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西鉄 『ご愛顧感謝おかえりきっぷ』プレゼントキャンペーンを実施

2005年06月11日 19時53分05秒 | 大手私鉄関連ニュース
関連:
西日本鉄道ホームページ:ニュースリリース

古今東西を問わず、日本の私鉄の多くは自社系列のスーパーや百貨店等をもっているものですが、本業である鉄道と連携したサービスの提供は意外と行われていないもの。
そんな中、西鉄では今年で創業36年を迎える「にしてつストア朝倉街道店」にて、にしてつストア朝倉街道店開店36周年記念『ご愛顧感謝おかえりきっぷ』プレゼントキャンペーンを6月11日、12日の2日間行うそうです。
で、このキャンペーンが一体どんなものかというと、こんな感じ。

>6月11・12日の2日間、にしてつストア朝倉街道店に西鉄電車・バスでお越しのうえ、2,000円以上お買い上げいただいた先着3,500名(2日間合計)のお客さまに、お帰りの際西鉄電車またはバスでご利用いただける『ご愛顧感謝おかえりきっぷ』(200円分)をプレゼントいたします。
▼ 普通券・回数券(電車のみ)・よかネットカード・バスカード(バスのみ)でご来店のお客さまが対象となります。(定期券のお客さまは対象外となります)
▼ 当乗車券はお一人様1日につき1枚限りの発行となります。
▼ 発行当日に「朝倉街道駅」「朝倉街道」バス停からのご乗車のみ有効です。
▼ 朝倉街道から下車駅・バス停までの運賃が200円を超える場合の差額は、お客さまのご負担とさせていただきます。

(西日本鉄道ホームページ:ニュースリリース)

創業36周年記念という数字が非常に中途半端なのは、恐らく実験を行う大義名分が欲しかったからではないかと。
キャンペーンの内容については、大手私鉄においてあまり例のないものですから、そういう意味では評価できるかと思います。
ただ、仮にその時は好評だったとしても、その後通年のキャンペーンとした際に顧客の電車・バス利用が定着するかは少し疑問です。
この店舗がどういう品揃えで、どういう立地条件になっているのかが分からないので何とも言えませんが、わざわざこんなキャンペーンを行うからには電車やバスの利用よりも車の利用が多いのでしょう。
何故そうなるかは至って簡単で、車の方が便利だから。
それは、移動面でのコストパフォーマンスやフリークエンシーの面で鉄道・バスが不便といったことや、家からドアツードアで行ける便利さ(大量に買い込む人や米のような重いものを買う人は、この点を非常に重視すると思われる)などが考えられます。
ドアツードアの面は公共交通である以上、対策には限界がある訳ですが、コストパフォーマンスやフリークエンシー等についてはある程度鉄道・バス側も改善していかないと根本的な解決にはならないのではないでしょうか。
切符を配れば乗ってくれるというのであれば、全国の私鉄がとっくのとうにやっている訳で。

それともう一つ。
この手のキャンペーンを行う際は、多少は仕方がないにしても、車で来店する顧客との間にあまり不平等感がわかない様に注意する必要があります。
車で来る人も、顧客であることには変わりがないのですから。
むしろ、切符を配るというような押し付けの方法などしなくても、顧客自ら進んで鉄道・バスを利用してくれるようにすることが大切だと思います。

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