社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

1月24日(土)

2015年01月27日 21時34分40秒 | 2015年

  9時過ぎに起床。彼女の家に来ると、朝からきちんとしたご飯を食べさせてくれる。私がシャワーを浴びている間にささっと作ってしまうのだから、すごい。味はもちろん美味しいのだが、それ以上に手際の良さに毎回感心させられる。

  お昼過ぎからお出かけ。車で、竜神大吊橋を見に行く。笠間からは大体下道で50キロぐらいの場所で、1時間半ぐらいで着いた。とは言っても、その内30分くらいは助手席で寝てしまっていたので、私の感覚的にはもっと早く着いたように感じられた。

  まずは、ダムの下から橋を眺める。覚悟はしていたが、やはり随分と高い。

  続いて、実際に橋のところへ。吊橋という響きのイメージよりは、かなりしっかりとした造りの橋である。ただ、渡り始めるとやはり高さを実感させられ、怖い。揺れないからまだ良いが、ところどころで足元が透明になっている場所があったりして、足が震える。そんな私の姿を見て、彼女はニヤニヤと楽しそうにしている。ちなみに、ここではバンジージャンプも出来るらしい。高さ100メートルからのブリッジバンジーということで、常設では日本一の高さらしい。まあ、私には関係のない話だが。

  水戸へ戻り(帰りは私が運転したので寝なかった)、「山翠」であんこう鍋を食べる。あんこう鍋は、水戸の郷土料理で名物のひとつである。冬が旬の時期なので、前々から一度食べたいと言っていたら、彼女がお店を見繕ってくれた。

  あんこうのフルコースを注文。肝豆腐、供酢、あん肝、柳焼き、鍋と、文字通りのあんこう尽くしである。メインは、やはりあんこう鍋だろう。見た目のイメージとは異なり、あっさりしていて鱈のような食感になっている。アラから出る出汁も美味しい。また、柳焼き(頭を焼いたもの)の、特にほっぺたの部分のお肉がコラーゲンたっぷりで美味しく、苦労しつつも一気に全ての身を平らげた。見た目はグロテスクだが、味は絶品である。

  スーパーに寄り、彼女の大好きな「ビエネッタ」を購入してから帰宅。アイス売り場でなかなか見つからず、最後に残っていた1つを冷凍ケースの奥から見つけた時の彼女の笑顔は、とてももうすぐ30歳を迎える女性とは思えず、10代の少女のようだった。

  彼女から聞いて初めて知ったのだが、女性は使わなくなった下着の処分に苦労するらしい。普通に燃えるゴミに出すのは恥ずかしくて抵抗があるし、ブラジャーなどはワイヤーが入っているので、分別の面でもそのまま捨てることは憚られる。そんな中、今下着ブランドメーカー「WACOAL」(ワコール)で行われているのが、「BRA Recycle」という取り組みである。専用の紙袋に使わなくなったブラジャーを入れてお店へ持っていくと、それを(開封することなく)袋ごとリサイクルして、「RPF」と呼ばれる燃料(廃棄物固形燃料)に生まれ変わらせてくれる。これは石炭等の代わりとして利用され、しかも石炭に比べて燃焼時のCO2排出量が30%も削減されるらしい。女性としては、これまで苦労してきた下着の処分が安心して出来て、なおかつ地球環境にも貢献することが出来る。企業としても、ブランドイメージの向上に役立つ。こういう取り組みを戦略的に構築できる人はすごい。


1月23日(金)

2015年01月27日 00時08分25秒 | 2015年

  7時起床。今日は、日曜日に休日出勤した分の振替休日を取った。

  身支度を整え、10時過ぎに家を出る。京浜東北線で横浜へ出て、京急線に乗り換えて立会川へ。駅前に坂本龍馬の銅像が立っている。この周辺には土佐高知藩山内家の下屋敷があったそうで、若かりし頃の龍馬がこのあたりで暮らしていたらしい。周辺の商店街も下町感溢れる良い雰囲気で、ゆったりした空気が流れている。

  駅から歩いて10分ほどで、大井競馬場に到着。初の大井競馬場である。最初はとにかく、その広さに驚かされた。これは、地方競馬の規模ではない。しかし、雰囲気は川崎競馬と同じで、味のあるおじさまたちが良い感じで場末感を醸し出している。

  とりあえず、第2レースから観戦。地方競馬の良いところは、コースとの距離が近いことである。馬たちが目の前を全速力で駆けていくのは本当に迫力満点で、その足音は耳に心地良い。鞭の音もはっきりと聞こえ、痛そうだが、馬にとっては軽い合図くらいの感覚でしかないという話も聞く。実際のところはどうなのだろうか。また、今日は馬場がかなりぬかるんでいたこともあって、豪快に泥が舞う様子も見られた。

