10月28日 金曜日~30日 日曜日
(日記終盤にお気に入り集合写真あり☆)
バイオダイナミック農業セミナー2011年度 第3回
Farm Organism @ Sutton Bonnington, Nr Loughborough
ファームの有機的生体 @ 英国の真ん中辺りのバイオダイナミックファーム
プログラム内容
・ファームウォーク
・イベント"Sowing Future"への参加
・製粉場、ベイカリー、小学校訪問
・歌
・各研修生による各ファームのプレゼン
・農業講座 byシュタイナー についてのディスカッション
イギリスの右上に位置するノースヨークシャーから真ん中に位置するノッティンガム界隈での講習への参加。
片道4時間強かかるので、前泊させてもらいました。
講習1日目の朝。
深夜の小雨が朝日に照らされてキラキラ。
とっても清々しい講習のはじまりでした。
今回、講習の主な舞台となったのはノッティンガムとレスターの間に位置する大きなバイオダイナミックファーム。
そこでは、牛、ニワトリ、七面鳥、ブタ、野菜、麦などが育てられていました。
・ファームウォーク
やっぱり、各地方&ファームによって土質が全然違うのね。
ここのファームの土は若干砂っぽくて柔らかい土。
そして、まるで水辺のような丸っこい石ころがあちこちにたくさん混ざっていました。
外で自由に歩き回る七面鳥
そしてニワトリ
鳥たちはとても健康そう!!みんなキラキラの目で元気に地面をつついていました。
ここの七面鳥たちは、もちろんクリスマス用で、一部はいとえの居る村にも出荷されるそうな。
"You have to say HELLO to them when they come to chrismas table!"って、、、、
なんだかシュールよね、、、f(^_^;)
ここのファームのバイオダイナミック調合剤の保存庫も拝見。
カモミールが詰められた腸。
ん~~。ソーセイジ食べたくなってしまう、、、(笑)
バイオダイナミック調合剤散布用のタンク。
チューブの部分はプラスチック製。
バイオダイナミック調合剤撹拌用の貯水タンク。
大きな倉庫の屋根に設置され雨水をためられる仕組み。
これはとっても便利!ポンプもなんもなくても水の出&止ができる仕組みになっているのです。
これはとってもImpressive!!
農場の説明を受けていると、横で牛たちの行列。
彼らの向かった先には水飲み場。
そして、帰りも行列をなしてくるからおもしろい(笑)
今回の各地訪問の基本的な目標は農産物の流れを知る!という感じでした。
"Sowing the future"のイベントで
麦の種を2ヘクタールの土地に手まきし、
(仕上げはトラクターで覆土)
風車の製粉場見学をし、
ベーカリー見学&ピザ作りをしました。
そして、この農場から野菜を、ベーカリーからパンを買っているノッティンガムの真ん中にあるシュタイナー教育の小学校も訪れました。
ノッティンガムの街中にありながら大きな庭、緑が広がる敷地で、ここの児童たちはラッキー☆
小規模ながら菜園もあり、妙なカボチャも発見!
青空に、黄色い葉っぱが西日に照らされキラキラ輝いていました。
広いお庭の雑木林の真ん中辺りに建てられた舞台。
シュタイナー的建築を学んだ学生の作品らしいです。
この講座の中では一般農家(Not organic, Not Biodynamic)を訪ね、そこのファーマーのお話も聞きました。
一般的な農業に携わる方のお話もきかないと☆
大きな大きな土地を持っているのに、ファーマーはたったの5人。
そして、100頭以上の肉牛。200頭以上のヒツジ。。。。
近頃の小麦価格の高騰もあり、商売繁盛らしいです。
とってもリッチなファームらしく、お家が美術館のよう!!
ちょと、これにはみんな目が点でした。
さて、、、
"Sowing the Future"
これはスイスから始まった運動。
穀類の種まきを一般市民の方々にもしてもらい、収穫も一緒にするというもの。
日本の田植え参加&お米の収穫参加と似たような感覚ですね☆
宿舎に帰ってから隣に座った子がいとえのフードにたくさんの麦が入っていることに気づき、
「Oh dear, まだ入ってるよ!みんないとえにむかって種まきしたんでしょ?!Oh poor Itoe~!!」と言いながら
みんなでお腹抱えて笑いました。
カメラもって写真を撮っていたから、みんないとえに向かって種まきしたのよね。
でも、おかげで素敵なみんなの写真がいっぱいなのよん♪ 満足☆
せっかくだから、麦で遊んでみたりして☆
たねまき後の集合写真
数人がヘイベールの上で休んでいたから
「写真とろ~!!!集まって~!!あなたも登れる?
もうちょっと登ってください。ここ来て。ここに立って。はい帽子!」
なんてお願いごとしてたら
「なんだか、結婚式の写真撮影みたいだね~Hahaha~」なんて言われちゃいましたf(^_^;)
でも、素敵でしょ♪♪♪♪ 一生涯にそうそうないです。ヘイベールのピラミットの上での集合写真!!
