みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

25日は14頭取り消し/明日は?

2007年08月26日 | 岩手競馬
 昨日発表されたとおり、今日の日曜日は14頭が取り消しor除外。今日の出走頭数は全部で100頭ですから、1割以上がいなくなることになりました。



 で思ったのですが、取り消し馬が出るのは想定内としても、どうせ減ることが分かってレースを組むのなら、この3日間に限り10頭制限を外して12頭で組み、取り消し馬が出てもできるだけ10頭をキープできるようにする、みたいな対応はできなかったんでしょうか。
 もっといえば、もう1日早く検査して枠順確定の前に陽性馬を弾いてしまうということはできなかったんでしょうか。枠が決まった後で出走できない馬がいる一方で、元気なのに抽選漏れで除外されている馬もいるわけですし。なんかもったいない。



 これは騎手の方に言われたんですけども、どの馬が検査で引っかかって取り消しになるか、騎手には事前に伝えられてなかったそうですね。
 これがどういう事になるかというと、例えば騎手も自分の乗るレースでどう乗るか考えているわけですよ。初めて乗る馬なら以前乗っていた騎手にクセを聞いてみたり。そういう手間がみなパーになる。
 それくらいならまだしも、53kgの馬に乗るつもりで減量して、朝になってみたらその馬がいなくなっていて減量する必要がなかった。減量が楽な人ならまだしも、減量が厳しい人にとっては大問題ですよね。


 
 例えば今日のビューチフル・ドリーマーカップではウエスタンフォルスが除外になったのですけれど、これがもしサイレントエクセルだったとしたら?
 目玉がいるかどうか、朝になるまで分からない。競馬場に来てみたら除外になっていた、では詐欺呼ばわりされても仕方ないと思う。
 逆に、土曜の内に「翌日のビューチフル・ドリーマーカップではウエスタンフォルスだけが陽性でした」と発表しておけばファンも安心して予想できるし馬券を買いにいく予定も立てられるでしょう。

 ま、新聞の印の意味も変わってきますわね。土・日とぐりぐりの本命が取り消し、という例がいくつかありました。こうなると新聞を作った手間も、売る意味も無いようなものですよね。



 いまさらながら、なんですが検査陽性馬はあらかじめ発表する、というのが「公正」なんじゃないでしょうか。
 馬に乗る人・馬券を買う人が一番不利な立場に置かれているのでは、何のために競馬をやっているのか分かりません。

本日は7頭取り消し

2007年08月25日 | 岩手競馬
 今日25日の水沢競馬では7頭の取り消し馬が出ました。昨日の検査結果を受けての措置です。
 明日・日曜日の分は検査結果待ちで、何頭かの取り消し馬が出る事は避けられないでしょう。前売りがある重賞レースに出ないとも限りませんので、購入の際はその点を気にとめておいてくださいませ。



 昨金曜夜の「勝ちそー」には山手獣医と出演。「競走馬は皆、馬インフルエンザのワクチンを打っている」「それでもかかる馬はいる」「競走馬は人間で言えばオリンピックに出るようなアスリート、少々の病気にはへこたれない体力の持ち主」こういう事を獣医さんの口から言っていただけると、やはり説得力があります。

馬インフルエンザ・さらに続き

2007年08月24日 | 岩手競馬
 昨日は「陽性馬がさらに増えた」という所までで終了。今日は土曜出走予定馬の全頭検査が行われています。
 朝の7時からという話でしたのでちょっと見に行こうかとも思いましたが、私自身がウイルスのキャリアになっている可能性も0ではないので自重しました。こういう時は現場の関係者さんに任せておくのがいいでしょう。
 検査結果は夕刻には分かると思います。結果が出次第公式HPにアップという手はずになるでしょうから、それまでしばらくお待ちください。



 で、陽性馬・発熱馬の増加を受けて新聞のトップに近い方に書かれているのですが、「予想していなかったほど感染馬が出た」という発言はいただけないですね。水沢在厩馬が全部陽性でもおかしくないのだからここは『陽性馬が出るのは予想通り。むしろ予想よりも少なかったと考えている』と言うべきでしょうに。

 今回の馬インフルエンザは『つい最近・ある一点から』始まったのではなくて、『ある程度面に拡がって』から分かったものですから、感染馬が出る事自体、なんら不思議な事ではありません。むしろ出ない方がおかしいくらいです。
 
 なのに「出た事自体」を叩くのは、岩手日報にしても他のマスコミにしても、それはダメですよ。
 どうしても叩きたいのであれば、それはその後の対応の部分なんじゃないですか。


馬インフルエンザ続報/25日からは開催へ

2007年08月22日 | 岩手競馬
 ちょうど今頃、記者発表が行われているはずです。
 馬インフルエンザ陽性馬3頭が出た、と伝えられた岩手競馬ですが、対策をとった上で25日からの開催を予定通り行うと発表しました。



