霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

石州街道二回目(長門峡⇒徳佐) …とその前に

2010年10月11日 | 石州街道
2010年10月11日(月)

石州街道の二回目を長門峡駅からスタートしようとして、新山口駅から山口線に乗ったのはいいが、乗った電車が途中の宮野止まり。
さてその先の長門峡まで行く電車はいつ来るのかいなと時刻表を確認すると、何と、二時間後だというのが分かってガックシ。仕方がないので山口駅で一旦下車して、待合室で山口新聞を買い求め、隅から隅まで読んで時間をつぶすことにした。JR山口線の宮野から先は、朝から夜まで全部合わせてもたったの10本しか走っていないのだから、当たり前と言えばそうだが、事前に時刻表を調べてこなかった酬いではあった。

しかし、その10本の間には、特急「スーパーおき」が三本とSL「やまぐち」号が走っている訳で、要するに、地元沿線住民の特に交通弱者の足としての役割は、もう完全に放棄しているとしか思えないのだナ。徳佐からの帰路の際に、その感覚は確かなものとなった。
徳佐から新山口方面には、12時台に1本走ったら次は15時台、その次はもう17時という具合だ。つまりJRは、地元沿線住民に利用してもらおうなどとは欠片も思ってなくて、特急やSLで幾ばくかの収益を確保しているので、各駅停車便を廃止しないだけでもありがたく思え、とでも考えているのだろう。

ま、鉄道などの公共機関を民営化してしまうと、そのしわ寄せが弱者に向かうのは、当然目に見えていたことだ。郵政民営化でも同様の議論があったが、結局JRと同じ道を歩むことになるだろうし、田舎から郵便局が消えて老人が困惑してしまうのは、もう時間の問題だろうナ。
オイラの持論だが、公共機関は民営化する必要はないと思う。要は、社長から末端の社員に至るまで、頭の中の考え方を民営化すればいいことであって、組織は公営である方がいいと思う。今の民営化の現実は逆で、組織を民営化しただけで、社長や社員の頭の中は未だに昔の「公営」のままなのだョ。

と、JRに怒りをぶちまけても仕方がないので、数少ない山口線各駅停車に乗って長門峡駅で下車した。…が、やけにでかいカメラや三脚を抱えた重装備の乗客のまぁ多いこと。この乗客達は、駅を降りたら渓谷の撮影で長門峡方向へ左折するのかと思いきや、皆が右折してぞろぞろと国道9号を歩き始めたのだ。
何の撮影に向かっているのかが、この時点ではまだ分からなかったのだが、橋を渡ったところで線路脇に既にズラリと並んだカメラマンの群れを見て(写真上)、納得した。この三連休は、C57形1号機とC56形160号機の重連運転で、ネーミングもSL「やまぐち なにわ」号となっていて、大阪から回送してきたサロンカー「なにわ」なる6両編成の客車を牽引しているらしいことを、教えてもらった。
周囲の農道に止めてある車はほとんどが他県ナンバーばかりで、聞けば、前日から三脚を既に置いて場所取りをしているらしく、それを沿線の何カ所かに置いといてSLを追っかけ撮影する強者もいるらしい。いやはや、恐れ入ったぁ。

折角なので、30分程度津和野寄りに歩いた誰もいない場所で、コンパクトデジカメながらSL撮影を試みてみた(写真中、下)。ま確かに、黒煙をもうもうと吐きながら、白い蒸気で息つく様は、全力疾走する人間(動物)の姿に似てなくもないが、追っかけをする程のもんかいなぁ~? たまたま居合わせた時に撮影する程度で、エエんじゃない? …人それぞれだけど…


では、本編のその1へどうぞ


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