6時半起床。
朝食は「吉田屋製菓店」のあん餅。
荷造りをして身支度を整え、家族3人で8時前に家を出る。今日から2泊3日で大阪旅行である。今回の旅行の主な目的は、娘に飛行機を初体験させることと、私の祖母に会いに行くことである。
バスで羽田空港へ。
搭乗時刻まではキッズスペースで遊ぶ。
羽田10:30発のJAL113便で大阪伊丹へ。
娘はCAさんからシールブックをプレゼントして頂いてご機嫌である。離陸を怖がるのではないかと心配していたが思っていたほどではなく、空の景色も楽しんでいる。
ドリンクも子ども仕様で、蓋とストローをつけてくださった。ありがとうございます。
フライト時間は40分とあっという間で、飽きることもなく順調な飛行機初体験になるかと思いきや、着陸時の降下が怖かったのと身体に掛かる圧力が気持ち悪かったようで、泣き出してしまった。最後に受けた印象が「怖い」「気持ち悪い」だったことで、最終的な感想は「もう乗りたくない」とのこと。あらら。
伊丹空港にある「551蓬莱」で豚まんを買い、昼食にする。
大阪に来たらこれは食べないと。妻はちまきも食べていた。
モノレールと阪急線を乗り継いで梅田(大阪)へ出て、一旦妻と娘と別れる。妻と娘は「キッズプラザ大阪」という子どものための博物館へ行くのだが、私は自由時間にしていいとのことなので、お言葉に甘える。
キャリーケースをコインロッカーに預け、JR神戸線の新快速に乗って明石駅へ。
時間はあまりないが、2カ所ほど訪れたい場所がある。
錦通りにある「魚の棚商店街」へ。
立派な商店街で、賑わいもある。
地元住民の台所を担う商店街だが、観光客も楽しめる。
玉子焼(明石焼き)の名店のひとつと言われている「たこ磯」へ。
15分ほど並んでから入店。お客さんはほとんどが地元の方のようで、店内で食べた後にお土産でも買っていかれる方が多かった。
玉子焼の”ミックス”を注文。普通の明石焼きには蛸が入っているが、もうひとつの明石名物の穴子も入っているバージョンである。ただ、私はタコ入りとアナゴ入りのものを別々に食べられると思っていたのだが、実際には全てに両方が入っていた。定番のタコだけのものも食べてみたかった。
出汁にたっぷりつけて食べる。優しい味である。
ソースを塗り、たこ焼き風にして食べてみる。これも美味しい。
2カ所目の訪問先は、明石駅前の複合施設「パピオスあかし」。
行政施設として市民広場、図書館、こども広場と子育てに関する相談窓口(支援センター)が入っている。泉市長時代に市民から要望が多かったものを駅前に置くという決断でこのようなラインナップになったそうだが、ここは駅前の超がつく一等地、利権関係でかなりの抵抗にあったとご本人がTwitterで回顧されていた。
5階の「あかしこども広場」を見に行ってみる。子育て支援に関する相談窓口や一時保育室、キッチンルームや工作ルームなど、驚くほど充実した施設である。施設だけでなく、スタッフの方の数もかなり多い。泉市長は子育て予算を2倍以上にしただけでなく、子育て行政に携わる職員数を3倍以上にしたとのことだったが、それを実感させられる光景だった。
その中でも特に、この「親子交流スペース ハレハレ」は圧巻だった。ほとんど「ボーネルンド」である。
明石市民はこの施設を無料で利用できる。「お金のある家の子どももない家の子どもも、思う存分遊べるように」という泉さんの思想が根底にある。
ほんのわずかな時間だったが、子どもを大切にする明石市の姿勢を垣間見ることができた。後継者の丸谷聡子市長も、どうか頑張ってください。
帰りは山陽電車に乗ってみよう。
今回は残念ながら乗れなかったが、山陽電車(電鉄)といえばこの3000系車両である。カッコよさと可愛らしさの両方を兼ね備えている。
後発の直通特急に乗ればいいのだが、せっかくなので先発の普通列車に乗ってみる。
明石海峡大橋が見えてきた。いつかは淡路島へ行ってみたいのだが、近いようで遠い。
10分ほどで普通列車を下りる。
明石海峡大橋の最寄り駅のようである。
後続の阪神線直通特急に乗り換える。
海沿いの景色を眺めながら、神戸方面へ走る。
新開地駅で下車し、阪急線の特急に乗り換える。先ほどの阪神線直通特急も梅田行きだが、どうせなら色々な電車に乗りたいと思うのが鉄道オタクの性である。あと、時間的にもわずかに阪急線経由のほうが早い(多分)。
阪急線特有の高級ふかふかシートで大阪梅田を目指す。
神戸から大阪まではあっという間である。
阪急線の梅田駅の光景は何度見ても圧巻だ。
地下鉄御堂筋線に乗り換え、難波へ。
妻と娘と合流し、今日の宿泊先「日和ホテル 大阪なんば駅前」にチェックイン。
バス・トイレ別で、室内では靴を脱いで過ごせるという子ども連れにとって非常にありがたいホテルである。しかも、値段も高くない。
3人なので、私は簡易ベッド(というか床の布団)。友達の家に泊まりに来た感があって楽しい。
夕飯の時間まで、部屋で少し休憩する。
夕食は、「本家大たこ 法善寺店」を予約しておいた。
店員さんの接客がとても優しく、子ども連れでも安心して食事が出来るお店だった。
娘の希望で注文した手作りポテトサラダ。おたふくソースを少したらして食べる。
イカゲソの塩焼き。個人的なイメージだが、大阪のお好み焼き屋さんのゲソ焼きは総じて美味しい気がする。
帆立好きな娘が喜ぶと思って注文した貝柱のバター焼きは、結果的に大人だけで楽しむことになった。娘が好きなのはお刺身だけらしい。めちゃくちゃ美味しいのに。
娘が一番楽しみにしていたのはお好み焼き。定番の豚玉をモダン焼きにしてもらった。
もちろん、たこ焼きも食べる。
最後はお好み焼きをもう1枚。今度は牛すじ入りにする。味が全体に染み込んでいて美味しい。
娘が保育園で習ってよく歌っていた『大阪うまいもんの歌』の1番の歌詞「大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで~ たこやき ぎょうざ お好み焼き ぶたまん♪」に登場するメニューのうち、今日だけで3つを制覇した。どれも美味しかったようである。ただ、何だかんだで一番良い表情をしていたのはデザートのバニラアイスだったような気もする。
高島屋の地下に入っている「ダイヤ製パン」で明日の朝食用のサンドイッチなどを買ってから、ホテルに戻る。
入浴をして、しばらくテレビを見てから娘を寝かしつける。朝から動き回っていたので疲れたのだろう、あっという間に眠ってしまった。
23時過ぎに就寝。床の布団は部屋の隅っこで居心地こそ良いが、ベッドから娘が落ちてこないかという若干の不安を抱えながら眠る。