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あなたの言う『自己肯定感』とはどういう意味ですか?」東大に推薦合格した高校生が面接で出した答え
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9・24・2022
東京大学をはじめ、面接などの推薦入試を受ける人が増えている。現役東大生の黒田将臣さんは「面接では背伸びをしてもいいが、嘘はついてはいけない。『付け焼き刃の知識で自信がないですが』などの枕詞を付けておくと印象も良く、逃げ道にもなる」という――。
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まず、推薦でもAOでもよくあるダメなやり方として、「教授に対して知識をひけらかしてしまう」というものがあります
「私はこんなことを知っています」ということを、必要以上に教授に見せてしまうということです。
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多くの受験生は1つの重大な事実を忘れています。それは、相手はその道のプロであるということです。あなたが「これがわかっているのはかっこいい/自分を大きく見せられるはずだ」と思う知識は赤ん坊が大人と会話を試みるようなものでしかなく、相手は専門用語に対する感度も非常に高く、言葉の正しい使い方についての基準は常人の何十倍も高いのです。
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自分には東大教育学部に推薦で合格した友達がいるのですが、プレゼンで「子供の自己肯定感を育めるような教育が必要だ」ということを軸にして、自分の高校時代の活動に立脚して語ったそうです。質問もある程度事前に想定していた通りのものが来て、うまくこなすことができたそうなのですが、後半に入ってからの東大教授からの予想外の質問に驚愕(きょうがく)したのだとか。
「あなたはプレゼンの中で、『自己肯定感』という言葉を使っていましたが、あなたのその言葉の使い方と一般的に認知されている定義との間に、違う部分があるかもしれないと考えたことはありますか?」 20個以上質問を想定していた彼女でも、この質問は完全にノーマークだったそうです。
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確かに言われてみると、「自信」という意味で「自己肯定感」という言葉を使う人もいれば、「前向き」という意味で使う人もいるでしょう。また、「期待」とか「信頼」とか「信用」とか、微妙に意味が異なっているけれど使い分けることが難しいさまざまなニュアンスがあったりもしますよね。
東大の教授のこの質問は、その部分を聞いたものだったわけです。彼女はこの質問に対して、自分の使っている言葉の意味と一般的な解釈で、共通な部分と異なっている部分を説明し、どう異なっていたのかを示し、合格することができたと言います。
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そしてもう1つ重要なのは、素直であることです。
例えばみなさんは、教授にどうしても答えられない質問をされた時や、どうしても知識の量的に難しい質問を投げられた時にどう対応しますか?
こういう時、多くの学生はわからないということを隠そうとすると思います。しかしこういう場合、わからないことはわからないとはっきり言って、不勉強であることを認めた方がいい場合もあります。それを下手に知ったかぶってしまうと、それこそ嘘になってしまうことがあるのです。嘘にならないコミュニケーションを取るためには、素直に相手の言うことを受け入れる必要があるのです。
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