つくづくミッドウィンター祭の時は天気がよかったんだなぁと思います。
だって、あんなにブリザードがたくさん来ていたのに、極夜に入って本当に天気がよかったから。
今日の昼くらいから、もしかして？と思ったけれど、今はすっかり昭和基地WEBカメラ リアルタイム画像４カメが真っ白になっています。
強烈な晴れ男（女）と、強烈な雪男（女）が共存しているのかもしれない。
さて、それではミッドウィンター祭の３日目をお届けしたます。
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2006年6月22日（木）晴 ミッドウィンター祭 ３日目
３日目のブランチは１居１階によるフレンチトーストとピザトーストだ。
基地の朝食は基本的に和食なので、朝(昼？)から手の込んだパン食を食べるのは久しぶりだ。
バターのしみこんだパンが美味しい。
最終日のスポーツ大会はキックベースだ。
午前中に投球ラインとベースの設置を行った。
ベース間の距離はホームと１塁、３塁がそれぞれ20歩ほど。
思いのほかボールが飛ばないのでこれで十分なのだ。
試合はトーナメント方式。
結果は2-2、8-5、0-5、6-1とそれらしい結果の中、２居１階の勝利で終わった。
この寒空の下、女装したままプレーした選手がいたとかいないとか…
盛り上がりで言えばパークゴルフや綱引きの方が良かったかもしれない。
1500からは餅つきとなる。
杵や臼も昭和基地にはあるのだ。
会場は防Ａ。
餅をつくときの振動は防Ａ区画全体が揺れるほどだ。
突く人、こねる人入れ替わりで都合４臼ほどついた。
適度な大きさにちぎって、のり、醤油、黄粉、納豆、だいこんおろしと様々な味を楽しむ。
この後は夕食まで特に行事はなし。
さすがにみんな疲れてきたようなので、よい空白の時間だ。
夕食は有志による定食屋だ。
メニューは
なめたけ丼
すき焼き丼
海鮮親子丼
雪投（ゆきなで）丼
明太子スパゲティ
だ。
茶碗、どんぶりと好きな量のご飯をオーダーできる。
天ぷら定食、焼肉定食、カツ丼、中華丼、親子丼もあったようだが、すでに売り切れていた!?
僕がオーダーしたのは雪投丼。
マカロニと鮭を醤油で炒めたものだ。
名称に釣られてオーダーしたのはいうまでもない。
シェフの一人森(章)さん＠FAに由来を聞いてみた。
なんでも昔、南アルプスの塩見岳に突き上げる雪投沢を登った時、エッセン係が食糧を忘れたので、しょうがなくあり合せのマカロニと鮭缶で丼を作ったのだそうである。
全く期待していなかったのだが、予想外に美味しかった。
そこで雪投丼と命名されたとのこと。
事実、一見シンプルで手を抜いた料理のようであるが確かに美味い。
今度山に行ったときには是非作ってみようと思う。
夕食後は再び露天風呂。
今度は南十字星や天の川、マゼラン星雲を眺めながらの入浴となる。
やめられないのである。
2000からは「どさんこ居酒屋inかまくら」を訪れる。
このかまくらは先日の気象記念日に作成したかまくらを拡張したものだ。
確かに相当広くなっている。
特に天井の高さは特筆ものだ。
大きさは全員詰めれば入れるかもしれないが、いっぺんにくつろぐのは無理かな、という感じ。
さて、この居酒屋、店員さんも北海道居住経験者だけだし、メニューも北海道のもの、ＢＧＭも北海道関連の曲のみだ。
徹底している。
メニューは
石狩なべ
ちゃんちゃん焼き
じゃがバター
甘納豆を利用した北海道赤飯。
北海道の赤飯は初めて食べたがなかなかいけるではないか。
どのメニューもこれまた美味しい。
石狩なべやちゃんちゃん焼きは白いご飯が欲しいほどだ。
この日はサッカーワールドカップ日本－ブラジル戦。
若干席が空いていたのはこのせいかもしれない。
観戦のためにネット中継を見に行った人もいたようだが、僕は南極でのかまくらの夜を十分に楽しみたかった。
さて、どさんこ居酒屋には支店がある。
かまくらの反対側に位置する「イグルーたきざわ」だ。
雪のブロックを積み重ねてイグルーにしてある。
中は中央の直径30cmほどの雪のテーブルを中心に５人も入ればいっぱいだ。
店の入り口には注意書きがある。
「ご来店ありがとうございます。
店員不在の場合には、向かいの「かまくら」にご注文ください。
店長たきざわが出前いたします。
壁に寄りかからないでください。
崩れる恐れがあります。」
こじんまりとしていい感じだ。
ただし、かまくらに比べて相当寒い。
テーブル上の灯油コンロは欠かせないと思う。
