2018年10月12日(金)
「何だ、この細い脚は!」「営業で鍛えた俺たちのヒラメ筋を見ろ!!」
三人の先輩営業マンがズボンの裾をまくって爪先立てれば、驚くべし、フクラハギにムキムキと現れる二つの瘤・・・先日来、電車内で見かけては笑っている。笑わせてもらってるのに申し訳ないが、見事に盛り上がったあの筋肉はヒラメ筋じゃないのだな。
フクラハギの筋肉は二層になっており、平べったい深層の下敷きがヒラメ筋、その上に膨隆するのは腓腹(ひふく)筋だ。仕掛け人はきっと確信犯、「俺たちの腓腹筋を見ろ」ではインパクトがないと見切ったんだろう。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1150588661 より拝借
「あり」かな、このぐらいは。こんなところで並べて申し訳ないが、真に悩ましいのはたとえば下記である。感動的な絶唱であるだけに。
母よ
僕は尋ねる
耳の奥に残るあなたの声を
あなたが世に在られた最後の日
幼い僕を呼ばれたであろうその最後の声を
三半規管よ
耳の奥に住む巻貝よ
母のいまはの その声を返せ
堀口大学『母の声』
Ω