り、結構編成美を感じるものですので、個人的には「来れば当たり」な編成です。しかも、撮影した際にはたまたま、クハ7703の種別表示が故障しており、正面向かって左下に急ごしらえのサボが置かれているのもなかなかグッドでした。
 それにしても、こういうカラーリングの良いラッピング編成は、如何にも鉄コレ向きだと思います。しかしそもそも、7500系の鉄コレ化が実現していない中では望み薄なのでしょうか……?