八戸港と苫小牧港を結ぶ航路をフェリーとして活躍してきた、川崎近海汽船(シルバーフェリ
ー)の“べにりあ”...。新造船の就航に伴い6月6日に引退し、7日函館港に回航され西ふ
頭に係留されていた。“べにりあ”は売却されるようだと聞いていたが、なかなか函館港を離
れようとせず、すっかり函館港に馴染みいなくなったら寂しいだろうなあと気になっていた...
その“べにりあ”が函館港を離れる日が来た...。出港を聞きつけて大勢の市民が見送る中、
午後4時前“べにりあ”は舫いを外し西ふ頭を離れたのだが、どうも様子がおかしい。岸壁から
離れた“べにりあ”は、再び岸壁に近寄ってくる。見送りっていた人たちも「どうしたんだ?」と声
を上げた瞬間、バリッバリ!!と勢いよく岸壁に擦りながら進み、船体に大きな傷を残していく...
何とかすり抜けたが、船尾が岸壁の角にぶつかりそう...。代理店の方も「ヤバイ!!」と声を上げ
ていたが、何とか交わすことが出来た。その後も、“べにりあ”は船首を港口に向けれずウロウ
ロする有様で、冷や冷やものの出港風景に立ち会ってしまった。“べにりあ”は、韓国釜山経由で
売却先のインドに向かうようだが、大丈夫かなあ?、ちょっぴり心配しながらの見送り風景...
( ※ 小さな写真6枚は左クリックで拡大する。)