 私のスタンスは何度か書いているとおりで「とうの昔に広まってしまっているのだから、調べたら出て当たり前」。なので、岩手で陽性馬が出たのには特に驚きはありませんでした。

 今週末の開催はどうなるのか、さすがに1週間3日分は無理かな、と思いましたが、JRAが今週末開催すると発表した時点で、それなら岩手もやる方向になるだろうな、と感じました。これも驚きは無し。



 まあですね、JRAがやると発表する前後、「感染しているのにレースに出して影響はないのか」という疑問の声が出ましたが、私の大幅に個人的な想像ではインフルエンザが蔓延しはじめたのは昨日今日じゃなくて、もっと前なんだと思うのですよ。恐らくは陽性馬・感染馬に気付かないまま何回か開催週を過ごしてきたんではないでしょうか。
 もしかしたら、今何ともないように見える馬だって、何日か前にやられてそして回復していたのかもしれません。私たちは“今まさに拡がりつつある”状況ではなく、“ある程度拡がりきった最後の段階”になってようやく気付いただけなのかもしれない。それで特に何ともなかった。だったら現実的な問題はないや、ってことなんじゃないのかなと。

 「もう感染し切っている状況」だという前提であれば、選択肢として挙がるのは「ウイルスが完全に終息するまで何週間かかっても待つ」か「現実的な問題がないという事にして今すぐ再開する」の二択ですからね。
 ま、もの凄く政治的な決着だなとは思いますが、完全終息を条件にするとあまりにもハードルが高くなるし・・・。

 ただ、JRAや岩手がやるといったのはあくまでも自分の縄張りの中の競馬だけです。交流レースだとか馬の転出入が以前通りになるには、これはかなり時間がかかるのではないでしょうか。自分のレースは思い切ってやるだろうけど、こういうところは厳しくなるでしょう。やっぱり。



 岩手では明日、陽性馬の出た厩舎の全頭を検査するとの事。他地区に遠征した事のない、最近はずっと牧場に出た事もない馬が感染していたのだから間違いなく他の進入ルートがあったでしょう。本気で調べたら陽性馬は増えるでしょうが、もうそれで一喜一憂しない方がいいと思う。

 あとは、元々夏に蔓延するような病気じゃない。猛暑のおかげで季節はずれの蔓延をしてしまったのでしょうから、涼しくなって馬が体力を取り戻して、感染している馬が発症しないよう、発症しかかっている馬がひどくならないよう、いい方に進んでくれる事を期待しています。

岩手でも馬インフルエンザ発生

2007年08月22日 | 岩手競馬
 先ほどリリースが回ってきたので公式HPにアップしました。続報は今のところ来ていません。

 前回書いたように本格的な検査を進めればまず間違いなく陽性馬が出ると思っていたので、出た事自体に驚きはありません(JRAや金沢競馬の例の通りです。「本当は分かっていたのに隠していた」という意味ではありません。念のため)。

 問題は今後の対応です。
 例えば『怪しいと思っていて隔離していた馬を検査したら陽性だった』と『これまで普通に厩舎に置いて、調教も他の馬と一緒の馬が陽性だった』では状況が異なります。
 今のところ陽性馬がどういう状況なのかまで分かりませんので、ここから先はひとまず保留。
 続報が届き次第書きたいと思います。

6回水沢競馬売上げ動向/その他

2007年08月19日 | 岩手競馬
 真夏の6日間連続開催がついに終わり、ホッとしているよこてんです。
 後半3日くらい涼しくなってくれたおかげで、身体的には思ったより楽に乗りきる事ができました。これが逆に「前半涼→後半暑」だったら死んでたな。

 いろいろあってきっと皆様ご注目でしょう、6回水沢競馬の売上げ動向です。
 例によって例のごとく今年(対前年比)、ただし昨年のお盆は変則ではあったものの8/13(日)~8/15(火)、8/19(土)~8/21(月)とわりと暦通りで、かつ盛岡と水沢にまたがっていました。そこを念頭に置いた上でご覧ください。

08/14 1億2780万3100円(83.4%)
08/15 4億1614万6700円(99.4%)
08/16 1億6487万9300円(77.5%)
08/17 2億0616万7000円(94.1%)
08/18 2億4817万0900円(110.7%)
08/19 3億1833万5300円(133.1%)

 最終日の今日はグレードレース日以外で今年初の3億越え。開催6日間トータルでも前年比プラス。比較した昨年は全部1日11Rで行われて計66R、今年は9R編成日もあって計60R。それを考慮すれば大幅増と言ってもいい。
 特にこの土日は予想通り増えました。土曜の南関・上山・福山、日曜の金沢・東海の場外が入っていればこの2日間だけでプラス1億円もあり得たのではないか。
 今日など、ネット投票が約1/3を占めた模様です。



