夏が来る

今朝、今シーズンはじめて車のフロントが凍っていました。
職場の近くでは霜もおりました。
いよいよ冬到来です。
キンと冷えた空気が心地よくて、枝を渡る鳥たちの姿を見られるので、朝の雑木林を歩くのが楽しみな季節になりました。
雪の多い地方では、大変な季節なのにのんきな私です。
それでは、渡井さんからの南極だよりです。
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2006年12月3日(日） 晴れのち曇り　夏が来る

今日、しらせは48次隊員を載せてフリマントル港を出港した。
例年通りだとおおよそ２週間後には48次隊員が昭和基地に降り立つわけで、基地でもその準備が着々と進んでいる。

主要部分の除雪はおおよそ終わり、砂撒きも済んだ。
あとは日射で雪が溶けるのを待つだけだ。
冬の間車庫に格納されていたトラックも１台外に出された。

48次隊向かい入れの準備は着々と進んでいるのだが、またあの忙しい夏作業期間が来て越冬期間が終了し、しらせに乗って帰るということが実感できない。

季節は確実に盛夏に向かって進んでいくが、僕たち取り囲む状況の変化を目にできないからであろう。
第1便が来て48次隊隊員を見て初めて感じるのかもしれない。

＃久しぶりにお目見えした装輪トラック
除雪が終わり、最後のひと融かし？のために砂が撒かれています。

-----12月3日本日の作業など-----
・砂撒き
・月例報告
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・二酸化炭素精製装置立ち上げ
・HVS Air CO2濃度分析
＜日の出日の入＞
日の出 なし　　
日の入　　なし　　
＜気象情報＞
平均気温-3.7℃
最高気温-1.8℃(1705)　最低気温-6.7℃(0220)
平均風速4.3m/s
最大平均風速7.2m/s風向NE(0920)　最大瞬間風速9.2m/s風向NE(0411)
日照時間 11.7時間
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48次隊がフリーマントルを出港しました。
昨年の記事「南極へ向けて、出航！」では、どうしても「出航」という字にこだわっている様子がうかがえて、あの時の気持ちがよみがえってきます。
今年は・・というと、迎えの船は船出のイメージがないせいか、晴海を出たときもフリーマントルを出た昨日も「出港」と書いてありました。
一方、48次隊の方が発信しているweb2つを見ると「出航」という字を使ってありました。
やはり「出航」は旅立ちなのですね。
渡井さんの言うように、おそらく2週間ほどで第一便が到着するのだと思われます。
昭和基地はきっと迎え入れの準備で大忙しでしょう。
除雪はどんどん進み、昭和基地WEBカメラ リアルタイム画像を見ると、カメラ１や２には、装輪車（タイヤの車）が通れるように通路ができていました。
カメラ4では気象棟前の荷物置き場がほぼ確保され、まもなく到着するたくさんの荷物たちを待っているかのようです。
装輪車はまだ1台しか出されていないのでしょうか、でもまもなくたくさんのトラックや重機が出されるに違いありません。
まもなく冬の間に大活躍した無限軌道の雪上車や重機も出番がぐっと少なくなることでしょう。
48次隊が到着するということは、帰りが近づくということ。
「もうこれが最後」というものが増えてきます。
隊員の皆さんは、一日一日を大切に思いながら過ごしていると思います。
あと２ヶ月の越冬生活を私も大切に大切に受け止めて、このブログに綴っていきたいと思います。