経営者のための聖書講座

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No.162 ネヘミヤ(13):もう一つの再建

2008-12-20 23:04:23 | エズラ、ネヘミヤ、エステル
これまでネヘミヤの城壁再建工事からリーダーシップを学んできた。

城壁は完成した。
だが、ネヘミヤの仕事は終わらなかった。

ネヘミヤは町の人々を広場に集めた。

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彼らは神の律法の書を翻訳し、意味を明らかにしながら読み上げたので、
人々はその朗読を理解した。

総督ネヘミヤと、祭司であり書記官であるエズラは、
律法の説明に当たったレビ人と共に、民全員に言った。
「今日は、あなたたちの神、主にささげられた聖なる日だ。
 嘆いたり、泣いたりしてはならない。」
民は皆、律法の言葉を聞いて泣いていた。

彼らは更に言った。
「行って良い肉を食べ、甘い飲み物を飲みなさい。
 その備えのない者には、それを分け与えてやりなさい。
 今日は、我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。
 主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。」
レビ人も民全員を静かにさせた。
「静かにしなさい。今日は聖なる日だ。悲しんではならない。」

民は皆、帰って、食べたり飲んだりし、備えのない者と分かち合い、
大いに喜び祝った。
教えられたことを理解したからである。

  ネヘミヤ記8:8-12
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広場に集まった人々に、
イスラエルに授けられていた「モーセの律法の書」の朗読と解説がなされた。

人々は、それまで律法の書を知らずに生活していた。

律法の言葉を聞いた人々は、それを理解した。
理解したと同時に泣いた。

彼らは知らずに律法に背いていたのだ。

嘆き悲しむ住民にネヘミヤは言った。
「今日は、我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。」

がっかりするのではなく、今日をもって律法を知れたことを喜ぶべきだと
ネヘミヤは人々を励ました。

ネヘミヤは、上等の肉を食べ、甘い飲物を飲んで祝うよう住民に勧めた。

人々はその日、食べ、飲み、分かち合い、
律法を理解したことを大いに喜び祝った。


ネヘミヤが望んでいたのは城壁の再建だけでなかった。
彼は人々の信仰の再建も成し遂げたのであった。


経営者の役目は、業績向上だけではない。

従業員に仕事を通して成長する場を提供する。
それも無視することのできない大切な役割だ。