みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

視聴率17%

2004年07月27日 | 岩手競馬
 さる7月13日に放送された「プロジェクトX」メイセイオペラ。その視聴率は、全国10.1%、岩手県では17%ということでした。
 全国の10.1%という数値は、前後の週のプロジェクトXよりは低めでした。しかし、岩手県内では全国を大きく上回る視聴率を獲得したところがなんとも嬉しいですね。

 番組の内容については、細かいところがだいぶはしょられていましたし、収録した内容もすべてが出てこなかったようで、「テシオ」でお伝えした「ワラをあぶった煙で起こされた」エピソードとか、小型カメラを背負って撮影した画像とかは見られなかったですね。
 当初「故郷の誇り、希望の馬に賭ける」というタイトルだったのが、放送直前になって「中央突破・疾走せよ不屈の雑草馬」となると聞いて、また、1週前の告知がいきなりワラ打ちのシーンから始まったりして、“地方競馬の値段の安い馬が・・・”みたいなお決まりのパターンになっていたらいやだなあ、と思ったのですが、それは杞憂で済みました。全体的に最低限のポイントを押さえられて、わかりやすくなっていましたから、それでOKでしょう。
 佐々木修一調教師との雑談ついでに、“あんまり貧乏みたいに言われるのも・・・、ですよねえ?”と聞いてみたところ、「でも、昔は本当にそうだったんだもの。そうやってやってきたんだからさ、嘘じゃないもの」そう言って笑っておられました。

 99年のフェブラリーS。一喜一憂の果てに、イサオコールに酔いしれることのできたあの日。あんないい時が、またあればいいですよね。
 メイセイオペラが怪我をしていなかったら、どうだったか。順調ならばユニコーンS-ダービーGP-スーパーダートダービーの、当時の3歳ダート3冠路線を進む予定でした。ユニコーンSの勝ち馬は、のちの最強マイラー・タイキシャトル。そんな馬と当たって、勝つシーンはなかなか想像しがたいですが、好勝負はできたはずです。ダービーGPは十分に勝ち負けだったでしょう。DGでG1馬となって、その後も順調に羽ばたいていったかもしれません。そうして今以上にビッグな存在になっていたかもしれないのですが、でも私は、怪我をしたからこそG1を勝てるまでになったと、そう思うのです。

 思わぬ挫折から必死に立て直していった努力と情熱。一度地に墜ちて、失うものは何もない。できる事は何でもやってやろう。そんな腹の据わり方があったからこそ、オペラの本当の力を絞り出す事ができたのでは。そんなふうに思っています。

 最後にちょろっと書きます。シャンハイジャパンは不来方賞を自重しています。いろいろ事情を考慮して大事を取ったということのようです。残念ですが、仕方ない事としか言えないですね・・・。