2024年3月5日(火)
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啓蟄の「蟄」とは、虫などが土中に隠れていることを意味します。春の気配を感じて、土の中で冬籠りしていた虫たちが、穴を啓(ひら)いて地上に出てくる時候からその名がつけられたようです。
まだ寒さを感じる時期ですが、陽光のやわらかさや、目に見えて長くなる日脚などに春を実感できます。
(『和の暦手帖』P.36‐37)
3月4日生まれの愚息の名に「啓」の字を用いたのは「啓示」という言葉に惹かれたからだったが、外向けには「啓蟄の啓」と説明している。「啓」は会意文字。口と、𢻻(ケイ)(戸を手で開くさま)とから成り、口で人のわからないことを教えひらく、転じて、申し上げる意を表すのだと。
むしろ窓を開いて新鮮な外気をたっぷり吸いこむ連想がある。それにふさわしい季節である。
七十二候
啓蟄初候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)新暦3月6日~10日
啓蟄次候 桜始開 (さくらはじめてひらく) 新暦3月11日~15日
啓蟄末候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる) 新暦3月16日~20日
菜虫化蝶は、ここではモンシロチョウのことらしい。こんなに早かったのか。この写真は違うが、アブラナ科の花と歩調を合わせて春を迎えるのだろう。
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