Washington Is Politicizing The Olympics Again

またしても、オリンピックを政治問題化するアメリカ


オリンピックは世界的に公的な大会だというのは実は勘違いなのではないのだろうか。オリンピックの委員会を誰がいつ決めているのか誰も知らない。

誘致するのは都市だが、実際はスポーツ用品メーカーの企業広告の祭典と化している。

それからＴＶ放映権で莫大な資金が動くことは誰もが知っているだろう。

それでは、オリンピック選手はアマチュアといえるだろうか、あるいはプロなのだろうか。

結論から言えば、オリンピック選手はプロであり広告により競技は成り立っている。
そして例えが不謹慎かもしれないが、選挙や国会討論から有権者の関心を逸らすべく、繰り返されるどこぞの芸能人の覚せい剤使用逮捕事件報道にみられるように、オリンピックを最大に政治利用すべく各国は動いているのだ。

つまりオリンピックは政治だ。
参加することに意義があり、世界のアマチュアスポーツの祭典という時代はとうに終わっている。


砲丸職人の辻谷政久は埼玉の町工場職人。この人が手作りする砲丸は世界を変えた。砲丸投げ選手なら世界の誰でも知っているはずだ。しかし彼は職人を辞めてしまった。


昭和の東京オリンピックでは、戦後ということもあり高速道路や新幹線が口実として整備された。その陰で、原発の商業運転も開始された。


バレーボールでは"東洋の魔女"が向かうところ敵無し状態だった。確か監督はマツダイラといったと記憶している。血縁よりも血統がものを言うのかもしれないが、民主政治はそういうものではない。


オリンピックで重要なのは、プロなのかアマなのかということだろう。しかし選手は全て特定の広告をゼッケンなりウェアなりに背負って出ることになる。そこをＴＶカメラが画像として切り取っていく。


スポーツが商業主義に走りすぎたために、公正さやスポーツマンシップなどは失われ不公正でも勝てばいい。そういう風潮になっている。

ドーピングの場合、少し考えが違う。
風邪薬を飲んでもドーピングとなるようだ。

ドーピングによってメダルをはく奪された選手は多い。
しかし検査の公正性や、そもそもＩＯＣや日本のＪＯＣ委員の選ばれ方からして一般人の殆どが知らないことに問題があるように思う。

オリンピックは政治そのものだが、公的な大会でなく私的に多額の費用を投入して開かれるもののようだ。

もうひとつ、オリンピックはどうして殆どスケジュール通りに事が進むのだろうか。延長戦や同点決勝、一本勝ちは姿を消して有効とか効果などで取りあえず勝敗を時間通りに決めることが、世界一を決めるオリンピックにファンが求めることなのだろうか。

コンマ００秒までのジャッジが必要だろうか。
同時決勝を何度でもすればいいと思うのだが。

より早く、高く、遠くに持久力を兼ね備えた者が世界一で文句ないだろうが、ジャッジする側が問題だ。


オリンピック開催やメダルの数をいまから予想したりすることよりも、アメリカ人は足元の大統領選挙に関心を寄せるべきだ。大企業からの多額の資金を受け、大企業株主の為の政策を許すのか、公平公正で自由に意見が言えるような政治をアメリカ人が望むのかどうなのか。




Which would you choose ?

Politics for the 1% of wealthy　(Politics for large companies)

Politics for the 99% of citizens


http://democracynow.jp/video/20121017-1

Sanders Defects to Clinton Camp, Endorses Pure Evil, Betrays Loyal Supporters
http://sjlendman.blogspot.jp/2016/07/sanders-defects-to-clinton-camp.html

サンダースの寝返りは、ヒラリー民主党だけでなく、トランプの足をも地の底に引きずり込むことになる。

トランプも１％側だからだ。







July 17, 2016 | Categories: Articles & Columns | Tags: | Print This Article Print This Article

Washington Is Politicizing The Olympics Again

Paul Craig Roberts

Washington and its Canadian vassal are trying to use a Western media-created Russian athletic doping scandal to ban Russian participation in the Olympic games in Brazil. Washington and Canada are pressuring other countries to get on board with Washington’s vendetta against Russia. The vendetta is conducted under the cover of “protecting clean athletics.”

You can bet your life that Washington is not motivated by a respect for fairness in sports. Washington is busy at home destroying fairness to the poor, and Washington, which disregards the sovereignty of countries and international law against naked aggression, is busy abroad destroying millions of lives for hegemonic purposes.

We could conclude that Washington wants hegemony in sports just as it does in foreign affairs and wants Russian athletes out of the way so that Americans can win more medals. But this would be to miss the real point of Washington’s campaign against Russia. The “doping scandal” is part of Washington’s ongoing effort to isolate Russia and to build opposition to Putin inside Russia.

There is a minority known as “Atlanticist Integrationists” inside the Russian government and in the business sector that believes that it is more important for Russia to be integrated into the West than to be sovereign. This minority of Russians is willing to trade off Russian independence for Western acceptance. Essentially they are traitors who Putin tolerates.