  昼食は、屋台スペースにある「ふか河」のモツ煮込丼(生卵入り)。500円でこれでもかというほどモツ煮が入っていて、その出汁と卵が合わさったことでご飯との相性も抜群になっている。こういう掘り出し物があるのも、競馬場の魅力のひとつだ。最近、私の中で、「中年のおじさんが好む料理には外れがない」という仮説があるのだが、今日その仮説が一段と信憑性を増した。

  私が今日ここへ来た目的は、第5レースを観戦することだった。このレースに、以前北海道に競走馬の牧場を見に行った際に泊まったペンションのオーナーが育てた馬、ゴールデンウルフ(愛称:ポニョ)が出走するのである。ポニョは、生まれてすぐに母馬から育児放棄され、一から人間の手によって育てられた。そのため、かなり人懐っこいそうだ。そして、実際にパドックで見たポニョは、とても優しい目をしていた。ただ、競走成績のほうはというと、最近はあまり良い結果が出ておらず、今日のレースでも残念ながら10着に敗れた。第4コーナーまでは中段の良い位置にいたものの、最後の直線で伸びを欠いてしまった。そのため私は大損してしまったが、元気な姿を生で観ることが出来たし、無事にレースを終えることが出来ただけでも良かったと思う。

  今日の参戦は、第6レースまで。しかし、馬券は全く当たらなかった。まあ、そんな日もあるさ。

  最後に、4号スタンドにある「幸福堂」でモツ串(赤・白)とホルモン串を食べる。大井競馬場名物グルメのひとつらしい。名物と言われるだけあって、しっかりと出汁がしみこんでいて、美味しかった。また、お店のおばさんたちの温かい接客が心に残っている。運動会の日の朝に息子を送り出す母親のような温かさで、お客さんを応援していた。次はちゃんと勝って、胸を張って報告できるように頑張ります。

  帰りは、大井競馬場前駅から東京モノレールに乗る。

  新橋へ移動し、「銀座ウエスト」で休憩。ピスタチオのケーキと、ハーブミルクを頂く。先ほどまでとは打って変わって、上品なおばさまたちで溢れている店内。ここへはハーブミルクを目当てにたまに来るが、お店の雰囲気やこのような客層は少し苦手だ。そのため、飲み食いが終わるといつもそそくさと出てきてしまう。いつかはこういうお店で寛げるようになりたいものだ。

  銀座線で上野へ出て、15時32分発の常磐線水戸行に乗る。時間に余裕があるので特急料金を節約し、その半額で乗れる普通列車のグリーン車に乗ってみることにした。上野から水戸までの所要時間は、2時間10分。ただし、実際に走っている時間はそれより20分以上短い。途中、佐貫駅と土浦駅で、それぞれ10分の時間調整が行われたのだ。佐貫駅のそれは特急の通過待ちなので理解できるが、土浦駅でのそれは理由がわからなかった。私はともかく、日常的に利用している人たちにとっては、結構きついダイヤ設定だろうと思う。ちなみに、同じ区間を特急に乗ると、1時間強で着いてしまう。そりゃ、みんな特急に乗るわな。

  そういうわけで、水戸駅に着く頃には辺りは暗くなっていた。とりあえず、水戸駅から続く商店街を歩く。国道50号線沿いに続く商店街は非常に長く、端から端まで歩くのは容易ではない。また、車線も多く広いので、一般的な商店街のイメージとは少し異なる形になっている。一部シャッターが下りたままの場所もあるが、これだけの数の店舗が軒を連ねているのは素晴らしい。

  その商店街の中で、駅から1キロほど歩いたところにある喫茶店「フルーツバスケット」で休憩。果物屋さんの2階にあり、その名の通りフルーツを使ったメニューが豊富なお店である。ちなみに、果物屋さんとの直接的な関係(資本関係等)はないらしい。ただ、必要な時に必要な物を必要な分だけ仕入れることが出来るので、随分助かっているとのことだった。

  注文は、フルーツパフェ。ここのパフェは、とにかく本格派である。果物と生クリームとアイスクリームだけで構成されている。よくあるコーンフレーク等でのかさ増しは行われず、当然ながら缶詰の果物も使われていない。肝心の味も抜群で、果物の甘みや酸味を満喫することが出来た。このお店はパフェの種類も多く、様々な種類の果物を楽しむことが出来るようなので、色々とチャレンジしたい。とりあえず、次はオレンジパフェかな。

  彼女の帰宅に合わせて、私も水戸線で笠間へ移動する。水戸線が1時間に1本しかないのでなかなかスムーズに移動が出来ず、彼女の家に着いたのは21時を過ぎていた。やっぱり、田舎では車がないと不便である。