各研修生による各ファームのプレゼンは、みんなの働いているファームの事が見えて良かった。
そして、なによりみんなが各自分の場所を愛している事が伝わってきて最高でした。
みんな自分のファームを誇りに思い、一緒に働く人たちを愛し、ファームを愛し、日々の仕事を一生懸命している。
みんなの話す表情からそれが全部伝わってきたの。
みんな所定時間オーバーしながら、キラキラ語ってくれました♪♪
今回の総括。
Farm organismの答えを学んだというよりも、それを理解するうえでのスタートラインに運んでもらったような、そんな感覚でした。
ファームは、農場にある"もの"のみで形成されているものではなく、そこで働いているヒト
そこを出入りする農産物、取引先、全てのつながりをみないといけないこと。
バイオダイナミック的視点でファームを成立させたい場合、基本的にファームで必要なもの(堆肥など)はファーム内でまかなえる事が理想。
その他、アントロポゾフィー的ファームの解析も(これはいとえの中でも消化中~~)語り合いました。
今回のこの土台を大切に、自分のいる農場を新たな視点で見つめながら生活していこうと、そんな気持ちになった講座なのでした。
みんなでPUBに行って帰ってきたところ。
ちょっぴりほろ酔いのMAXピース☆☆☆
(段ボールはお持ち帰りしたピザの箱)
確かじゃないので控えました。
貝殻はこの手の中にははいっていませんよ~。
でも、言われてみると両端の石ころは貝殻っぽい形&柄してますね☆
貯水タンクは、
1、大きな倉庫の雨樋の水が流れ込む。
2、タンク上部に排水ようのパイプがついていて、一定量以上の水はパイプをつたって排出される。
3、タンク下部にホースがついていて、そのホースの排出口をタンク内の水面より下に下げると水が出る。
4、ホースの排出口を水面より上にもちあげると水が止まる。
そんな感じでした。
今居るおうちでは、昼食&夕食前に食前感謝の歌を歌っています(朝食前はお祈り)。
"太陽と雨、草と麦に、
そして海や土の上で働いた全ての人に、
それは私たちが毎日の食事ができるためのもの
私たちの愛と感謝を捧げます"
そんな歌を歌っています。自然にも労働した人にも全てに感謝するこの歌詞はとても好きです。
日本語の「いただきます」
どこかで「あなたの命をわたしの命にかえさせていただきます」の略だと聞いた事があります。
食物のもとの命への感謝。
やはり、日本語ってすばらしい!!。
そして、セミナーの曲ですが、、、。
特に「シュタイナー的」なものではありませんでした。
なんだろう、インディアン的なハーモニーを楽しむ感じの曲でした。
録音があるので、機会があればぜひ☆
今回は楽しさ度が増した感じで、
ダイアリーからも楽しさが伝わってきます。
>まるで水辺のような丸っこい石ころがあちこちにたくさん混ざっていました。
貝殻もまざっているみたいだね。
海か河から流れてきた石や砂の堆積層かもしれません。あるいは大昔、ここが海だったかもね(うわ、大雑把な言い方)。
聞いた話ですが、フランスのローヌワイン、ローヌ川流域のブドウ畑にも丸い石がごろごろしてるんだけど、石が昼の日光で暖まるので、夜間もブドウを一定の温度で保つのに役立っているそうですよ。
雨水タンク、これどうなってんすか?
ポンプがなくても、出水の調節ができるとは?
屋根の上のタンクに雨水が満杯になると、一定の量の水が下に流れる仕組み?
>Farm organismの答えを学んだというよりも、それを理解するうえでのスタートラインに運んでもらったような、そんな感覚でした。
生産だけでも、流通だけでも経済活動は成り立たな
いのは当然なんだけど、それぞれの立場で仕事に没
頭していると、ついつい全体の仕組みを忘れがちに
なるよね。自分が置かれているポジションが全体の
中でどうやったら貢献できるか、考えないとね(自戒を含めて)。
禅宗では、ごはん食べる前にいくつかのお題目を唱
えるんだけど、
その中に「功の多少を計り 彼の来所を量る」って
いうのがあって、
今、目の前にあるお魚がたどってきた道に思いを巡
らせるべし。ってことですよね。
こんなことは、言わずもがななんだけど、時々気づ
かせてくれるいい言葉なので、ごはんを食べる前、
お酒呑む前に、思い出したりしてますって、食べ物
の話になっちゃいました。
ところで、プログラムの「歌」って何?
セミナーではみんな、それぞれ歌ったの? ドキドキ。
ユーリズミーのように、独特の歌唱法などがあるのかな?
こんど歌、聴かせてください (  ̄0 ̄)