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「わずかな人にわずかな効果だけ」紅麴事件でわかったサプリのワナ…「機能性表示食品」はただ申請するだけの “ザル” 表示

2024年04月05日 23時06分39秒 | 医療のこと



「わずかな人にわずかな効果だけ」紅麴事件でわかったサプリのワナ…「機能性表示食品」はただ申請するだけの “ザル” 表示
4/5(金) 21:26配信




SmartFLASH
摂取者の5人が死亡した、小林製薬のサプリ「紅麹コレステヘルプ」


 小林製薬が発売したサプリ「紅麹コレステヘルプ」による健康被害報告が相次いでいる。現在までに5人が死亡。同社製の紅麹はOEM供給され、他社製品にも利用されており、サプリメントのリスクがあらためて問われている。


【画像あり】知らないとヤバい!飲んではいけない “死のサプリ”


 2014年、『病気になるサプリ 危険な健康食品』という著書を刊行し、警告を発していたのが東京大学非常勤講師の左巻健男氏だ。


 左巻氏は長年の理科教諭としての経験にもとづき、疑似科学の研究を続けてきた。そこで、健康食品のなかに科学的根拠を持たない怪しげな製品が多くあると認識し、健康被害の報告例も検証。そして、こう断言する。


「結論から言えば、ごく少数のサプリに、健康な人にとってわずかな効果が認められるだけ。病気持ちの人には、むしろマイナス面を増幅させる危険性が高い」


「紅麹コレステヘルプ」については、「機能性表示食品」の認可を受けているのが問題だ。この制度ができる2015年4月以前は、機能性を表示できる食品は、国が個別に許可した特定保健用食品(トクホ)と、国の規格基準に適合した栄養機能食品に限られていた。


 しかし、安倍晋三政権の成長戦略の一環で制度が改変。星の数ほど健康食品があるなか、機能性をわかりやすく表示した商品の選択肢を増やせば、消費者が購入しやすくなるだろうという目論見だった。


 ただ、トクホは効果や安全性について国が審査をおこない、消費者庁長官が許可したものだが、機能性表示食品はあくまで事業者の責任において、科学的根拠にもとづく機能性を表示したもの。消費者庁に届け出るだけで、パッケージに「機能性表示食品」ともっともらしい表記が可能となる。


 消費者からすれば、機能性表示食品と謳ってあれば、それだけの効能が約束されていると捉えがちだ。しかし、実態は “ザル” のような仕組みなので、結果として薬害ならぬ “食害” がこれまでも一定数起きてきた。


 被害が今も昔も多いのはウコンだ。肝臓にいいとされる生薬だが、それは「健常者にとってのこと」と左巻氏。


「日本肝臓学会が2005年に『民間薬および健康食品による薬物性肝障害の調査』というデータを発表しました。薬物性肝障害の要因のうちいちばん多かったのがウコンで、全体の24.8%と断トツでした。


 薬物性肝障害とは、文字どおり、薬物を服用した結果、肝臓が炎症などを起こすことです。アルコールなどと同様、健康食品のなかにも、過剰摂取すれば肝臓が分解しきれず、かえってダメージを受ける成分が含まれる場合があるのです」


 同調査では、死亡例も3件報告されているが、うち1つがウコンによる急性肝炎から多臓器不全に至った例だ。この患者はそもそも肝硬変を患っていたという。同調査では、ウコンの効能自体が肝臓の負担となり、肝障害を引き起こす例だけでなく、アレルギー性由来、あるいはウコンに含まれる鉄分の過剰摂取由来の例も報告されている。


 左巻氏によると、ほかに多いのがクロレラだという。


「今でこそブームは過ぎましたが、流通量が多いせいか、国民生活センターに寄せられる健康被害報告では、1980年代から上位を占めています。発疹などの光過敏症、下痢や吐き気、肝機能障害も起こすとされます」


 現在、サプリの売り上げ上位を占めるのはマルチビタミン・ミネラル類や亜鉛、アミノ酸などが多い。それらの健康被害は日本ではとくに聞かないが、人によっては避けるべきなのは言うまでもない。