 とまあ、思わぬプラス側の余波を受けた岩手競馬ですが、安心していてはいけません。
 馬インフルエンザ対策で競走馬移動制限がかかったために自場の入退厩だけでなくJRAや他地区との間の転出入も困難になっており、長引けばいずれ馬資源・レース編成に影響してきます。交流レースにも当然影響します。
 特需なんて浮かれている場合じゃないですよ。いずれ、今回ちょっと増えた分の何倍ものマイナスがやってくる可能性があるのです。

 まあですね、競馬以外のギャンブルがウハウハするのはいいとしても、競馬はこの件に関してはJRAも地方もひっくるめて一心同体、このまま馬インフルエンザの影響が長引けばマイナス効果しかありえず、そしてそれは全国の競馬場をめぐり巡ってしまうのです。



 JRAに続いて大井競馬、ホッカイドウ競馬、金沢競馬が馬インフルエンザの影響によって開催中止に追い込まれました。感染馬が現れてから急遽開催中止するという状況をドタバタしているとかスマートでないと感じられる方も少なくないと思いますが、現状ではこれも仕方がないと私は思います。

 前回も書きましたが、元々夏場で馬が弱る季節、加えて猛暑で体調を崩し気味の馬が多いので、“熱を出したから”“風邪っぽいから”くらいでは特別に注意されづらい。
 獣医さんとか厩舎関係者にとっては、真夏にインフルエンザが流行るという事は普通はまず無いことだから、そんな認識も薄い。

 そして検査しようにも検査キットとか人手とか時間とかが足りない。
 検査キットは、JRAの騒ぎの後一気に品薄になってしまって、検査したくても手に入らない状態だそうですね。今週くらいから解消されるという話ですが。
 人手と時間という点では、例えば岩手競馬ではざっと900頭が在厩しています。1頭あたり検査に5分かかったとしてのべ4500分。1日10時間休み無くやったとしても1週間分です。手分けしてやったとしても今日の明日では終わらないですわね。

 なので、明らかにインフルエンザという症状の馬が実際に出てから、それから対応が始まるような形になってしまうのは仕方ないかと思います。



 私は思うんですけど、今回の馬インフルエンザは「今まさに伝播しつつある」のではなくて、「すでにかなり広まってしまっている」という前提で対処しなくてはならないのではないでしょうか。

 一応、今のところは「JRAからの転入馬が怪しい」という認識ですが、交流レース、外厩や民間トレセン、牧場、はては積みあわせの定期便までJRAはじめ他所の地区の馬と接触する機会はいくらでもあるわけで、もし広まりはじめて時間が経っているとしたら、ウイルスはすでに全国に広まっていておかしくないでしょう。

 現時点での各地の調査はあくまで目視メイン、外見の異常の有無を見て特におかしい馬を検査した程度ですが、本格的に検査キットによる全頭検査が行われはじめたら、JRAがそうであったように、陽性馬がボロボロ出てくるのではないかと危惧しています。
 そこで大事なのは感染馬が見つかった後の対処をきちんとする、二次感染・伝播を防ぐ、終息を早めるよう必要な手段を執る、という事でしょう。
 “いないと思っていたのに検査したら感染馬が見つかった”という事になったとしても、現状ではもはや仕方がない。それよりは見つかった後の対処がきちんとできるよう、段階に応じて打つべき手を考えておかなくては。

 一般のマスコミの方々も、もしそうだったとしても「感染馬がここにもいたぞ!なんだこれは問題だ!」みたいなスキャンダラスチックにやるのではなくて、ではその後の対応がどうだったか、必要な手を打っているかどうか、という点を冷静に見て伝えていただきたいと、切に願います。

馬インフルエンザ・続き

2007年08月17日 | 岩手競馬
 下のエントリーへのしまじろうは魔法使い!?さんへの返信も兼ねつつ。

 馬インフルエンザですが、今のところ岩手競馬では厩舎に対し感染や発症の疑われる馬がいないかどうか調査をしている段階とのこと。

 ただ、最近の暑さのせいで体調を崩している馬もいるわけで、よほど外見で分かる症状が見えない限りは関係者としても「何とも言いかねる」が正直な所だと思いますし、『外見上問題ないように見えても検査すると陽性』という馬もJRAにはいたそうで、となると一頭一頭検査をしない限りは分からないでしょう。



 現時点で一番怖いのは風評被害です。今日の競馬場でも「馬インフルエンザにかかった馬は処分されるのか」という話をされました。そんな誤解もあるようなので、馬インフルエンザに関する事柄を書いておきます。

