みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

八戸のセリに行ってきました

2004年07月06日 | 岩手競馬
 昨日の7月5日は、八戸で行われた(正確には福地村の八戸家畜市場)サラブレッド1歳市場に行ってきました。

 今年は例年よりも開催時期を繰り上げ、7月上旬に行われた八戸市場。北海道の市場が7月下旬から9月まで目白押しとなるのを避けてのこの時期だと思うのですが、結果的には「もう少し様子見」という判断を生んでしまったようでした。

 今年の落札頭数は19頭(昨年34)、合計金額7780.5万円(昨年1億715.2万円)で、いずれも昨年比大幅ダウン。最高額は1270.5万円(昨年744.5万円)と上がったのですが、全体に「よさそうな馬は複数人がぶつかるけれど、そうでない馬はさっぱり」という傾向。
 JRAの育成馬が4頭、岩手の補助馬は0と、団体購買が低調に終わった事も影響しているのでしょうが、やはり最大の影響は競馬不況でしょう。

 種付け料200万はするハンセル産駒が265万。同じような価格のホワイトマズル産駒が、210万。これでは1年半育てた意味がありません。
 上場されている馬のレベルなら、私のような素人にすら、2、3年前と比べて明らかに上がっていると分かるほどなのですが、それが売れ行きに結びつきません。生産者ががんばってもそれが成果に結びつかないのなら、どんどんやる気を失っていくのは明白です。

 セリのあと、懇意にしてもらっている生産者の方としばらく立ち話をしていました。「今年はずいぶん“もう生産をやめる”という人が多かったよ。空胎の牝馬はどんどん整理されているしね」「預託・仔分けは楽だって言われてきたけど、今はそれだってキツイらしいよ」「これじゃあ、種付けから育てたりしないで、適当な当歳でも買ってきて、育成して転売した方がいいよねえ」「でも、育成に出しても売れないんでは、つらいなあ」

 最後に、「もしかしたら、来年はもう、あなたに会えないかもしれないねえ・・・」と言われました。冗談交じりではあったのですが。

 本当に、どうすればいいんでしょうか。