散日拾遺

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母を嗣ぐ

2016-04-05 11:34:01 | 日記

2016年4月4日(月)

午後は土曜の代休で、Sさんと3局。結局は手どころの読み、詰め碁の強いやつが強いのかと少しつまらない気持ちなのは、やはりイ・セドルの件が尾を引いているかな。

長身の若い女性が店番をしていて、「初めまして」と挨拶する。アルバイトかと気にも止めなかったが、なじみ客との会話が耳に入ってきた。

「母はどんなふうに碁を稽古してましたか?」「ええ、来週納骨なんです。」

思わず、じっと顔を見てしまった。僕ら年配の女性の席亭さんが、つい最近まで碁会所を仕切っていた。若い女性留学生らが碁を打ちに来て、インドのオーストラリアのと話題になったのが暮れの12月23日、この時は変わったところもなく僕も会話している。その後、代理らしい男性が代わりを務めるようになっていたが、3ヶ月かそこらの間に亡くなっていたなんて。

「私が跡を継ぐことになりました。」と聞かれるごとに答える姿が、高齢男性ばかりのフロアに凜と立っている。これまでどんな仕事をしていたのか、碁の心得もおぼつかないらしく、お母さんの遺品に囲まれてこれから覚えるというふうである。

ありがとう、お母さんは、そんなに頻繁にお茶を替えてはくれませんでしたよ。

また来ます。

Ω


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