嗚呼~!しらき

眠らない街、東京日記

余計なお世話

2005年10月19日 04時45分25秒 | Weblog
最近、初めてでるライブが多いのだがその中で困ることがある。
それは私の『人見知りが激しいこと』である。毎回初対面の人に話かけることができない。
それが明らかに芸暦の長い先輩芸人の方だと特に話ができないのである。

先日出演したライブに、初めて会う大先輩の芸人さんと一緒になった。

「人見知りとかせずに話をして顔を覚えてもらおう。」

自分なりに尻を叩いて、あいさつまでは当然するのだが会話までもっていけない。このままじゃいけないと私は話し掛ける話題を探していた。

「なにかないかな…。」

必死に話題を探す私の目に一筋の光、いや、Tシャツのタグがみえた。
なんと、先輩の着ているTシャツが裏返しになっているではないか!私は話すきっかけができたとばかりにすぐに話し掛けた。

「あのー、Tシャツ裏返しになっていますよ。」

すると先輩は言いにくそうにこういった。

「これ、自分でわざと着ているんだよね。」

私が指摘したことで自分なりにやったおしゃれに対して完全に自信をなくしているように見えた。

「やばい!」

私はすぐに誉めまくった。

「えっ!すごい!自分で考えてわざと着ているっておしゃれですよー。」

しかし、今となっては何を言っても後の祭りである。

私は『失礼な奴』として先輩に顔を覚えられたのであった。