--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

「日刊昭和」予告号発行

2006-01-31 | 南極だより・生活
今日、南極だよりが送られてきたのは朝の8時ごろでした。
時差が6時間の昭和では午前2時です。
南極だよりにはひとこと「引継ぎが終わったら24時だった」と書かれていました。
昭和基地に着いてから、6時(昭和の24時)前に南極だよりが届くのは稀です。
こんなに忙しくて、隊員の皆さんの体は大丈夫なのだろうかと心配になります。
南極ではインフルエンザウイルスもコロナウイルスもいないので、風邪をひくことはないとのこと。
私はふだん、風邪をひいたら仕事にならないから、忙しい時でもどこかでセーブしながら体調を崩さないように気を配ります。
南極では自分の体調を何で測ればいいのだろう?
でも隊員の皆さんの体のことは、原ドクと留美ドクがいてくれるので安心です。
渡井さんはとりあえず元気らしく、夏作業向け?のリズムができているのであまり眠くないとのこと。
人間って意外と丈夫なのかも。

では、渡井さんからの南極だよりです。
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2006年1月30日(月) 快晴 「日刊昭和」予告号発行

南極観測隊では昭和基地内で新聞が発行される。
47次隊でもこれまでと同様に新聞を発行することにした。
「日刊昭和」
47次隊公認新聞の名称だ。

名称は往路のしらせで隊員からの公募・投票で決められた。
 日刊エスエス又はS/S
 日刊クルクル
 日刊サスツルギ (内陸の雪のデコボコ)
 日刊昭和 (いままでありそうで無いようですね 使いたくても使えなかったのでしょうか)
 日刊南極指南 (指南を47にかけて)
 日刊ヨミヨミ フォー (← HG調でw)
など候補があったが「日刊昭和」に決定した。
今まで使われていなかったのが不思議である(王道過ぎて使えなかった?)。

新聞のヘッダーに使われるロゴはオフィシャルロゴをメインに据え、新聞名を大きくあしらったシンプルなものである。

昨日は「日刊昭和」の予告号が発行された。
発行の予告、連載予告(夏隊員に聞く!)、記者の一言コメントから成る。


---本日の私の主な夏作業---
・47倉庫屋根・壁コーキング
・データ処理引継ぎ

---本日の47次隊昭和基地の主な夏作業---
・防油提、燃料油送配管工事
・47倉庫
・コンクリプラント
・廃棄物処理 油水分離

<日の出日の入>
日の出  2:31
日の入  22:34

<気象情報>
最高気温  4.4℃
最低気温 -3.9℃
平均気温 0.3℃
平均湿度  58%
平均風速 3.1m/s
日照時間 18.8時間

気象庁webより
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いよいよ新聞係の係長としての仕事がスタートしたのですね。
新聞名は実に王道!
「にっ・かん・しょう・わ」口にしてみると実にリズムがよくいい響きだと思います。
四字熟語?のリズムは日本人には合っているのかもしれませんね。

どんな内容になるのか興味津々。
が、しかし、この新聞は門外不出(ホワイトメールでも内容の一部を紹介してくれたことがありましたが)。
隊員の情報交流に使われるため、私たちには読むことはできません。
今日の南極だよりも電車の中吊り広告や新聞の広告欄を見ているようで、なんとも歯がゆいですが仕方ないですね。

毎日発行は大変そうですが、越冬中できごとや仲間のことが綴られていくのでしょうから、1年間の越冬が終わった時には47次の宝物になりますね!
新聞係の皆さん、頑張ってくださいね。

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