With the ban on Russia’s participation in the Olympics, Washington is attempting to strengthen this opposition to Putin. Now the opposition can say: “Putin’s intransigence has kept Russia out of the Olympics. Putin has isolated Russia. We must cooperate (a euphemism for giving in) with the West or become an outcast.”

This is Washington’s game. The Olympic ban is directed at undermining Putin among Russians. “He kept us out of the Olympics!”

The Atlanticist Integrationists are willing to betray either Assad or Crimea in order to gain acceptance by Washington. Thus, Washington is working to strengthen its Russian allies.

Europeans are disturbed by Washington’s politicization of the Olympics. European Olympic Committee President Pat Hickey objected to Washington’s attempt to impose punishment “before any evidence has been presented. Such interference and calls ahead of the McLaren Report’s publication are totally against internationally recognized fair legal process and may have completely undermined the integrity and therefore the credibility of this important report.”

Hickey said that it is clear from the Washington/Canadian effort that “both the independence and the confidentiality of the report have been compromised.”

Hickey goes on to say:

“It is clear that only athletes and organizations known to support a ban of the Russian Olympic Team have been contacted.

“I have to question on what authority the USA and Canadian anti-doping agencies prepared their letter and what mandate they have to lead an international call for a ban of another nation in the Olympic family.

“Whilst I fully understand and share international concerns over the recent doping allegations, we cannot allow any individuals or groups to interfere or damage the integrity of fair and due legal process.”
http://www.firstpost.com/sports/usa-canada-campaigning-to-get-russia-banned-from-rio-olympics-eoc-president-2898182.html

Washington, of course, has no respect for due process in the United States itself, or in Afghanistan, Iraq, Libya, Somalia, Yemen, Pakistan, Syria, Ukraine, Honduras, Venezuela, Argentina, Brazil, Bolivia, Ecuador, or Great Britain, a vassal state told by Obama that it would not be permitted to leave the EU. Why would Washington be concerned that Russia be permitted due process?

In its report, the New York Times, the madam of the American media whorehouse, did not mention Hickey’s concerns.

The McLaren Report is supposed to be an investigation of the charge that the use of drugs by Russian athletes to improve performance is widespread and supported by the Russian government. Washington has too much money and too many threats for any report that can be used to discredit Russia to be honest. Read my report today about MH-17, or remember Washington’s description of an independent election in Crimea, in which the voters almost unanimously chose to rejoin Russia where the province had resided since the 1700s, as “Russian invasion and annexation.”

It takes a very brave person, such as Pat Hickey, to stand up to Washington, and we don’t know whether Hickey will succumb to Washington’s pressures, which most certainly now will be applied to Hickey.

Washington will continue to demonize Russia until a war is provoked or until the Russian government capitulates and accepts partial vassalage, betraying either Assad or Crimea.

Perhaps Russia and China should organize the Eurasian Olympics and leave the Western Olympics. As Washington has restarted the Cold War and is intent on driving it to the hot stage, the competition can be over how Latin American and African countries align. If they are free to choose, it is unlikely that Africans and Latin Americans would join the racist Western white man’s games.

We must wonder when the point comes that Russia and China cease just sitting there absorbing for the sake of peace endless affronts and provocations. When, if ever, that point arrives, the West will cease to be the arbiter of human affairs.

http://www.paulcraigroberts.org/2016/07/17/washington-is-politicizing-the-olympics-again-paul-craig-roberts/



またしても、オリンピックを政治問題化するアメリカ

Paul Craig Roberts
2016年7月17日

アメリカと、その傀儡カナダは、欧米マスコミが作り出した、ロシア選手のドーピング・スキャンダルを利用して、ブラジル・オリンピック大会へのロシア出場を禁止しようとしている。アメリカとカナダは、ロシアに対するアメリカ政府の復讐に足並みをそろえるよう、他の国々に圧力をうけている。復讐は“スポーツをドラッグに汚染されないよう守る”という名目のもとで行われている。

スポーツにおける公正さの尊重が、アメリカ政府の動機では絶対にないのは確かだ。国内では、アメリカ政府は、貧しい人々に対する公正さを破壊するのに忙しく、アメリカ政府は、国外では、国々の主権や、むき出しの侵略に反対する国際法を無視して、覇権獲得の目的で、何百万人もの人々の生活を破壊するのに忙しいのだ。

アメリカ政府は、外交問題で、そうであるのと同様、スポーツでも覇権を求めていて、ロシア運動選手を排除して、アメリカ人がより多くのメダルを獲得できるようにしたがっているのだと結論することも可能だ。だが、それでは、アメリカ政府による対ロシア作戦の真の狙いを見失ってしまう。“ドーピング・スキャンダル”は、ロシア孤立化と、ロシア国内での、反プーチン派構築という、アメリカ政府が継続している取り組みの一環だ。