イグルーの後は隊長室関西バーを訪れる。
これは隊長室をバーにしてしまうという大胆な企画だ。
ここは南極教室が行われるスタジオでもある。
お好み焼きやたこ焼き、焼酎が振舞われたようであるが、訪れたときには既に大方終わっていた。
それでもたこ焼きをいくつか食べることができたから良しとしよう。
この後、再びイグルーを訪れて翌朝？３時頃ようやくお開きとなった。
さて、本日の結果
キックベース
１居１階 ３位
１居２階 ４位
２居１階 １位
２居２階 ２位
ここまでの総合得点
１居１階 ４７０点
１居２階 ５３０点
２居１階 ６６０点
２居２階 ６００点
-----本日の作業など-----
・スポーツ大会会場設営
・居住等対抗ブランチ（フレンチトースト・ピザトースト）
・スポーツ大会（キックベース）
・娯楽大会（駄菓子屋）
・もちつき
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・定食屋（なめたけ丼、すき焼き丼、海鮮親子丼、雪投丼、明太子スパゲティ）
・露天風呂
・どさんこ居酒屋inかまくら
・イグルー滝沢
・隊長室関西バー
＜日の出日の入＞
日の出 なし
日の入 なし
＜気象情報6月22日＞
平均気温-22.4℃
最高気温-20.4℃(2053) 最低気温-24.8℃(0024)
平均風速2.4m/s
最大平均風速6.6m/s風向NNE(2300) 最大瞬間風速9.0m/s風向NNE(2254)
日照時間 0.0時間
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雪投丼がどういうものかよく分かりました！
そしてついでに「ゆきなげ」ではなく「ゆきなで」と読むということも判明しました。
今度、渡井さんと山にいったら「雪投丼」をごちそうしてもらうことにします。
気象記念日のかまくらは、そのスペースを広げとうとうこんなに広くなったのですね。
それに外に明かりがこぼれる窓もつけてあって、なんだかとてもおしゃれ。
北海道は今まででもっとも多く足を運んでいるところの一つで、北海道の食べ物は地元の方にずいぶんごちそうになりました。
北海道のお赤飯は、はじめは驚いたけれど、食べ慣れると甘くておいしいのです。
北海道のメニューで個人的に欲しいのは「ざんぎ」かな。
未だに唐揚げとどこが違うのかが分かりません。
さて、明日はとうとう最終日です。
だって、あんなにブリザードがたくさん来ていたのに、極夜に入って本当に天気がよかったから。
今日の昼くらいから、もしかして？と思ったけれど、今はすっかり昭和基地WEBカメラ リアルタイム画像４カメが真っ白になっています。
強烈な晴れ男（女）と、強烈な雪男（女）が共存しているのかもしれない。
さて、それではミッドウィンター祭の３日目をお届けしたます。
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2006年6月22日（木）晴 ミッドウィンター祭 ３日目
３日目のブランチは１居１階によるフレンチトーストとピザトーストだ。
基地の朝食は基本的に和食なので、朝(昼？)から手の込んだパン食を食べるのは久しぶりだ。
バターのしみこんだパンが美味しい。
最終日のスポーツ大会はキックベースだ。
午前中に投球ラインとベースの設置を行った。
ベース間の距離はホームと１塁、３塁がそれぞれ20歩ほど。
思いのほかボールが飛ばないのでこれで十分なのだ。
試合はトーナメント方式。
結果は2-2、8-5、0-5、6-1とそれらしい結果の中、２居１階の勝利で終わった。
この寒空の下、女装したままプレーした選手がいたとかいないとか…
盛り上がりで言えばパークゴルフや綱引きの方が良かったかもしれない。
1500からは餅つきとなる。
杵や臼も昭和基地にはあるのだ。
会場は防Ａ。
餅をつくときの振動は防Ａ区画全体が揺れるほどだ。
突く人、こねる人入れ替わりで都合４臼ほどついた。
適度な大きさにちぎって、のり、醤油、黄粉、納豆、だいこんおろしと様々な味を楽しむ。
この後は夕食まで特に行事はなし。
さすがにみんな疲れてきたようなので、よい空白の時間だ。
夕食は有志による定食屋だ。
メニューは
なめたけ丼
すき焼き丼
海鮮親子丼
雪投（ゆきなで）丼
明太子スパゲティ
だ。
茶碗、どんぶりと好きな量のご飯をオーダーできる。
天ぷら定食、焼肉定食、カツ丼、中華丼、親子丼もあったようだが、すでに売り切れていた!?