 馬インフルエンザは伝貧などと違い、感染・発症したからといって馬の処分を要求されるものではありません。
 通常、安静にしていれば1週間から3週間で症状が治まります。
 ただし、外見上治まったように見えても調教によって悪化する場合があり、発症した場合にはしばらく安静にする事が大事です。

 馬インフルエンザでは複合する他の病気を発症しない限り、死に至る事はまずありません。

 馬インフルエンザは人には感染しませんが、人がウイルスのキャリアになる事はあります。ですので、感染が疑われる場所への移動、疑われる場所からの移動は馬のみならず人間も注意しなくてはなりません。

 競走馬は馬インフルエンザのワクチン投与を定期的に行う事が義務となっています。これは健康手帳というものに記載され、ワクチンを投与していない馬は厩舎地区への入場を拒否されます。少なくとも現役馬であれば「ワクチンを打っていない競走馬」は存在しないはずです。

 ただ、人間のインフルエンザと似たようなもので、ワクチンを打ったから感染・発症しないというものではありません。あくまでも発症をさせにくくする・発症しても軽くするという目的です。またウイルスの型が変わってワクチンの効果が弱まる、という事もあります。
 ですので、ワクチンを打っていても大量発生する事があります。諸外国でも大流行する事がしばしばありますが、ほとんどの国ではワクチンを打っていても大流行を防ぐ事はできませんでした。が、ワクチンの効果はあくまでもそういうものです。



 日本では71年以来の発症報告なんでしょうか。ざっとネットで調べた限りは「71年以来発生していない」みたいな書き方です。

 個人的にもの凄く気になるのは、15日のクラスターカップに出走したアグネスジェダイが函館から入厩している事。函館は激しく感染している所なので大丈夫かなと。

 南関東では馬の移動制限や厩舎関係者・騎手の他場・牧場への移動制限、感染があったエリアに滞在した人間の厩舎地区立ち入り制限までやっているそうです。岩手も同様の措置を急いで採るべきではないかと思います。

岩手競馬倶楽部

2007年08月14日 | 岩手競馬
 なんだかありきたりというかありがちなネーミングですが、ここで岩手競馬の予想・パドック推奨馬情報を掲載してます。テシオ編集部も総出ですし、マニアの皆さんに高い評価をされている盛岡タイムスの予想印も掲載させていただいております。
 携帯でアクセスできますのでぜひ一度アクセスしてみて下さい。

暑いの嫌い

2007年08月13日 | 岩手競馬
 まーーー暑い日が続きますね。日曜日の最高気温が34度?日向を向いた街の温度表示板には41度と表示されたものもありました。冷夏かな、と心配したのが嘘のような暑さです。
 ということで暑さに弱い私は参っております。水沢競馬場が暑いんだ、これが。湿気がムワッと立ち上っている感じで地表に近いほど暑い感じがします。
 こんな中、明日からは6連戦。後半はいくらか気温が下がるようですが、山場は前半のクラスターカップ。身体が保つかどうか・・・。いや、マジでお盆に水沢で開催するのは厳しいと思う。ちょーっと気候が厳しいと思う・・・。



 しばらく書いていませんでしたので、開催成績も3週分です。

4回盛岡後半
07/21 1億6749万5500円(78.7%)
07/22 2億1080万7200円(99.2%)
07/23 1億9018万6500円(87.5%)

5回水沢
07/28 1億4402万2900円(82.6%)
07/29 1億8233万2900円(80.8%)
07/30 1億9425万0200円(83.6%)

08/04 1億5872万8900円(100.7%)
08/05 1億8762万9300円(84.8%)
08/06 1億5541万6400円(77.2%)

 対前年比はあまり意味を持たないとしても、水沢に移ってからの成績が悪いです。5回水沢前半3日間の計が5億2060万、後半3日間で5億177万。盛岡開催で最も悪かったのが1盛前半3日の5億2846万でしたから、いきなり盛岡開催最低値を下回ってしまいました。まあ、5回水沢は大レースの狭間になってちょっと中だるみな順番ですし、1場長期開催後の開催替わりで落ち込む事も分かっていますが、それにしても。

 気になるのは9Rの落ち込み。28日1444万、29日1924万、30日2274万、4日1764万、5日1947万、6日1784万。開催6日で2千万を超えたのが1日だけというのは今季初です。
 7/28~8/6の間、9Rには上級条件のレースが入っていたんですが、今の商品力だとC3選抜戦とか2歳認定戦とかを後半に入れた方が売れる可能性が大きいのでは、という気がします。



 ところで冒頭の画像はというと、あまりの暑さにスタンドの冷却中・・・ではなくて、スタンドの掃除の一コマでした。高圧水をまんべんなくかけて鳥の糞などを落としたのだそうです。
 こういうの、日中もやってくれてもいいかも、と思うくらい暑いですなあ。