散日拾遺

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一週間

2015-06-03 10:51:49 | 日記

2015年6月3日(水)

 

 何の予定も義務もなく、完全に放心できる一日というものはありがたい。本来、週に一日はこういう日のあるのが人間の理想というもので、なかなかそうはできない弱き衆生のために、主が全能の権威をもって「安息日」を命じられたのではないかと思う。

 もっとも、僕ら日本人の原型である農民の日常では、七日に一度の安息日を型通り守っていようものなら、秋の収穫など到底期待できなかったはずだ。冬に飢えたくなければ夏は働きづめで、冬は冬なり仕事も煩いもある。そこから「離陸」した今こそ、贅沢に安息日を守ることもできよう理屈だが、現実の日本の勤労者はおそらく世界で最も「安息日」の思想からかけ離れた生活を送っている。

 (「離陸」とは、国民のほとんどが農業から離れてしまったことを指していうのではないし、この言葉が意味する「進歩」から農民を排除する意味ではさらさらない。念のため。)

 

 僕?僕は皆と少し違った事情で、やはり理想からは程遠いところにある。それは周りの誰彼のせいではなくて、自分自身の問題、内面的な瑕疵のためだ。2015年5月最後の1週間は長かった。その長さは、まだ終わっていないけれど、今日は久々に、申し分なく弛緩している。

 

 そこでようやく、振り返ることもできれば書くこともできる次第だ。

 


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