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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-780 #c レストア その3

2011-08-02 12:30:10 | TS-780

2.受信不良修理

最初のチェックは私のチェックミスでした。

受信しないのは144/430MHz両バンドのFMでした。SSBはそれなりに受信可能でした。

FMのみダメなのでIFユニットのFM中間周波増幅部に限定されると判断して、IFユニットの入力端子に30.865MHzの中間周波信号を入力して追っていくと10.695MHzから455KHzに変換するあたりがおかしいことに気付きました。(FMはトリプルコンバージョン)

10.240MHzの局発信号がPLLユニットから来ていません。まさかPLL部とは思わなかったのでPLLのシールドカバーをまだ開けていませんでした。開けてみたらなんとコネクターが刺さっていませんでした。なんだか気が抜けました。

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コネクターを差し込んだらもちろんちゃんと局発信号がIFユニットに供給されて無事にFMも受信できるようになりました。

800_img_3669 10.240MHzの局発信号


TS-780 #c レストア その2

2011-08-02 10:24:43 | TS-780

1.清掃・洗浄

清掃洗浄から開始です。

「いつもはフロントパネルを洗浄してきれいになりました。」とブログに書いて終わりにしていたのですが、フロントパネルの取り外し手順を書いてみます。

① ツマミを全部外します。引っ張れば外れるツマミとマエナスのイモネジで止まっている物、六角イモネジで止まっている物があります。

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② メインダイヤルの軸の上下のネジ2本を外します。

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③ フロントパネル上の周波数表示部の取り付けネジを2本外して、表示部を外す。

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④ 両サイドのネジ4本を外してフロントパネルを前に倒す。

  その際、黄丸マークのネジは外さずにそのままにしておく。

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⑤ フロントパネル裏のネジ6本を外す。

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⑥ バンドスイッチの基板のネジ3本を外すとフロントパネルは外れます。

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⑦ パネルが外れてから各スイッチのヘッドを引っ張ってすべて外す。

 

以上でフロントパネルをバラすことができます。パネル、ツマミ、スイッチヘッドをマジックリンの液で洗うと見違えるほどきれいになります。

もちろん外れて落下していたスモークアクリルも両面テープで貼り直しました。

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リアパネル、内部も清掃洗浄してきれいにしました。

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TS-780 #c レストア その1

2011-08-01 20:31:42 | TS-780

TS-780 #c を今日入手しました。

オークションの商品説明は「最近まで使っていた。未チェック。」リサイクル業者からの入手です。

【外観】

埃がすごいです。フロントパネル・リアパネル・内部すべてかなりの埃だらけ・・・・。

周波数表示部のスモークアクリルは接着剤が外れて落下しています。

ケースにはそこそこ傷はありますが、フロントパネルやツマミは洗浄すればきれいになりそうです。

バッテリーの液漏れはなし。(これは重要)

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【機能】

出力は144/430共に12Wくらいあるので大丈夫の模様。受信は144/430共にまったく受信できず。ただFM/SSBともそれらしいノイズはスピーカーから聞こえます。スケルチも働きます。

オプションのトーンユニットは実装されています。

メーター照明が時々消える。切れかけかな?

 

【付属品】

今回は初めて付属品が色々と送られてきました。

かなりくたびれていますが元箱に梱包されてきました。一瞬ラッキーと思ったのは430のパワーモジュールが1個袋に入って同梱されていたこと・・・・・ところがトップカバーの裏にKENNWOODサービスの修理シールが・・・・「ファイナル」の記載がされて張り付いてました。残念ながら不良取り外し品でしょう。

まったく関係のないDC電源コードが付いてきました。TR-9000などに使えます。これはラッキーです。

新品時の添付品のコネクターや脚が入っているのもラッキーです。

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TS-780 #a レストア その5

2011-07-08 13:18:53 | TS-780

5.送信部(つづき)

このTS-780はバラモジのバランスが結構ずれていました。調整でヌルポイントは出ましたので問題は無いでしょう。

送信出力を両バンドとも12~13Wに合わせて送信部は概ねOKです。

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6.受信部

初期状態確認で受信感度が悪かったですが、PLLユニットを再調整したことで局発レベルが上がったことIF部の調整、RFユニット出力同調をしたことで回復しました。

144MHz/430MHzとも0.12μVでS/N10dBになりました。仕様は0.2μVでS/N10dBですから十分満足しています。

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左の写真が0.12μVの信号を入れた状態

右の写真が信号を止めた状態

レベル差がちょうど10dBです。

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TS-780 #9 レストア その6 (再開)

2011-07-03 16:37:30 | TS-780

7.144・430FINALユニット

中断していたFAINALユニットの修理を再開しました。

144FINALユニットから取り外したパワーモジュールM57713を振ってみるとカラカラ音がしました。中で部品が外れているものと思い中を開けてみるとリード線を通してあるフェライトビーズの音でした。外観上からは特に異常はなし。おそらくベースバイアス電圧を安定化させているTRがおかしくなっているのでしょう。

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ジャンクの2mオールモード機(TR-9000)を入手したのでそこからM57713を拝借して交換。144FINALユニットの修理は完了しました。

430FINALユニットはD3(1S1587)が怪しいところまでは追いかけてありましたので、このD3とC12(1PF)を交換して完了。

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これでFINALユニット2個を取り付けたヒートシンクをやっと元通りに組み立てられました。