僕がオーダーしたのは雪投丼。
マカロニと鮭を醤油で炒めたものだ。
名称に釣られてオーダーしたのはいうまでもない。
シェフの一人森(章)さん＠FAに由来を聞いてみた。
なんでも昔、南アルプスの塩見岳に突き上げる雪投沢を登った時、エッセン係が食糧を忘れたので、しょうがなくあり合せのマカロニと鮭缶で丼を作ったのだそうである。
全く期待していなかったのだが、予想外に美味しかった。
そこで雪投丼と命名されたとのこと。
事実、一見シンプルで手を抜いた料理のようであるが確かに美味い。
今度山に行ったときには是非作ってみようと思う。
夕食後は再び露天風呂。
今度は南十字星や天の川、マゼラン星雲を眺めながらの入浴となる。
やめられないのである。
2000からは「どさんこ居酒屋inかまくら」を訪れる。
このかまくらは先日の気象記念日に作成したかまくらを拡張したものだ。
確かに相当広くなっている。
特に天井の高さは特筆ものだ。
大きさは全員詰めれば入れるかもしれないが、いっぺんにくつろぐのは無理かな、という感じ。
さて、この居酒屋、店員さんも北海道居住経験者だけだし、メニューも北海道のもの、ＢＧＭも北海道関連の曲のみだ。
徹底している。
メニューは
石狩なべ
ちゃんちゃん焼き
じゃがバター
甘納豆を利用した北海道赤飯。
北海道の赤飯は初めて食べたがなかなかいけるではないか。
どのメニューもこれまた美味しい。
石狩なべやちゃんちゃん焼きは白いご飯が欲しいほどだ。
この日はサッカーワールドカップ日本－ブラジル戦。
若干席が空いていたのはこのせいかもしれない。
観戦のためにネット中継を見に行った人もいたようだが、僕は南極でのかまくらの夜を十分に楽しみたかった。
さて、どさんこ居酒屋には支店がある。
かまくらの反対側に位置する「イグルーたきざわ」だ。
雪のブロックを積み重ねてイグルーにしてある。
中は中央の直径30cmほどの雪のテーブルを中心に５人も入ればいっぱいだ。
店の入り口には注意書きがある。
「ご来店ありがとうございます。
店員不在の場合には、向かいの「かまくら」にご注文ください。
店長たきざわが出前いたします。
壁に寄りかからないでください。
崩れる恐れがあります。」
こじんまりとしていい感じだ。
ただし、かまくらに比べて相当寒い。
テーブル上の灯油コンロは欠かせないと思う。
イグルーの後は隊長室関西バーを訪れる。
これは隊長室をバーにしてしまうという大胆な企画だ。
ここは南極教室が行われるスタジオでもある。
お好み焼きやたこ焼き、焼酎が振舞われたようであるが、訪れたときには既に大方終わっていた。
それでもたこ焼きをいくつか食べることができたから良しとしよう。
この後、再びイグルーを訪れて翌朝？３時頃ようやくお開きとなった。
さて、本日の結果
キックベース
１居１階 ３位
１居２階 ４位
２居１階 １位
２居２階 ２位
ここまでの総合得点
１居１階 ４７０点
１居２階 ５３０点
２居１階 ６６０点
２居２階 ６００点
-----本日の作業など-----
・スポーツ大会会場設営
・居住等対抗ブランチ（フレンチトースト・ピザトースト）
・スポーツ大会（キックベース）
・娯楽大会（駄菓子屋）
・もちつき
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・定食屋（なめたけ丼、すき焼き丼、海鮮親子丼、雪投丼、明太子スパゲティ）
・露天風呂
・どさんこ居酒屋inかまくら
・イグルー滝沢
・隊長室関西バー
＜日の出日の入＞
日の出 なし
日の入 なし
＜気象情報6月22日＞
平均気温-22.4℃
最高気温-20.4℃(2053) 最低気温-24.8℃(0024)
平均風速2.4m/s
最大平均風速6.6m/s風向NNE(2300) 最大瞬間風速9.0m/s風向NNE(2254)
日照時間 0.0時間
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雪投丼がどういうものかよく分かりました！
そしてついでに「ゆきなげ」ではなく「ゆきなで」と読むということも判明しました。
今度、渡井さんと山にいったら「雪投丼」をごちそうしてもらうことにします。
気象記念日のかまくらは、そのスペースを広げとうとうこんなに広くなったのですね。
それに外に明かりがこぼれる窓もつけてあって、なんだかとてもおしゃれ。
北海道は今まででもっとも多く足を運んでいるところの一つで、北海道の食べ物は地元の方にずいぶんごちそうになりました。
北海道のお赤飯は、はじめは驚いたけれど、食べ慣れると甘くておいしいのです。
北海道のメニューで個人的に欲しいのは「ざんぎ」かな。
未だに唐揚げとどこが違うのかが分かりません。
さて、明日はとうとう最終日です。
