みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

今日は競馬じゃないネタから

2006年07月21日 | 岩手競馬
 今の時代なんだかいろいろなニュースがありまして、「えっ!」と驚いてみたり「やっぱり・・・」と思わされてみたり、何が起きてもおかしくないんですけども、このニュースはちょっとしみじみとさせられてしまいました。

 タムロン、マニュアルフォーカス用レンズと交換マウント生産終了
 私が初めて自分のものとして買ったレンズがタムロンの、このアダプトール2のレンズ。今改めて調べてみると、27Aという形式のズームレンズでした。当時は広角ズームと言っても35mm始まりが普通で28mm始まりが珍しかったのと、まあ純正レンズに手を出す余裕もなかったので“何となく決めた”感じでしたが、使ってみるとやはり28mmは便利で、高校の写真部の時はほとんどこれで撮ってました。
 27AとトライXで撮った写真を全紙に引き伸ばすと、周辺部はほとんど絵になってないんですけど、それしか知らないものだから「そんなもんだ」と思っておりました。今思うと怖いもの無しですね(^^;)。
 今でもこのレンズ、持ってます。もう20年くらいの年代物ですが、まだ動くと思います。処分しようと思った事も何度かあったけど、やっぱり捨てられません。
 あと何年かすると、まともに動くFDマウントのフィルムカメラもほとんどなくなってしまうのでしょう。でもやっぱり、その時になっても27Aは処分できないような気がします。



 さてマーキュリーカップ。結果はすでに皆さんご覧の通りなんですが、私は各馬思ったほど走らなかったな、という印象をうけました。
 勝ったクーリンガー、もともとパドックでよく見せないタイプだとは思いますが、今回はパドックでも輪乗りでもあまり気合いを見せてなく、正直“これで走るのかい?”と思いましたよ。JRAで一番後ろの着順になるのはこの馬ではないか?とも。
 勝ったのは立派です。しかし、走破タイムは2年前の2着の時と比べものにならないし、どっちかというと2着以下がそれほど走っていないのでは?という疑問を抜き切れません。

 でもなあ。ベルモントシーザーとマンジュデンツルギを褒めてあげたいしなあ。マンジュデンはレース後の坂口騎手が「もう少しで着があるかと思ったのに!」と悔しそうな嬉しそうな顔をしておりました。着狙いに徹した騎乗ではありましたがこれだけやれれば立派。初めてのグレードレースだろうが、こういう乗り方が出来るところが彼の持ち味です。
 エアウィードはイレ込みすぎていたのでしょうか。パドックでは珍しく馬ッ気を出していましたし、ゲート裏の輪乗りでは汗がしたたり落ちるほどでした。頭のいい馬だから、周りの気合いを感じすぎてしまうのだろうか?と想像してみたり。

 期待のトクさん、ビッグゴールドは、結果論ですが枠が内過ぎたのかも。せめてクーリンガーの外なら、もう少し違った結果が出たのではと思います。ま、今回は盛岡でトクさんを見られたので良かったと言う事で。また次の機会もあることでしょう。



 マーキュリーの日はうちの局の中継がありましたが、地上デジタル化の余波がこんなところに出ると思っていなかったのが、中継の際のモニターのタイムラグでした。
 現場で撮っているカメラの、レンズの上のところに、撮られている人の方を向いた小さいモニターがあるんです。その時点のメインの画面が映っていまして、絵が自分に来たかどうか分かるようになっているんですが、これのタイムラグがすごくてまさに“いっこく堂”状態。自分の想像している絵と実際に流れている絵が違いすぎて戸惑ってしまいました。

 地上デジタル化によって、というかデジタル送出によって、映像データの圧縮・送出のためのタイムラグが約2秒弱生じてしまいます。地上デジタルの「生放送」は厳密に言えば「約2秒前の映像」なんですね。前出のカメラの上のモニターは圧縮・復調されたあとの映像を流していますので、今撮られている自分からすると約2秒前の姿。話には聞いていましたが、実際見ると戸惑うなあ。

 念のため、いっこく堂さんがネタにしているタイムラグは衛星回線によるもの。スカパー!のそれも同じで、電波が地上から衛星を往復する間にかかる時間のラグですので、デジタル化のそれとは性格が異なります。
 今、例えばグリーンチャンネルと地上波の競馬中継番組を並べて映すと、GCの方がやや遅れているのが分かりますよね。その時間差が、おおむね電波が宇宙まで行って帰るのにかかる時間。地上波もデジタル化が済めば、それもほぼ同じタイミングになるのでしょう。