 厚生労働省も、たとえば『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』のサイトで、喫煙者や喫煙歴のある人は高用量のβカロテン、ビタミンAを含むマルチビタミン・ミネラルの使用は避けるべきだとするアメリカの研究を紹介している。


 厚労省の元医系技官で、東京・代々木のみいクリニック理事長の宮田俊男氏は、「機能性表示食品認可のプロセスがかなり不透明」だと指摘する。


「消費者庁管轄なのに、今回の紅麹の件ではSNSで厚労省が叩かれました。一般の人に、誤解があるようです。


 食品メーカーは商品の機能性立証のため、臨床試験をおこない、結果を論文にまとめます。論文がジャーナル(専門誌)に掲載されるとお墨つきが与えられたことになり、その実績をメーカーは消費者庁に届け出ます。


 しかし、けっこうなお金を出せば査読(内容の審査)なしの論文を掲載する、ジャーナル業者があると聞いたことがあります」


 消費者庁側は、書類の形式上の不備がないかをチェックし、問題がなければ受理する。届け出は消費者庁のWebサイト上で公開され、誰でも確認できるので捏造はできない、という性善説に立った制度だが、それ自体に不備がある。


「これまでも科学的根拠が薄い製品が出回っては問題視されてきました。特保も機能性表示食品も、医薬品におこなわれるような周期的な検査を受けないんです。


 消費者庁のチェック機能も、制度発足時より上がっている印象は受けますが、それも乳酸菌関連など、多くの製品が市場に投入される分野において。


『紅麹コレステヘルプ』のような、悪玉コレステロールを低減させる機能性表示食品はこれまでさほど出ておらず、当初からガードが下がり気味だったのかもしれません」


 宮田氏は、“紅麹事件” を経て、「課題が新たに生じた」とも語る。


「初診時には必ず患者に問診票を書いてもらいますが、現在服用中の薬を書く項目はあっても、サプリまでは問わないのが普通。肝臓病などの既往歴があれば、症状によって漢方やサプリの摂取も確認する程度でしょう。


 ただ、肝臓は多くの生活習慣病とリンクしています。診察していても、脂肪肝が最近は増えている印象があり、そんな患者が肝臓に負担となるサプリを常飲していたら、と思うと気が気ではない。今度の件で、問診票を改めねばと実感しましたね」


 サプリ摂取についても、まずは医師に相談すべきかもしれない。ましてや、健診などで肝臓に黄信号がともったなら注意が必要だろう。


文・鈴木隆祐

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『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」

2024年04月05日 22時07分21秒 | 文化と芸能


4月10日 ウルトラQ お金が大好きな少年がカネゴンになってしまう! - TELEMAGA.net|講談社 (kodansha.co.jp) 




4月10日 ウルトラQ お金が大好きな少年がカネゴンになってしまう!
今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 4月10日(1966年)


2023.04.10


テレビマガジン編集部


『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。


あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月10日」(1966年)。
 他の「ウルトラ怪獣日和」を読む


カネゴンになってしまった金男少年  ©円谷プロ
『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローが登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。


お金にがめつい加根田金男少年は、不思議な繭に飲み込まれカネゴンになってしまった。カネゴンは友人たちにお願いし、元の姿に戻る方法を探す。



金男がカネゴンに
1966年4月10日は『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」が放送された日です。お金にがめつく、人が落としたお金を自分のものにしてしまうガキ大将の金男少年。ある日、金男は子どもたちが開くバザーで、お金の音がする不思議な繭を手に入れた。その後、帰宅した金男は、お金のことばかり考えていることを親に咎められる。


「今の世の中、親よりお金のほうが大事だもんな」そう言う金男に、母親はあまりお金にばかり執着していると「カネゴン」になってしまうと、忠告する。しかし、金男はその話を聞こうともしないのだった。金男が自室に戻ると、持ち帰った繭が巨大に成長していた。繭の中には大量の小銭が入っており、金男は大喜び。しかし、身を乗り出してお金を取ろうとすると、金男は繭の中に引きずりこまれてしまう。