ロシア政府内と実業界には、ロシアにとっては、欧米に組み込まれる方が、主権国家であるより大切だと考える“大西洋主義統合論者”として知られている少数派が存在している。この少数派ロシア人は、欧米に受け入れられるため、ロシアの独立を進んで犠牲にしたがっている。本質的に、連中は、プーチンが黙認している売国奴だ。

ロシアのオリンピック参加を禁止して、アメリカ政府は、プーチン反対派を強化しようとしているのだ。今やプーチン反対派はこう言える。“プーチンの非妥協的態度のおかげで、ロシアはオリンピックから締め出された。プーチンはロシアを孤立化させた。我々は欧米に協力(「降参」の婉曲表現)しなければならない。さもないと除け者になる。”

これはアメリカ政府のゲームなのだ。オリンピック参加禁止は、ロシア人の中で、プーチン支持を弱体化させるのが狙いなのだ。“彼が、我々をオリンピックから締め出した!”

大西洋主義統合論者は、アメリカ政府に認めてもらうためなら、アサドも、クリミアも進んで裏切る。こうして、アメリカ政府は、ロシア内の同盟者強化につとめている。

ヨーロッパ人は、アメリカ政府によるオリンピックの政治問題化に困惑している。ヨーロッパ・オリンピック委員会委員長パトリック・ヒッキーは、アメリカ政府に反対してのべた。“いかなる証拠が提示される前に懲罰を科そうとすること。マクラレン報告の刊行前の、そのような干渉や呼びかけは、国際的に認められた公正な法的手続きに全く沿っておらず、整合性と、それゆえ、この重要な報告書の信憑性を完全に損ないかねない。”

ヒッキーは、アメリカ/カナダ政府の取り組みのおかげで“報告書の独立性も秘密性も損なわれた”のは明らかだと述べた。

ヒッキーは更にこうまで言っている。

“ロシア・オリンピック・チーム出場禁止を支持している運動選手と組織としか、連絡をとっていないことは明白だ。

“アメリカとカナダの反ドーピング機関は、一体どういう権限に基づいてが書簡を作成したのか、他の国のオリンピック出場禁止で、国際的な呼びかけを率いる一体どのような負託を得ているのかを、私は問わざるを得ない。

“最近のドーピング疑惑を巡る国際的な懸念を、私も十分理解し、同じ思いでいるが、いかなる個人や団体にも、公正で、法的に適性な手続きの整合性に干渉したり、損なったりするのを、我々は許すわけにはいかない。”
http://www.firstpost.com/sports/usa-canada-campaigning-to-get-russia-banned-from-rio-olympics-eoc-president-2898182.html

もちろん、アメリカ合州国国内でも、アフガニスタン、イラク、リビア、ソマリア、イエメン、パキスタン、シリア、ウクライナ、ホンジュラス、ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジル、ボリビア、エクアドルや、オバマから、EU離脱は許さないと言われた属国イギリスでも、法の適正手続きなど、アメリカ政府はなんとも思っていない。ロシアが適性手続きを認められるようになどと、アメリカ政府が懸念するはずがあろうか？

アメリカ・マスコミ売春宿のおかみたるニューヨーク・タイムズは、その記事の中で、ヒッキーの懸念には触れていない。

マクラレン報告は、ロシア運動選手による成績を良くするためのドラッグ使用が蔓延しており、ロシア政府が支援しているという非難の調査だということになっている。ロシアの評判を落とすのに利用することが可能ないかなる報告書に対しても、アメリカ政府は、有り余る資金と、ありとあらゆる脅しが使える。今日のMH-17に関する私の報告をお読み願いたい。あるいは、有権者たちが、ほぼ全員一致で、この地域が元々、1700年代以来所属していたロシアへの再加入を選んだクリミアでの自立した選挙を、アメリカ政府が“ロシア侵略と併合”と言っているのを想起願いたい。

バトリック・ヒッキーのように、極めて勇敢な人物でないと、アメリカ政府に立ち向かうことはできないし、ヒッキーが、まず確実に、彼に加えられているであろうアメリカ政府の圧力に屈するかどうか、我々にはわからない。

こうした挑発で戦争が起きるか、あるいは、ロシア政府が降伏し、アサドかクリミアを裏切って、部分的な隷属状態を受け入れるまでは、アメリカ政府は、ロシアの悪魔化を続けるはずだ。

おそらく、ロシアと中国は、ユーラシア・オリンピックを組織して、欧米オリンピックを離脱すべきなのだ。アメリカ政府が冷戦を再開し、そして、熱い戦争へと駆り立てようとしている以上、競争は、中南米や、アフリカ諸国がどちらにつくかを巡るものとなろう。もし彼らが自由に選ぶことを許されれば、アフリカや中南米の人々が、人種差別する欧米白人のゲームに参加する可能性はないだろう。

ロシアと中国が、平和のために、果てしない侮辱や挑発に耐えて座視しているのをやめる時が、一体いつ来るのかと我々は考えるべきなのだ。万一その時が到来すれば、欧米は人々の問題の仲裁人役であることを停止することになる。

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-5722.html