5 月 29 日は、死者 3649 人(と 300 人の行方不明者、負傷者 1 万 197 人)の犠牲者を出した横浜空襲の 73 回忌です。
73 年前の今日、午前 9 時 22 分~ 10 時 30 分のたった 1 時間に満たない出来事です。
米軍の B29 爆撃機 500 機、 P51 戦闘機 100 機が横浜市中心部を襲撃。焼夷弾 44 万個・約 2600 トン投下したと言われています。
焼夷弾の焔と煙に包まれる横浜市街、その中にいた一市民の手記を『惜しむな言葉Ⅱ』に載せました。
朝鮮半島の南北対話、朝鮮戦争終結に向けた朝米会談の実現という劇的な平和創出の動きの中で、わたしたち日本国民の多くが忘れていることに、朝鮮半島の分断が日本の戦前の植民地支配にその原因があり、その点で朝鮮問題は日本問題でもあるということ、そして、何よりも日本国内の朝鮮人に対する差別・ヘイトそして総聯本部への銃撃テロなどは安倍政権の朝鮮敵視政策の後押しによって今日なおも続いていると言う事実があります。そして、さらに、日本政府が、これまで国連・安全保障理事会よる北朝鮮に対する国際的な制裁の上に日本独自の制裁を二重に課して在日朝鮮人の人権を著しく侵害し続けているという事実を私たち日本人はどの程度、知っているのでしょうか。二重の制裁を行っている国は日本だけと言われています。
いま、日本政府も渋々「拉致問題の解決」を口実に日朝首脳会談を言い出しています。他方で、「日朝国交正常化」が必要だと考える人も徐々に国民の中に増えてきています。しかし、交渉は対等な立場で行われるべきものであり、この点で「日本の独自制裁」を撤回しない限り、朝鮮と対等な立場で交渉するということにはなりません。
第10回県民講演会は、「日本の独自制裁」等が在日朝鮮人へどのような深刻かつ理不尽な影響を及ぼしているのか、私たち日本人がしっかりとその影響(事実)を知ることを目的として、そしてその理不尽な影響を一日も早く解消させる取組みを私たちが引き続き推進していくために設定しました。
とくに、「事実上の制裁」である、高校無償化制度からの朝鮮学校の排除、自治体の朝鮮学校への補助金支給停止という不当な差別の解消への取組みー神奈川では神奈川朝鮮学校への学費補助再開を求める取組みーなどは日朝国交正常化交渉をすすめるにあって解決すべき喫緊の課題です。
在日朝鮮人の置かれている状況とその問題点に向き合い、朝鮮半島の平和と安定という歴史の大きな流れを後押しましょう。6・22県民講演会への参加をお待ちしています。