巨大化した繭の中には小銭が詰まっている  ©円谷プロ
翌日、目を覚ました金男は、鏡に映った自分の姿に驚いた。なんと、母親の言ったとおり、金男はカネゴンになってしまっていたのだ。両親に怖がられ、街をさまようカネゴン。友人に、元に戻るための方法を探すよう頼むが、普段の行いが悪いからか、お金を請求されてしまうのだった。


友人に150円を払い、協力してもらうことができたカネゴン。友人は、ほかの子どもたちからお金を集め、カネゴンに食べさせる。すると、カネゴンの胸にあるレジスターの数字が増えていった。カネゴンは、お金が食べ物なのだ。ひとまずその場をしのぐことができたカネゴンだったが、レジスターのカウントが0になると、餓死してしまうと推測された。


元の姿に戻る方法を探すカネゴン
カネゴンのレジスターは、0に近づいていた。そこで、少年たちはカネゴンを元に戻す方法を神様に聞くために、怪しい祈禱師のもとを訪れる。祈禱師によると、カネゴンの願いは「ヒゲ親父が逆立ちをしたときに叶う」らしい。ヒゲ親父とは、金男たちが遊び場にしている広場を工事している作業員で、仕事の邪魔になるとはいえ、ブルドーザーで子どもたちを追い回す危険な人物だ。


それを聞いた子どもたちは、カネゴンを元の姿に戻すことは無理だとあきらめ、どこかに売ろうとする案が出てきてしまう。最終的に、芸を覚えさせ、食料になるお金を稼がせようと思いつく少年たちであったが、自分が売られそうになっていることに気づいたカネゴンは逃げ出してしまった。


街にやってきたカネゴンは、お金を運んでいた女性が自分の姿に驚き、落としてしまったお金を食べ始めてしまう。街を出歩いているカネゴンはすぐに騒ぎになり、金男の両親が呼び出される。しかし、両親が到着するころには、カネゴンは友人たちに連れられ姿を消していた。


友人たちに芸を仕込まれるカネゴンだったが、お腹が減って身が入らず、友人たちに愛想を尽かされてしまう。そこに、ヒゲ親父が現れた。ヒゲ親父はカネゴンの姿に驚くが、カネゴンは尻尾に蛇がかみついたことで、助けを求めてヒゲ親父を追い回す。ヒゲ親父はカネゴンを追い払うためブルドーザーを暴走させるが、それによって目がまわり、崖から転落。ブルドーザーから投げ出され、ひっくり返ってしまった。


すると、突如カネゴンの体がロケットのように火を吹き、空に飛んでいった。そして、パラシュートが開いて戻ってくると、カネゴンは金男の姿に戻っていたのだった。


金男の両親もカネゴンになってしまった  ©円谷プロ
帰宅し、元の姿になったことを両親に報告する金男。しかし、そこには2体のカネゴンがいた。警察に呼び出され、銀行に行った際、両親は散乱したお金をこっそりくすねており、それによってカネゴンになってしまっていたのだった……。
コイン怪獣 カネゴン


ヒゲ親父がひっくり返ると、なぜかロケットが噴射し上昇。空の旅から帰ってくると、金男に戻っていた  ©円谷プロ

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天皇の宮中祭祀 だれのために祈っているのか

2024年04月05日 21時05分25秒 | 皇室のこと

天皇の宮中祭祀 だれのために祈っているのか
4/4(木) 7:35配信






毎日新聞
大嘗祭の「悠紀殿の儀」で、帳殿に進まれる十二単姿の皇后陛下(現在の上皇后美智子さま)=皇居・東御苑の大嘗宮で1990年11月22日、代表撮影


 天皇の宮中祭祀(さいし)は、なにをしているのか、なんのためにしているのか、わかりにくいところもあります。


【写真】「衛門参役者」がともすかがり火のなかで行われる「主基殿の儀」


 東京大学大学院総合文化研究科教授の山口輝臣さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】


 ◇ ◇ ◇ ◇


 ――宮中祭祀は縁遠く感じます。


 山口氏 宮内庁が一部を映像で公開するなど、より開かれたものにしようという動きは以前からあります。ただ、天皇がどのような考え方で、なんのために祭祀をしているのかはなかなかわかりませんでした。最終的には天皇本人が言わない限りわからないことだからです。


