6時起床。早く眠ると、その分自然と早く目が覚める。
せっかく起きたし洗濯でもするか、ということで、ホテルの向かいにあるコインランドリーへ。
綺麗だし、設備も比較的新しくて便利なので気に入っている。
プリペイドカードも持っている。2,000円で2,200円分使える。
1時間ほど部屋でゴロゴロしてから洗濯物を回収し、身支度を整える。
荷造りをして、チェックアウトしてから朝食。その日の宿泊者の年齢や性別等の属性に合わせてメニューを変更しているとのことで、昨日とは異なるおかずが並んでいる。すごいこだわりだ。連泊者にとってもありがたい。まあ、私はついつい同じようなものばかりを選んでしまうのだが。
今日は、塩辛と明太子の卵かけご飯にしてみた。
デザートコーナーにあった小さなスイートポテトが美味しくて、お代わりをする。今回初めて見たメニューだが、次回以降もあったら嬉しい。
9時にホテルを出て、札幌を目指す。その前に、苫小牧漁港に少し寄り道。海産物市場をのぞいてみる。
古き良き雰囲気の市場である。
伊藤大海投手のサインが飾られている。ただ、日付が2010年になっていて、どう考えても年齢と合わない。2020年の間違いだろうか。
苫小牧は北寄貝が名産品だそうで、資料館まである。
中に入ると、不気味な雰囲気が漂っている。資料館というより、秘宝館の雰囲気に近い。
千歳まで移動し、一昨日訪れた「北々亭」の向かいにあるラーメン屋「IORI」(イオリ)で昼食。
味噌らーめんを食べる。濃厚な味噌である。私は朝食をたくさん食べたのでハーフサイズにしたのだが、こんなに美味しいなら普通サイズでも良かった。
札幌へ移動してレンタカーを返却し、ホテルへ荷物を預けてから、北海道大学へ。
構内に川が流れている。
ここが大学だとは思えないほど、のどかな雰囲気に包まれている。
とにかく敷地が広くて道に迷い、約束の時間に少しだけ遅れてしまった。
思っていたより早く用件が済んだので、総合博物館に寄ってみる。
実寸大のマンモスがいた。本当にこんなに牙が長かったのだろうか。逆に役に立たないような気がするのだが。
一番印象的だった展示は、解剖学的ロウ製皮膚病模型のムラージュ。かつては、病気の症状の記録や教育使用のために、ムラージュと呼ばれる模型が活用されていたらしい。このコーナーは撮影禁止だった(おそらくかなりリアルな症状が表現されているからだろう)のでここには載せられないが、天然痘やハンセン病など、様々な病気の皮膚症状がまるで本物の人体に発症しているかのように生々しく表現されていた。
昆虫標本。ちょっぴりかわいそうな気もするが、見れば見るほど美しい。
鉱物展示のコーナーが充実していて、時間を忘れそうになる。
化石燃料の展示には、副題として「過去からの贈り物」という言葉が添えられていた。確かにその通りだ。遠くない将来、使い果たしてしまいそうだが。
恐竜の骨も展示されている。ティラノサウルスの仲間のタルボサウルスの頭部も迫力満点だったが、その奥に展示されていた全長7mのワニの骨のインパクトが強かった。こんなに大きなワニがいたら、人間なんて一瞬で丸飲みされてしまうだろう。
博物館は研究棟の一角にあるので、普通の教室や研究室も隣接している。昔ながらの大学の雰囲気が残っていて、奥まで歩いてみたくなる。
お土産売場で娘に恐竜のぬり絵を買ってから、ミュージアムカフェ「ぽらす」で休憩。
北大牛乳を飲む。研究農場の牛からとれた牛乳だそうだ。牛乳なのでそこまで大きく違いがわかるわけではないが、後味がすっきりしているような気がする。
「北大マルシェ」でお土産用のチーズなどを購入し、自宅へ発送する。今から発送するとモッツァレラチーズの賞味期限がかなり短くなってしまうとのことで、店員さんが「日曜日に新しいものを作るので、日曜日発送でよろしければ新しいものをお送りしましょうか」と提案してくださる。他の種類のチーズも、そのタイミングで新しいものを送ってくださるとのこと。おそらくアルバイトの学生さんだと思うのだが、私が同じくらいの年の頃にこのような対応が出来たとは思えない(何なら、今も危うい)。ホスピタリティ溢れるご対応を頂き、ありがとうございます。
せっかくなので、ジェラートも購入。北大牛乳ヨーグルトとハスカップの組み合わせを選んだ。ヨーグルトの甘酸っぱさがとても美味しい。
北大を出て、行政機関を2か所、金融機関を1か所訪問する。キャンパス内をかなり歩いたこともあって、座ったら一気に眠気が襲ってきて危なかった。
