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No.157 ネヘミヤ(8):危機管理2

2008-11-30 22:16:55 | エズラ、ネヘミヤ、エステル
状況に応じ、即座に、柔軟な対応策を講じることができる。
それは優れたリーダーに必要な資質の一つだ。

城壁工事の攪乱を目論んだ敵の襲撃情報をキャッチしたネヘミヤは
緊急措置を取り、攻撃を未然に防ぐことに成功した。
だが、敵の妨害行為がいつ起こるともわからない危機的状況はなおも続いていた。
ネヘミヤは再建工事の作業体制を変更する決断をした。

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その日からわたしの部下たちは、半分が作業に従事し、
他の半分が槍と盾、弓と鎧を身に着け、将校たちがユダの家全体の背後に控えた。
城壁を築く者、もっこを担いで運ぶ者は、一方の手で作業をし、
もう一方の手には投げ槍を取った。
建築作業をする者は、各自腰に剣を帯びて作業した。

わたしはそばに角笛を吹く者をつけた。
わたしは貴族と役人と他の戦闘員に言った。
「仕事が多く、範囲は広い。
 わたしたちは互いに遠く離れて城壁の上に散らばっている。
 角笛の音を聞いたら、わたしたちのもとに集まれ。
 わたしたちの神はわたしたちのために戦ってくださる。」

夜が明けてから星が現れるころまでわたしたちは作業に就き、
部下の半分は槍を手にしていた。

このころわたしは戦闘員に言った。
「各自、自分の部下と共にエルサレムの城壁内で夜を過ごしなさい。
 夜は警備に当たり、昼に仕事をしよう。」
わたしも、兄弟も、部下の者も、わたしに従う警備の者も、わたしたちはだれも、
服を脱がずにいて、各自投げ槍を右の手にしていた。

  ネヘミヤ記4:10-17
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ネヘミヤは作業員を二つのグループに分けた。
一つのグループが作業している間、
もう一方のグループが武装して作業をガードした。
作業する者たちにも片手に投げ槍を握らせたり、剣を携帯させたりした。

まさに臨戦態勢である。

ネヘミヤは角笛を吹く者をそばに置いた。
角笛の音が響くと、各持ち場の責任者は
すぐにネヘミヤのもとに集合することになった。
必要があれば素早く集結し、意志統一が図られるようにしたのだ。

この危機的状況においてネヘミヤは
部下とのコミュニケーションを重要視したようだ。

当然、作業効率は落ちたであろうが、彼らは懸命に働いた。
夜明けとともに作業は始まり、星が現れるころまで続いた。

警備は夜間も行われた。
ネヘミヤをはじめ部下たちは夜中でも服を脱がず、
投げ槍を傍らから離さなかった。

徹底した警備体制である。


あなたにはネヘミヤのような、臨機応変に危機に対応する柔軟性があるだろうか?