みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

ニュース二題

2005年12月27日 | 岩手競馬
 エアウィードの事とか雪の事とか書こうと思っていたら、大きなニュースが二つ入ったのでそちらを先に書きます。



 まずは「岩手競馬、特別開催実施」が正式発表されたニュースから。

 当初の予定では1月9日が今季開催の最終日となっていたのですが、これに6日間を加える事になりました。1月14~16日の3日間、そして3月25~27日の3日間です。これに伴い、平成17年度は3月27日が最終日という事になります。
 先日岩手日報でもちらりと報じられたので、この件についてご存じの方も多いと思いますが、今回正式に発表になりましたので改めて。

 昨年度は「新潟地震災害復興支援特別競馬」として特別開催を組みましたが、今回は「施設改善特別競馬」という形で行われます。
 特別競馬はどんな理由でも開催できるというものではなくて、昨年度のような『災害復興支援』の他、万博など『大イベント時の協賛』、そして今回のような『施設改善』を目的とする場合に、年度内に一度だけ開けるものと決められています。
 今年度は水沢競馬場の耐震改修工事を行いましたので、順番的には後先になりますが、これを『施設改善』の目的として取り上げることで特別開催が開ける事になりました。

 現場的には「ついに来たか」という感じ。事実上、例年より1週間開幕が早いという形になるのですが、もしこの3日間のために能力検査やゲート試験が行われるとしたら、3月に入ってすぐの頃には馬がある程度動ける状態になってないといけませんから、1週間どころではなく早い時期から調教等を進めないといけないでしょう。
 テシオ的にも微妙。重特は組まれないでしょうが、騎手や厩舎成績には関係しますから、開幕特集号恒例のジョッキーインタビューの順番だとかリーディングトレーナーだとか、今まで通りの形ではできないでしょうね。特に今年は騎手リーディング・厩舎リーディングがどちらも、ラスト3日でひっくり返ってもおかしくないですから・・・。むー。どうしよう?

 それと、もしかしたら3月の特別開催時から三連勝馬券が導入されるかもしれません。作業日程上厳しいらしく4月の開催からが濃厚ではありますが。
 いや、岩手のファンの皆さんには「岩手競馬は4月の5日くらいから始まる」という認識がかなり浸透しているようで、以前、4月1日に開幕した時、開幕日なのに妙にお客様が少なかった、という事があったんです。
 来年度も4月1日にスタートすることになるでしょうが、そんな話に加えて例年はない3月の開催では、思うようにお客様が集まらない可能性があると思います。そこに3連単があれば話題性十分、3月開催を周知できる非常にいい武器になると思うのですが・・・。



 もう一つは、ソフトバンク子会社による「D-net」買収のニュースです。
 今日の夕方入ったリリースなんですが、それによればソフトバンクの100%子会社であるソフトバンク・プレイヤーズが、日本レーシングサービスの在宅投票部門である「D-net」を分割・別法人化(→「オッズ・パーク株式会社」)したうえで、ソフトバンク・プレイヤーズがその別法人の全株式を購入するとの事。

 詳細は確認中ですが、ソフトバンクによるD-net買収だと考えていいと思います。
いやあ。予想はしていたし、既にそうなると報道されてきていましたが、いざリリースを見ると「来たーーーー!!」って思っちゃいますね。

 D-netが外れるNRSですが、こちらはひとまず“リンクス”(全国の騎手や調教師の成績データベース)はじめデータ部門が残るようですし、リリースの内容通り、NRSそのものの買収ではなく、D-net部門のシステムとノウハウの買収になる模様です。

 これでソフトバンク陣営(D-netグループ・岩手含む)対、楽天陣営(SPAT4グループ)という図式がはっきりしてきました。陣営間の変動も、という噂もあるし、今後の動きから目が離せません。

 で、影が薄くなった感のある岩手-ソフトバンク連携なんですが、そもそもいくらソフトバンクといえど単体で在宅投票システムを新規に起こしたり維持していったり、というのは難しかったわけで、これでシステム的な裏付けもサービスのノウハウも手に入ったわけですから、この買収で岩手のネット発売もいよいよ現実的になった、と考えるのが良いと思います。現実的な面で考えて前進と捉えて良いと思います。

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