終了後、急いでホテル(京王プレリアホテル札幌)にチェックインして荷物を置き、すぐに外へ出る。ツインに広い部屋だったが、今夜の滞在はほぼ寝るだけになるだろう。
札幌駅から地下鉄に乗り、福住へ。
札幌ドームへやってきた。今回の出張が決まってすぐにチケットを取っていたのだ。もしかすると、これが最後の札幌ドームになるかもしれない。
奮発して3塁側のかなり良い席を取った。期待していた以上にグラウンドが近い。
試合開始の1時間ほど前から席に座り、練習を眺める。特に、プロの守備練習はお金を払ってでも見る価値があると思う。
今日の先発は伊藤大海投手。昨日、予告先発が発表された時は思わずガッツポーズした。
試合開始前のメンバー交換で、BIGBOSSが登場。
スタイルの良さが際立っている。現役の選手みたいだ。
18時プレイボール。伊藤くんの立ち上がりが抜群に良い。超スローカーブも見られた。
初回の攻撃陣も圧巻だった。1番の近藤選手が初球を叩いてレフトへのヒットを放つと、2番の石井選手の初球でいきなりエンドランを仕掛けて成功し、たった2球で無死1、3塁のチャンスを作った。その後、無死満塁、1死満塁となり、渡辺選手のゲッツー崩れの間に1点を先制。そして、万波選手のレフトスタンドへのホームランが飛び出し、この回一気に4点を挙げた。ただ、ゲッツー崩れの際に足を痛めてしまった渡辺選手が心配だ。大きな怪我でなければいいのだが。
伊藤投手の調子はいまひとつで、ヒットを打たれてランナーを背負う展開が続いたが、それでも6回3失点でクオリティ・スタートを達成するあたりはさすがである。追いロジンもたくさん見られて良かった。
今日はとにかく打線が好調で、近藤選手、石井選手にもホームランが飛び出した。チャンスメイクもタイムリーヒットも随所に見られ、最終的には12得点を積み上げた。すごい。
ラッキーセブンの攻撃。久しぶりに現地で「ファイターズ賛歌」を聴いた。コロナ禍が明けたら、思いきり歌いたい。その頃にはもう北広島の新球場だろう。
8回の裏が終わったタイミングで、一足早く札幌ドームを後にする。出来れば最後まで見てヒーローインタビューも聞きたかったが、点差も大きく離れているし、このタイミングで出ないと夕食が食べられない。試合は、12-5で日本ハムが勝利を収めた。素晴らしい試合をありがとうございました。
早めに帰途についたので、電車も空いている。
大通駅まで戻り、「鮨処 西鶴」に入る。やはり、札幌へ来たらお寿司を食べたい。
カウンター席に座り、おまかせで握って頂く。若くて明るい職人さんが担当で、とても居心地が良い。
まずは鯵。新鮮なもので、歯ごたえがしっかりある。
活たこ。味が濃く、噛めば噛むほど美味しい。
中トロ。脂ののりが上品で、とろける一方で後味はすっきりしている。
サメガレイ。あっさりとした白身の味。
北寄貝。午前中に苫小牧に寄ったので、これは食べたかった。
牡丹海老。味噌が濃厚で美味しい。海老をここまで美味しいと思ったのは久しぶりである。
にしん。あまり生で食べるイメージはなかったが、とても脂がのっている。今度からメニューにあったら頼もう。
ソイ。北海道でお寿司を食べると、鯛の代わりにこれが出てくるイメージがある。鯛よりしっとりしている。
雲丹。今年は赤潮の影響で春ウニが全く揚がらず(ほぼ全滅しているらしい)、これは根室産とのこと。しかし、新鮮なものをミョウバンを全く使わず(人工海水を使って?)輸送しているそうで、雲丹本来の味がしっかり楽しめた。
お任せのラストはキンキの炙り。炙ることで脂が溶け出し、旨味がガツンとくる。これをラストに持ってくるとは、恐れ入りました。
ここからは追加で個別注文。卵焼き。
帆立(貝柱)。思っていたよりはるかに大きく、甘い。
最後は細巻き。おすすめだという筋子で巻いてもらう。〆にふさわしい濃い味だ。こういう言い方をすると申し訳ないが、やはり身体に良くないものは美味しい。
大満足でお店を出る。明るい職人さんのおかげで、楽しく食事が出来た。ありがとうございました。
札幌駅まで10分ほど歩き、「セイコーマート」に寄ってから23時前にホテルへ戻る。
シャワーを浴び、「十勝の白豆アイスバー」を食べる。「絹手亡」という希少な白いんげん豆を使用しているらしい。
白いあずきバーのようなイメージだが、味はかなり違う。しっとりした優しい甘さだ。
勢いで買ったショコラブラウニーデニッシュも食べる。セコマは魅力的なオリジナル商品が多いので、ついつい買いすぎてしまう。
YouTubeで今日の試合のハイライトを見て先ほどまでの感動をおかわりしてから、1時半過ぎに就寝。