調整を始めたTS-780 #tですが、PLLと430HETの調整を終わって送信の調整にかかってみると430MHzの出力がどうも不安定です。
送信し始めは問題ないのですが、しばらくするとフラフラと出力が低下します。パワーモジュールに触るとパワーが変化します。パワーモジュールの取り付けネジを外してみるとシリコングリスが塗布されていません。念のために144MHzのパワーモジュールも確認するとこちらもシリコングリスが塗布されていません。これは理由が不明です。まさか初めからではないとは思うのですが・・・・。もしかするとこれも製造ミスかもしれません。でも144FINALユニットと430FIMALユニットを同じ人が同時に製造しているとは考えにくいです。修理に出してその時に塗り忘れた可能性が高いかな?
144と430のパワーモジュールにシリコングリスを塗布してネジをしっかり締めて固定すると見事に不安定が無くなりました。
修復後の写真です。シリコングリスが無いときの写真を撮り忘れました。
TXユニットの出力調整用のVRもガリオームになっていたので交換しましました。
もうひとつオークションの商品説明に不良の記載があった「430MHzの435以上は約10W出ていますが434より下は5Wほどになります。」の記述。
これは430HETユニットのHIGHバンドとLOWバンドのローカル発振の出力の偏差かなと思っていましたが、やはり調整してみるとこの出力の差も解消されました。
433.00MHzで出力13W
438.00MHzで出力13.5W
144MHz帯は145.00MHzで出力をHIGHで13W、LOWで1Wに調整
430MHz帯は433.00MHzで出力をHIGHで13W、LOWで1Wに調整
430MHz帯の周波数による出力偏差は12W~14W程度で問題なしになりました。
今日もココまで直すのに半日費やしました。結構このTS-780は手がかかります。
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