 そのことを明らかにしたのが、2016年に当時の天皇陛下(現在の上皇さま)がビデオメッセージで明らかにした退位についてのおことばです。


 おことばは、天皇の務めとして大切にしてきたものとして二つをあげています。一つは国民の安寧と幸せを祈ることです。宮中祭祀を指していると思います。


 もう一つは、人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことです。例として日本各地への旅をあげ、天皇の象徴的行為としています。「平成流」といわれるものと、ほぼ重なります。


 おことばでは、この二つに密接な関係があると述べています。


 ――天皇自身が宮中祭祀についての考えを明らかにした、ということでしょうか。


 ◆天皇の告白だと思います。「平成流」と祈りは別々のものではなかったということです。


 宮中祭祀は回数も多く、時間も早かったり、遅かったりします。寒いことも暑いこともありますし、準備も大変です。なぜ宮中祭祀をするのか、自分にとってどういうものかということをはっきり国民に伝えたのだと思います。象徴天皇のなかに宮中祭祀を位置づけ直す作業と言っていいと思います。


 ――宮中祭祀がどういう位置づけなのかはこれまでよくわかりませんでした。


 ◆戦後の宮中祭祀は、戦前と異なり、明確に法的根拠と言えるものはありません。だからこそ天皇個人の意向を反映させやすいとも言えますし、あるいは最終的には天皇自身が判断するしかない領域だといえるかもしれません。規定がないことをおことばによって補ったとも言えます。


 天皇みずからが宮中祭祀の意味について表明したことは、今後のあり方にたがをはめた面があります。この形を次世代に継承したい思いもあったのではないでしょうか。しかもおことばは国民に支持されましたから、象徴天皇のなかに宮中祭祀が位置を確保したと言えます。


 ――保守派の一部には、天皇は祈るだけでよいという意見もあります。


 ◆一見、戦前回帰の考え方のようにみえますが、そうではありません。戦前の天皇は統治者であり、元帥でもありました。そのなかであえて宮中祭祀が一番重要だという人は多くありませんでした。


 むしろ戦後になって出てきた、「武ではない文としての天皇の本質」というような考え方から、戦前も戦後も共通しているものは何かとなった時に、宮中祭祀が浮かび上がってきたということです。実は戦後的な発想です。


 上皇さまは、これまでの天皇とは大きく違うやり方で、国民との距離を詰めました。威厳のある天皇であってほしいと考える保守派の一部には「平成流」は何か違うという感覚があるのかもしれません。


 ――「平成流」であれ、宮中祭祀であれ、天皇が社会に影響を与えることをどう考えるべきでしょうか。


 ◆憲法に規定がある以上、天皇の政治や社会に対する影響力がゼロになる想定は現実的ではありません。かといって何をしてもいいということではありませんから、そうしたことを含めて議論することが憲法の想定しているところです。最終的に決めるのは、主権者の国民であることに変わりはありません。


 ただし、宮中祭祀をやめることはできないでしょう。天皇にもそれなりの自由があります。宮中祭祀は私的行為として天皇が選択している立て付けですから、制限は難しいでしょう。


 宮中祭祀については、事柄の性質上、どうしても天皇のイニシアチブが強くなりますが、国民がどう考えるかはまた別の問題です。要するに天皇からボールが投げられたということではないでしょうか。せっかくボールを投げてくれたのですから、もう少しみんなで考えましょうということだと思います。


 おことばが明解なわりには、祈りの側面に着目した人があまりいないのは不思議なことだと思っています。それだけすごい変化球だったのではないでしょうか。(政治プレミア)




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まだ明るい境内です

2024年04月05日 19時05分24秒 | 日々の出来事
春がきますね!




3/19/2023
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また、動き始めた水車です⭐

2024年04月05日 18時05分19秒 | 日々の出来事

一年以上、動かないまま放置されていました。修理費用は高額になるので、なかなか予算繰りが大変だったようですね。やっと、動き始めました。



3/24/2024
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