あしあと

愛悠館動物慰霊センター12年の歩み。趣味のマラソン、俳句のことや愛犬花ちゃんのこと。好きな小説や映画の話し。

一通の喪中葉書

2010-01-10 12:36:29 | Weblog
 昨年末に届いた数通の喪中葉書の中に、友人の死を知らせるものが一通ありました。
 二十代の頃に同じ職場で親しくしていたものの、その後は二三度街ですれ違って短い会話を交わしたきり年賀状だけの付き合いになってしまっていました。
 彼は学生結婚で、かつては夫婦揃って学生運動の闘士だったそうですが、とてもそんな風には見えない温和で人懐っこい顔をした酒好きの男でした。
 早速夫人宛にお悔やみの手紙を送ったところ、二日の午後、年賀状に混じって夫人からの手紙が届きました。
 手紙には、自転車で横断歩道を走行中携帯電話をかけながら左折してきた大型車に撥ねられて即死だったこと、二年ほど前から二人でウォーキングを始めて減量を競い合っていたことなどが書かれていました。
 無念さが滲む手紙を読むうちに妻の前を繕いきれないほど涙が溢れ出て、どうしようもありませんでした。
 命の儚さをしみじみと思い知らされ、一日一日、一瞬一瞬を懸命に生きること、人との関わりを決して疎かにしないこと、を深く心に刻み込みました。


喪中葉書友の死を知る年の瀬や

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1 コメント

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Unknown (トリマーA)
2010-01-10 22:28:43
新年早々 お知り合いのお嬢さんが亡くなられました
38歳 9歳と4歳の2児のお母さん
胆のう癌だったそう....

残された者の悲しみ 御本人の無念さ
本当に本当にいたたまれない気持ちになりました

そして命ある事のありがたさ 今を大切に生きる
私も同じ事を思い 考えさせられていたところ

思わずコメントしてしまいました

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