いすみ鉄道ファン

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いすみ鉄道民話の旅

2008年07月29日 | いすみ鉄道沿線の文学・歴史

『いすみ鉄道 民話の旅

 お元気ですか?

 こちらは「すこぶる元気です」と言いたいのですが、ちょっぴり落ち込んでいます。理由はこれと言ってないんですが、何だか疲れています。

 都会の生活に疲れたのか・・・心が萎えているのかもしれません。こんな気分を癒すために、今、房総を旅しています。

 今日、ローカル線に乗りました。「いすみ鉄道」という小さな小さな列車です。みかし読んだ童話の中に「マッチ箱の列車」という話がありましたが、マッチ箱という表現がピッタリする列車です。

 海辺の町を出発し、房総半島の山の町に向かいます。

 ガタン ゴトン ガタン ゴトン

 ガタン ゴトン ガタン ゴトン

 ガタン ゴトン ガタン ゴトン ・・・・・・

 心地よい揺れが全身に伝わります。

 窓には田園風景が広がります。「日本には自然が少ない」なんて嘘です。ここは自然がいっぱいです。思わず窓を開けました。草の香りというか土の香りというか、久しぶりに嗅いだにおいです。とにかく、都会では嗅ぐことのできない爽やかな空気です。

 「蛇行する川」、むかし小学校の授業で勉強したことおぼえていますか・・・。

その川の蛇行を目の当たりにしました。ほんとうに大蛇が体をくねらして進む姿そのものです。大蛇のような川に時々、橋が架かり、マッチ箱の列車が横切ります。そのたびに川面がキラキラ輝きます。

 混雑と騒音、みな黙々と足早に駆け抜けるのが駅のイメージでした。驚かないでください。十三の駅のうち駅員のいる駅は二つだけです。ほかは無人駅です。切符売り場も改札口もありません。・・・じゃあ、どこで切符を買うのかって?それは、帰ってから話します。お楽しみに。

 ああ、それからお城もあるんです。徳川四天王の一人、本多忠勝の築いた白壁の天守閣が山の頂にそびえているんです。今も天守閣からは城下が見下ろせます。城下に下りると瓦屋根と格子戸の家並み、古い商家や宿屋、造り酒屋、寺が並ぶ町・・・この町の景色は江戸時代のようです。秋にはお城祭りが行われるようです。この街並みを鎧兜を見につけた武者の行列が練り歩くそうです。秋にもう一度訪れようと思っています。

 薄い小さな本を買いました。幼い日もどって久々に民話を読みました。民話って子供だましかと思っていたら、認識違いでした。何気なく使っている地名にも、樹木や池にも祖先の願いや思いがこもっているんですね。柄にもなく「人間が生きる」とは、「より人間らしく暮らすには」なんて人生について、ほんの少し考えてみました。萎えた心が少し元気になりました。

 今夜は養老渓谷の温泉宿に泊まっています。露天風呂もあります。静かな静かな月の夜です、来週、帰ります。今度は君と一緒にこのいすみ鉄道の旅をしたいです。案内します。

  『いすみ鉄道 民話の旅』 エピローグ でした。

発行:大多喜町

協力:いすみ鉄道 大多喜町商工観光課 大多喜町商工会

『いすみ地方の民話』 斉藤弥四郎  

絵: 最首静子 清水三枝  

先日、友人から借りた『いすみ鉄道 民話の旅』を鞄に入れて、房総横断切符で小湊鉄道~いすみ鉄道~JRで旅をしました。

いすみ鉄道沿線の民話がたくさん書かれていて、エピローグと全く同じ気持ちになりました。

昔聞いた話、初めて知るお話、かわいいイラスト、心が癒されました。癒されるだけじゃなく知恵に感心したり、親孝行話に感動したり、いすみ鉄道沿線の風景までがタイムスリップしているかのようでした。 

中に書いてある肝心のお話が聞きたい? 

じゃあ、夜が長くなった頃にお話します。 お楽しみに。 

大多喜駅に左の本が一冊置いてありましたよ 

この本を貸してくださったYさん、ありがとうございました 

 返したくないけど・・・・・・(*o☆)\バキッ!