みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

同名さん登場

2004年07月23日 | 岩手競馬
 今日行われた5回盛岡開催の能力検査。この中の、盛岡3Rをご覧下さい。3着になった馬の名前、どこかで聞いた事があると思いませんか?

 ロイヤルハーバー。ORO開場2年目の1997年に中央から岩手に移籍、桂樹杯・東北サラブレッド大賞典と、中央時代には一度も走った事のない芝2400mという条件のレースを勝ち、暮れの桐花賞ではメイセイオペラの2着。結果的に97年シーズンの間だけでしたが、岩手のオープンを支えた馬でした。引退したのは99年のこと。
 そんな馬がなぜ2歳新馬の能検に?どうせまた打ち間違ったんだろう、と思った方。あなたはきっと「テシオ」の常連さんですね。いい所を突いています(^^;)。でも、今回はそうではなくって、同じ名前が別の馬に、2歳の新馬につけられて、再び競馬場に登場したのです。

 こういう馬は、実際の所けっこういるものです。有名な話としては凱旋門賞に挑戦したエルコンドルパサー。こちらは2代目で、初代も同じ馬主さんの馬。ついにデビューできなかった初代の雪辱のため、とっておきの馬に同じ名前をつけた、というエピソードがありました。(サクラローレルも2代目ということだそうですが、「サクラ」さんは同名馬の宝庫?ですね。)
 
 かっこいい名前・語呂のいい名前というのはどうしても同じようなものになってしまうもので、特にカナで9文字以内という制限が付いている日本では、「ー」や「ッ」なんかをいじって工夫しても限界があります。春の馬名登録シーズン、馬主さんが名前をひねり出すのに苦しむのも道理、というところでしょう。
 そんなわけで、という事でもないでしょうが、過去にあった名前は一定の制限の元、再び登録する事ができる事になっています。
 ・現役の馬と同名はもちろん×
 ・国際G1勝ち馬、国内のG1勝ち馬と同名は×
 ・繁殖入りしている馬と同じものは一定期間×
 ・国内の過去の活躍馬と同名も×
 また、これらの馬とあまりにも紛らわしいものも×(「チョウカイテイオー」ネタを知っている人は、もう古いファンになるのかなあ・・・)。
 ・登録抹消後5年経過していない名前も×
 逆に言えば、こういう条件に引っかからない限り何度でも同じ名前を使える、という事になります。
 
 ということで最初に戻って、ロイヤルハーバー。先代は99年に抹消していますし、G1勝ちや繁殖入りもなかったので、5年たった今年から再利用が可能になったわけですね(正確には5年たってませんが、年度でカウントするのかも?)。
 先代がつい最近岩手で活躍した馬ですし、同じ主催者に2代目が登場ということになるとちょっと複雑。おまけに、2代目も黒鹿毛に500kg台の馬体、そのくせひょろっと足長に見えるところもなんか似ているんですよね。
 いっそ2代目が初代以上に活躍してくれれば・・・。『あのロイヤルハーバーに同名の先代がいた!』なんて見出しが目に浮かびますねえ。