嗚呼~!しらき

眠らない街、東京日記

さなぎのおじさん

2005年10月26日 19時01分00秒 | Weblog
お祭りっていいものだ。みんなウキウキしていてそれが祭り全体に楽しい空気をかもしだしている。
私はたくさんの出店をみるとテンションがあがる。出店のためにお祭りに行っているようなもんである。

そんな私が先日は久しぶりにお祭りに行ってきた。
フランクフルト、クジ屋、りんご飴などの出店がたくさん並ぶ中、私は一件のわたがし屋に目がとまった。ぱっと見おじさんが普通にわたがしを作っているように見えたこの光景。
実は、おじさんは腕から頭のてっぺんまでわたがしに覆われていた。それなのに肝心の割り箸にはわたがしがほとんどくっついておらずおじさんは苦戦していた。

とても風の強い日だった。
あちこちに白いものが飛んでいると思ったら、おじさんから逃げ出したわたがしが空気中を浮遊しているのである。
この写真では見えにくいがおじさんはわたがしの薄いまくに包まれていた。
『さなぎのおじさん』
私は彼をそう呼ぼうと決めた。

『注文後、すぐに大きなわたがしを作ります。』

外にはそんな貼り紙がしてあったが、こんな風に作ってる姿を見てるととても食べる気がおきない。
さなぎのおじさんがべたべたと触ってできあがるわたがし達。
今までわたがし屋に何度も行ったことはあるがこんなにわたがし作りがへたくそな人は初めてである。


私はわたがし屋の前をひやかすだけひやかして家へと帰ったのであった。