京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

京の冬の旅~妙心寺仏殿・浴室「明智風呂」

2020-01-28 | 京だより

通常非公開の文化財を、期間限定で拝観できる観光キャンペーン「京の冬の旅」が始まりました。



今回のテーマは「京の御大礼雅の御所文化&明智光秀と戦国の英傑たち」。
15か所の寺院が特別公開され、その中から最近興味がある明智光秀にかかわる『妙心寺仏殿・浴室「明智風呂」』へ。
妙心寺は臨済宗系寺院約6000ヶ寺のうち約3500ヶ寺を占める妙心寺派大本山。



境内は勅使門、山門、仏殿、法堂などが南北に伽藍が並ぶ典型的な禅宗寺院。
これを囲むように46の塔頭寺院が建ち並びます。

仏殿は妙心寺の本堂。蓮の花を手にした本尊、釈迦如来坐像のほか、「祠堂」には明智光秀の位牌が安置されています。



浴室「明智風呂」は、光秀の叔父が、光秀の墓が建てられないためにその菩提を弔うために建立したもの。
浴室内に入ると、唐破風屋根の小部屋があり、湯舟はなく後ろ側で湯を沸かす、現代のサウナのような蒸し風呂形式。
入浴は当時のお寺では修行の一環だったそうです。

 

 



「京の冬の旅」はスタンプラリーを実施しており、3か所を拝観してスタンプを集めると“ちょっと一服”。
お茶とお菓子の接待が指定の接待個所で受けられます。



その他、公開寺院を巡る定期観光バスのテーマ別の特別コースもあります。
「京の冬の旅」のパンフレットは当館にも置いておりますので是非ご利用ください。

京都好き男 細木