8時起床。身支度を整えてホテルをチェックアウトし、地下鉄に乗って梅田(大阪)へ移動する。とりあえず、新しくなった大阪駅を一回りする。第一印象としては、京都駅と似ている。実際、電車の写真を撮るために動き回っている間に、何度か京都駅にいるような錯覚に陥ることがあった。小奇麗な感じは大阪らしくないとも言えるが、まあ駅が綺麗になることは良いことである。
すぐ近くの貨物駅は、相変わらず良い味を出している。
大阪環状線
関空快速
特急スーパーはくと号
特急こうのとり号
特急はまかぜ号
その後、大阪駅地下街「ホワイティ梅田」を散策する。当初の目的は「絹笠」のとん蝶を購入することだったのだが、あいにく開店は10時からだったため、その近くで9時から開いている立ち飲み串カツ屋「ヨネヤ」で、朝からお酒を飲むおじさん連中に混ざって串カツを食べる。揚げたての串カツは、やはり格別だ。子どもの頃、今は亡き祖父に連れて行ってもらった新世界の串カツ屋もこういう雰囲気だった。それが今となっては、1人でカウンターに肩肘付いて串カツを食べられるようになった。おじいちゃん、あなたの孫はもう大人になりました。
その後、開店した「絹笠」で無事にとん蝶を購入する。今回、新たに黒豆を使ったとん蝶が販売されており、思わずそれも買ってしまった。まあいい、うちの家族は全員このとん蝶が大好きだから、あっという間に平らげてしまうだろう。
大阪駅11:10発のプレミアム昼特急12号に乗り、東京へ向けて出発する。このバスは全座席がハイクラスシートなのだが、中でも1階の3席だけは更に上のプレミアムシートになっている。今回、私は1ヶ月前の予約開始と同時にこのシートを予約していた。実際に体験するプレミアムシートは予想以上のもので、席幅は異様に広いし、リクライニングもほぼ180近くまで倒れる上に、私の身長(178センチ)でも足を完全に伸ばして横になることが出来る。レベルとしては、寝台列車のA個室に匹敵するだろう。これなら、夜行バスで乗ってもいい。
プレミアム号全景(甲南PAにて)
カーテンを閉めると、完全に個室のような感じになる。
大阪駅を出発
1ヵ所目の休憩箇所である甲南PAを出発する頃になって、昼食に先ほど購入した「とん蝶」(黒豆入り)を食べる。文句なしに美味しい。黒豆が入ることで、豪華さが増している。間違いなく、とん蝶は大阪の誇る食文化の一翼を担っていると思う。
2ヶ所目の休憩箇所である浜名湖SAでは、エリア内から浜名湖の素晴らしい景色を眺めることが出来る。また、売店前に人だかりが出来ていたので何だろうと思ったら、「ポップコーン二人羽織早食い大会」が開催されていた。何とも面白いイベントである。散策の最後に、売店で名物の「うなぎ弁当」を購入。やはり、ここに来たら鰻を食べないわけにはいかないだろう。このお弁当はその場で鰻を焼いてくれるので、香ばしくて本当に美味しかった。
横浜町田ICを先頭に約40キロの渋滞が発生していたため、バスは定刻より約90遅れた21時頃に到着。かれこれ10時間近くバスに乗っていたことになるが、プレミアムシートが本当に快適で、景色を眺めたり、本を読んだり、眠ったり、とにかく移動そのものを楽しむことが出来た。たまには、こういう旅も良いものである。帰宅は22時前。