 安田大サーカス。団長さんに「12-9でいいんじゃないですか」と教えてしまいました。「その通り買いますから!」と言われたのが非常に心苦しく・・・(リップサービスだと思いたい)。次は当たるのを見つけますので、是非また盛岡へ来て下さい・・・。

明日はマーキュリーC

2006年07月17日 | 岩手競馬
 テシオの作業も一段落し、ようやくここに書きに来る事ができました。
 最近の編集作業はだんだん日程が詰まってきて、以前に比べると短い日程で作るようになってきているんですが、今回は史上最短級に短くって実質3週間くらいしかなかった。月刊誌並みのペースだったなあ・・・。
 そんな事で、できてみても「あそこをこうすれば」「ここはこうすれば」というのがいくつも浮かんできてしまいます。次は、と思うんだけども・・・。

 発売日が遅れてしまった点でも皆さんにご迷惑をおかけしてしまいました。作業の段取り的なものではなくて、ちょっとそれ以外のいろんな交渉をしていたんですが、結局不調という事になりまして、それで遅れてしまいました。次の号もまた四半期の末月なもので、同じような事が起きなければいいがと今から心配。



 そうこうしているうちにマーキュリーC前日となりました。今年は出走メンバー的にも騎手的にも個人的にツボに入ったようなところがありまして、“メンバーが小粒だ”なんていわれますが、結構楽しみにしています。

 馬の方はJRAの牝馬2頭、グラッブユアハートとレマーズガール。私はこの2頭を金沢のサラブレッドチャレンジカップで見まして、その時はレマーズガールが2着・グラッブユアハートが3着だったんですが、2頭ともいかにも盛岡が合いそうな走りをしていたのが印象に残りました。その時以来、一度盛岡で見てみたいと思っていたんですよ。
 マーキュリーCなんか手頃だろうになあ、と思ううちに2頭は牝馬ダートグレードで大活躍するようになり、G3をいくつも勝つような馬になってしまいました。これはマーキュリーなんかじゃ見られない馬になったなと思っていたところ、今年突然2頭共が登録してきて、きついローテーションながらも2頭とも出てきてくれることになりました。3年越しの片思いが叶った、というところでしょうか。
 欲を言えばもう1年、2年早く来てくれればよかったんですけどねえ。



 今年のマーキュリーCは騎手にも注目です。特に私が楽しみにしているのは金沢の徳留康豊騎手。名古屋-高知-金沢と渡り歩いて1700勝を積み上げた苦労人。どこに行っても一目置かれる仕事人。「トクさん」の騎乗が岩手でみられるなんて思ってもいませんでした。今回ばかりは私にとっては、武騎手もアンカツもイワタも、トクさんの前に霞んでいます。騎乗する馬も天皇賞2着馬のビッグゴールドで、おそらく穴人気するでしょう。徳留騎手がどんなレースをしてくれるのか、これが一番の楽しみ。
 徳留騎手については、高知時代のお話しですけれど「高知競馬という仕事」第4部が詳しいです。ぜひ一読を。

 徳留騎手もそうなんですが、川原騎手、安藤騎手、岩田騎手、御神本騎手、板垣騎手、みんな「元いたところを離れて、新天地で活躍している」騎手なんですよね。そしてその上皆、腕の点では一流と評価されている騎手ばかり。
 彼らに加えて武騎手、菅原勲騎手、小林騎手。今回のマーキュリーC、馬よりも騎手の凄さの方に目がいってしまいます。ホント、誰が勝つんだろう。



 そんな中、岩手の若手・坂口裕一騎手がマンジュデンツルギにのって参戦します。坂口騎手はこれがグレードレース初騎乗。どうせ青い顔して乗ってるんでしょ、と冷やかすと「印もつかないような感じだし、緊張も何もないですよ」と笑っておりました。ま、グレードだからって緊張するような坂口騎手じゃないですからね。いつも通りの騎乗を見せてくれることでしょう。きっと。
 パドックで“さかぐちー!”って言われたら緊張する?としつこく冷やかす私に対し、彼は「そんな、オレの名前を呼ぶような人がいるとは思えません」と言っておりました。ですので、このブログを読んで競馬場に行く方がいらっしゃいましたら、ぜひともパドックで「さかぐちー!!」と連呼してくださいませ。ぜひ。



 明日の中継では安田大サーカスと絡みがあるらしいんだけど、何すればいいんだろう・・・。ふじポンに任せて、バスに乗り遅れないようにしようっと。