みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

牧場に行ってきました

2006年05月13日 | 岩手競馬
 先日の金曜日、軽種馬協会東北支部が青森の牧場で行っている登録検査に1日だけおじゃましてきました。
 北海道のそれはずいぶん賑やかなようですが、青森はそんな事もなく、っていうか、いざ牧場に行ってみたら「あれ?今日だっけか?」なんて事もあって、まあいたってのんびりしております。

 青森での登録検査は10日から始まって16日まで、1歳馬のいる牧場をすべて回ってチェックをしていきます。全部で45の牧場、195頭。以前はもっと回る牧場数が多かったですが、最近は育成に預けてしまう牧場が増えましたし、生産自体止めてしまった所も少なくないのでこんな数になってます。
 とはいえ、ほぼ全部の牧場を一挙に回れるという機会はめったにないし、ホントは全日程ご一緒させて頂きたいのですが、残念ながらなかなか都合が合わせられない。今回は金曜日が最初にして最後のチャンスになりそうだったので、朝イチの新幹線で下ってFM岩手「勝ちそー」本番直前に戻って来るという強行軍で行って参りました。でもそれだけの価値がある1日でしたよ。軽種馬協会東北支部の皆様、そして牧場の皆様、いつもいつもありがとうございます。


 
 こうして牧場に出かけるようになって5年。現地の姿は変わっていないようでいてかなり変わってきています。規模を縮小したり、サラブレッド生産から手を引いてしまったり。
 世の中の景気が良くなりつつあると言われ、“バブル期に匹敵する景気拡大”なんて威勢のいい言葉も聞かれますが、青森の牧場にはまだまだそういう景気回復の波は届いてこないですね。
 まあ、昔のようにつくれば売れる、なんて時代に戻るわけはないのですが、がんばった所が、がんばったなりの利益を得られないのでは、辞めたくなるのも当たり前かなと思います。
  
 そんな中で明るい話題をつくってくれるのは、やっぱり生産馬が走る事。インパーフェクトみたいな馬が活躍してくれるのが一番の宣伝です。
 インパーフェクトは、以前テシオでも取り上げた事のある青森・荒谷牧場の生産馬。昨年の北海道オータムセールで700万(税抜き)で取引されました。荒谷さんの所もこれからどうするか相当悩まれていたところにこういう馬が出てくれたから、喜びもひとしおのようです。
 ま、まだ認定戦を勝ったばかりですから、これからも無事に走って、そして「青森の荒谷牧場」の名前を全国に知らしめてくれるような活躍をして・・・。あんまりいろいろお願いしちゃいけないか。まだデビューしたばかりの2歳馬なんだし(^^;)。

 インパーフェクトの翌日、同じくホッカイドウ競馬の牝馬の新馬戦を勝ったブリリアントレディという馬も、これも青森・伊藤牧場の生産馬。確かこの馬、当歳の時に牧場で見せていただいた事があると思います。1歳のセリではなかなか売れずに困ったそうですが、そういう馬があっさり新馬を勝ってしまうのだから分かりませんよね。
 インパーフェクトにせよブリリアントレディにせよ、青森にもこうしてダイヤの原石はいっぱいあるということだと思います。こういう馬に、岩手からデビューして全国を目指してほしかったな・・・。

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