12月6日。なんの日だかご存知ですか??
サンタクロースの起源とされる「聖ニコラス」の日です。
貧しい人たちに自分のお金を分け与えたとされる大主教の記憶日です。
この日は、朝起きると聖ニコラスからのプレゼントがあるのです。
朝食テーブルの各席に置かれた赤い包み紙。
朝食を終え、包みを開けると、、、、、
タンジョリンとビスケットとチョコレート。
夜中に聖ニコラスが来て、みんなにプレゼントを残して行ってくれていました♪♪
大人になっても、こういうワクワクに巻き込んでもらえるのはとっても幸せなことですね♪♪
12月7日土曜日、、、、、。
ここコミュニティーでの生活は、出会いと別れの繰り返し。
ボランティアの子たちはだいたい半年~1年で祖国へ帰る。
その度にちょっと切ない。
けど、この7日土曜日にあった送別会は、2年間ガーデントレーニング&仕事を共にしたガーデン仲間マティアスの送別会でした。
他にも、居たのです。トレーニング&労働を共にした仲間たちが。
そんな彼らはみんな私が日本に居た2ヶ月の間にこの村から巣立っていきました。
マティアスは、最後の1人だったのです。
そんな彼も、この村を去って行きました。
彼の送別に作ったビスケット。
彼の名前入りで焼いてみました。、、、、が、、、、。
「S」が、、、、裏返し、、、(T_T)
ま、ご愛嬌です。笑
寂しくなります。
まったり&楽しく飲める大事な仲間がまた一人、居なくなってしまったのですもの、、、グスン(ノ_・。)
まぁ、悲しんでばかりもいられないのが、このコミュニティーライフです。
近頃、この村には外部から人が送られて来ていて彼らによって運営方法の改革が行われようとしています。
それにともない、様々な混乱や、疑問もたくさん。
その混乱や、みんなの「?」をクリアにするために、村の人数人と、外から来たマネージャーの立場の人とがチームを組んで、Guiding Visionというプロジェクトがたち上がっています。
ザックリ言うと、"この村の成り立ちや歴史を振り返り、「今」を見つめ、将来を導き出しましょう ”というもの。
その中の「『今』をみつめましょう」の段階で、「この村の『今』をみんなでアートワークで表現してみよう」というアクティビティがありました。
約10日間が与えられ、この村のみんなで、六角形に切られた紙に、各々思い思いの絵、詩などを書いて壁に張ってみましょうというものでした。
ところが、そのプロジェクトの実行委員の人から直接声がかかり、「いとえ~!なんか作って!!」とのこと。
「じぇじぇ、、、、(古い??笑)やだよ~~~」と抵抗してみたものの、押しに弱いわたくし。
作ってみました。
今、いとえが思うBotton Village
テーマは「Beauty, Emptiness and Hidden Hope 」。
美しい環境の中で草を食むヒツジ。
生命の神秘、植物の神秘。ガーデン、ファームの象徴であるタネ。
様々な製品を生み出すワークショップ。
この村内の需要のほとんどをまかなうことが出来る、フードプロダクション。
素晴らしい、環境に恵まれた美しい外観。
「Beauty」
しかし、中を開けると、真っ暗。
空っぽ。
中には、ハートの形がかけた、クロス模様の入った石。
過去2~3年でたくさんの人がこの村を離れた。
ここからの半年でもたくさんの人がこの村を離れる予定。
「Emptiness」
外部からのマネージャーに心を閉ざした村の人たち。
でも、それだけじゃない。
この硬い、冷たい石をどけて、更にそのフタを開けると、、、、。
写真撮り忘れ、、、、。
中は純白、ライトを仕込み光を放つ。
その光の周りには、小さな卵と、2匹のひよこたち。
「Hidden Hope」。
これが、今、わたしが客観的に見るこの村の現状。
箱のてっぺんの写真も撮り忘れてしまったのね。
バラの花びらを一面に張詰めたの。気の遠くなる作業だったわ~。笑
12日木曜日。
とっても強い風が運んで来た、地上を這うように谷を包み込む白い雲。
比較的過ごしやすかった午前中が嘘のよう。
この白い雲に包まれた村は、湿度が高く、骨の随まで冷やされるよな、厳しい寒さに覆われたのです。
日が短い。どんより曇り空。骨まで冷える寒さ。
しんどい。。。。。。
このしんどさを乗り越えるために、クリスマスがあるんだと、つくづく思う今日この頃。
13日金曜日。
朝食を食べていると勝手口から歌声が、、、。
サンタ~ァルゥジィア~♪ サンタ~ルジィア~♪♪
12月13日は、Saint Lucy's Day なのです。
これも、聖ニコラスと似た感じ。
聖ルーシーが、貧しい人たちに施しをしていたという既述から、スウェーデンやイタリアで主に受け継がれているもの。
この村では数人の若者たちが、日が登る前の暗い中、歌いながらキャンドルの光で食卓を灯し、各家の一人一人に手づくりのパンやビスケットを配るのです。
今年のわたしのお家のご近所をまわってくれた若者衆。
外はどんなに寒くても、運営混乱はあっても、やっぱりこの村の行事は、暖かい。