経営者のための聖書講座

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No.159 ネヘミヤ(10):愛のマネジメント

2008-12-08 23:16:15 | エズラ、ネヘミヤ、エステル
言葉だけで人を動かすことができるだろうか?
優れた制度だけで人は動機づけられるだろうか?
決してそうではあるまい。

ネヘミヤは憐れみ深いリーダーだった。
彼の心意気は日常生活にも顕著に表れていた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アルタクセルクセス王の第二十年に、わたしはユダの地の長官に任命されたが、
その日から第三十二年までの十二年間、
わたしも兄弟たちも長官の給与を一度も受け取らなかった。

わたしの前任者は民に重荷を負わせ、
パンとぶどう酒に加えて、銀四十シェケルを徴収した。
彼らの配下の者も民を圧迫した。

しかし、わたしは神を畏れ、そのようなことを決して行わなかった。
わたしはこの城壁の工事にも力を注ぎ、土地を買収したりはしなかった。
配下の者も皆、工事のためにここに集まっていた。

ユダの人々と役人合わせて百五十人、それに周りの国々から来た人々も、
わたしの食卓に着いた。
毎日用意されたものは、牛一頭、特選の羊六匹、鳥で、わたしのために用意され、
十日ごとにはあらゆる種類のぶどう酒が十分用意された。
だが、このためにも長官の手当を要求しなかった。
再建作業がこの民にとって重荷となっていたからである。

神よ、わたしがこの民に尽くしたすべてのことを快く心に留めてください。

  ネヘミヤ記5:14-19
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ネヘミヤはユダを治める長官として、この地に赴任していた。
だが彼は、報酬として支給される長官の給与を受け取らなかった。
十二年間、一度も。
ネヘミヤは民に重荷を負わせなかった。

それは歴代長官の慣習だったのだろうか?
決してそうではない。
ネヘミヤの前任者は当然のごとく給与を受け取っていたし、
民に重税を課すことを何とも思わなかった。

ネヘミヤは純粋に城壁の再建という目標に邁進した。
土地を買収するなど蓄財には目もくれなかった。

ネヘミヤは再建工事の「同僚」たちに毎日、食事を振る舞った。
牛や特選の羊は民に食べさせ、彼自身は鳥を食した。
これらをすべて自費で賄った。

再建作業に携わる民をいたわりたかったのだ。

あなたがネヘミヤのもとで働く民の一人だったら、どのように感じるだろうか?

働く者の動機はどこから来るのだろう?


あなたは従業員を動機づけるリーダーだろうか?