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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-811D #4 レストア その3(完結編)

2011-09-05 10:23:52 | TS-811

4.送信部

キャリアバランスを取り直して出力を433.000MHzで30Wに調整し、周波数特性を確認すると430MHz~440MHzで31W~28Wくらいで偏差も大きくありません。

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2トーンの波形を最大出力時に確認しても大変きれいでした。パワーモジュールにはまだ余裕がありそうですが、出力は30Wくらいにしておきます。

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5.受信部

SSGから-10dBμVの信号をANT端子から挿入して十分に確認できるので、いきなり受信感度の測定をしてみました。

0.12μVの信号でS/N 10dBあります。問題ないのであえていじるのはやめました。

Sメーターの感度だけ20dBμVでS=9に調整しただけです。

 

6.スイッチ不良

周波数の「DOWN」スイッチが10回に1回くらい動作しなかったり、2度押し状態になったりします。

タクトスイッチが劣化しているようです。「UP」と「DOWN」の両方を交換しました。片方交換してタッチが違うのも気分が良くないので・・・・・。

800_img_4038 緑のスイッチトップのタクトスイッチが不良

800_img_4040 交換完了

 

「TONE」スイッチが押してもONになりません。グイッと奥まで押すようにすると動作する時があります。これもタクトスイッチの不良のようです。

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7.終了

ケースからスピーカとサランネットを外してきれいに洗浄して、サランネットも洗って再度組み立て完了。

止めネジを新品に交換して完了です。

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TS-811D #4 レストア その2

2011-09-05 09:33:06 | TS-811

2.AVRユニット調整

裏側の後部にあるユニットがAVRユニットです。電源出力電圧を調整して、送受切り替え出力、各電圧をチェック。

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3.PLLユニット・HETユニット調整

PLLユニットもHETユニットも若干のズレはありましたが、微調整でほぼOKで問題ありませんでした。

CAR部も周波数ズレもほとんど無く、微調整程度。

800_img_4027 PLLユニット

800_img_4028 PLLユニットの上に載っているCAR部

800_img_4030 PLLユニットからHETユニットに供給される局発周波数